乳がん温泉体験記(戸田温泉)

10年前、私が乳がんの告知を受けて、一番悲しかったのは子どもがまだ小さかったことですが、それと同じくらい悲しかったのは、左乳房を全摘出して、温泉に入れなくなることでした。
私は温泉が大好きです。20代の頃から仕事の勉強といっては、日本各地の温泉に旅をしていました。日本にはたくさんの温泉があり、それぞれに個性があります。体も心も温まる、元気が出て、リフレッシュする、日々の生活が忙しいとなかなか出かけることが難しい方もいらっしゃいますが、日本人は清潔好きでお風呂が大好きな人も多いと思います。
告知を受けた時は、命と引き換えに乳房を取ることを泣く泣く受け入れて、もう二度と大浴場や露天風呂に入ることはないのだと悲壮な覚悟だった私も、10年経ち、自分自身の心の変化もあり、何より受け入れて下さる温泉旅館さんやホテルの乳がんへの理解が進み、また貸し切り風呂や家族風呂のインフラの整備があるところが増え、以前より手術の傷があっても、入浴しやすくなりました。
治療も卒業したし、心の傷が和らいだので、思い切って入浴してみることに決めました。最初はほんとうにドキドキしました。ドキドキしましたが、チャレンジしてみるとそうでもない。人が少ない時間帯を選んだり、空いていればいつでも入れる貸し切り風呂がある旅館さんを見つけたり、仕事柄、温泉旅館をたくさん体験している私ならではの視点で、乳がん患者さんに良い旅館を見つけることが出来ることに気づきました。

かつての私のように病で温泉を諦めてしまった人に、この情報を届けたいと思います。どちらの旅館さんも実際私が宿泊させていただいて、入浴して、お話させていただいたところばかりです。

この記事をご覧になっていただいて、その旅館さんにご宿泊いただいた場合は、何かしらの特典をNOTE購入者の方にプレゼントしてもらえるよう、旅館さんとお話させていただいております。(1ドリンクサービスが多いです)この記事にご興味持たれた方、ぜひ購入をお願いします。どんなお宿がでてくるかは、読んでからのお楽しみです!第一回目は戸田温泉です。


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