西の魔女が死んだを読んだ

西の魔女が死んだを読んだ。大成功だったと思った。

とても穏やかで、優しい話だった。他人の評価や周囲の目線が気になる最近の子たちはぜひ読んでみてほしいと思った。自分とは何か、生きるとは何をすべきなのか、それがなんとなく自分の中で腑に落ちると思う。俺は人を愛して、人の愛をめいっぱい受け取れるように生きようと思った。

なんかすごく意識が高そうなことを言ったが、この本に自己啓発的な内容は特にない。だけどよくある胡散臭い自己啓発本(読んだことないからどんなのかは知らん。)よりももっと根本的な部分に訴えかけてくるような本だった。美しいと思った。そして、報われたと感じた。

毎日毎日失敗ばかりで碌でもない日々を過ごしていて、なんなんだろうなあとか思ったり、人によって仮面を変えて心にもない気遣いの言葉を並べて仕事をしたりすると、なんだか自分は生きてないないんじゃないかと思うこともあったけど、この本を読んで「ああ、これは死ぬ練習なんだな」と思った。十分に生きるための、死ぬ練習。すごく前向きな言葉だと思う

西の魔女を読んだ。正直なところ、感想の言語化ができない。今までの自分が感じてきた事に対しての感情、喜びとか、悲しみとか、充実感とか、やるせなさとかがいっぺんに目の前に来て、全てが混ざり合って大きな感情の塊となって心の中にあるのだ。それを言語化するにはどうにも感受性が足りない。魂が体にくっついている。
いつかこの気持ちを言葉にするために十分に生きて、死ぬ練習をし続けようと思う。

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