藤井靖(心理学者/臨床心理士/公認心理師/明星大学心理学部教授)

子どもから大人まで、社会で起きうる様々な問題や悩みを心理学的に分析しソリューションを提…

藤井靖(心理学者/臨床心理士/公認心理師/明星大学心理学部教授)

子どもから大人まで、社会で起きうる様々な問題や悩みを心理学的に分析しソリューションを提示。大学の心理相談センターや心療内科、学校等でカウンセリングを行い、日々幅広い相談にも対応している。各局のニュース番組にも出演中。「心理学で人と人との関係を豊かにしたい!」が信条の心理学者。

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子どもの「いじめ」のことを考えるのは、もうやめてしまおう

毎年10月に発表される,文部科学省の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」の令和4年度版によれば,当該年度中に小学校・中学校・高等学校等で認知したいじめは,過去最多の68万1948件に上った。また,身体的被害や長期欠席などが生じたいわゆる「重大事態」は217件増の923件と過去最多だった。 私は,これまでの経緯を踏まえれば,この件数の増加はよい傾向であるとも思っている。なぜなら,これは「認知」件数であって,いじめとして認知して顕在化させることがで

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      ジャニーズ事務所は10月2日(月)14:00から記者会見を行い,所属タレントのマネジメント事業を新会社に移管する組織再編や、ジャニーズ事務所の社名変更などを説明した。 その中で,被害の連絡は478名,補償請求は325人名にのぼることが明らかになった。もちろんこれは全被害者ということではなく,実際にはもっと多くの被害者がいることが想定されるし,より重篤な影響を受けた方々は未だ被害を訴え出ることができずにいる可能性がある。 時間が経ってもやっぱりジャニーズ事務所は何も分かって

      • 夏休み明けに考えたい「子どもって何で毎日学校に通ってるんだっけ?」の話

        文部科学省は今月,不登校の高校生への支援として,自宅での遠隔授業により単位が取得できる仕組みを認める方針を決めました。 高校生の不登校支援は,小中学生のそれとちょっと違う 実は高校生の不登校は,小・中学校の不登校に比べると支援対象になりにくい側面がありました。その大きな一つの要因は,「義務教育でないこと」。小・中学生であれば,例えば授業に出席できていなくても,保健室や別室,もしくは行政によって設置された学校外教室(教育支援センターや適応指導教室と呼ばれている)に行くことが

        • 一流の社会人でもある大谷翔平さんに学ぶ「今日からできる睡眠のススメ」

          WBCに出場した日本人選手の多くが、出場と例年とは違う早仕上げの影響か不調や2軍調整、休養を余儀なくされる中、そんな素振りを私たちファンには見せることなくフルで活躍し、日本人に元気と勇気と活力を与えてくれるエンゼルスの大谷翔平選手。 プレイでの活躍はもちろんのこと、5月の初めには、共に日本代表として戦ったカージナルスのヌートバー選手から食事に誘われても「寝ている」と断ったことも話題になりました。 トップアスリートはたくさん寝ている かねてより大谷選手は、日々10時間以上

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          職場で「うまくいかない人」と協働していくために大切な3つのこと

          日頃、職場で「なんかあの人とうまくいかない」「どうしてこの人はこんなことをする(言う)んだろう」「なぜあの人はこんなにもうまくやれないんだろう」と、モヤモヤを抱えている方は少なくないのではないでしょうか。 私が心理学的な立場から行う、企業へのコンサルテーションでは以下のようなことを大切な3つのポイントとして挙げています(詳しくは後述)。 言葉のかけ方が大事 意図や理由をきちんと説明できているかが大事 本人の訴えが「苦手(障害)に起因している」か「単なる本人の願望」なの

          職場で「うまくいかない人」と協働していくために大切な3つのこと