焼きそばパン

今日は焼きそばパンを〜と思ったけど、お昼の支度中に熱湯を左手にかけてしまいヒリヒリして痛くてもうキーボード打てないのとなんだかお腹いっぱい(リアルに)で焼きそばパンの美味しい話が思いつかない。

茶色いパンと茶色い麺、オール炭水化物の茶色い悪魔・・・!

くらいしか思いつかないので、一番どうでもいい、焼きそばパンの思い出話でも書こうと思う。

私が通っていた幼稚園は、平日は弁当持参で、土曜にはおやつが出る。おやつを食べさせて昼12時過ぎに帰宅時間となる。その土曜のおやつは、ピンクのでんぶの巻きずしか焼きそばパン、或いは幼稚園の隣のお寺の住職が焼いてくれた栗の3種類のローテーションだった。

でんぶの巻きずしは、でんぶしか巻かさってない。うん…米を食べられるから一応はエネルギーになるが、ピンク色をしているのが子供心に気になって、でんぶだけ残して食べていた覚えがある。住職の栗は貰った記憶はあるが食べた覚えがない。私のことだから、数個ずつもらうが熱くて食べられず幼稚園バッグに入れて帰宅し、何日か経ってから栗を見つけ母に叱られながら棄てたんだろうと思う。

焼きそばパンは8枚切りの食パンを一枚ずつ渡され、先生のいる机の前に並ぶと順番でパンの上に焼きそばを乗せてもらえた。四角いパンを三角に折ったり半分だったり、はたまたオープンサンド式に食べる子もいて、私は半分に挟んで食べた。三角だと耳の部分が長く見えたから四角く折ったが、どんなふうに食べたって長さはかわらない(笑)

地元の小さな商店さんが食パンを届けてくれ、焼きそばは別の食堂が作ってくれたものなんだと思う。中太麺のソースの味がしっかりついた美味しい焼きそばだった。これをパンに挟む?ほんとうにいいの?それぞれメインの食事として食べられるものなのに一緒に!??!と思った。

当時私の家は貧乏だった。父が子供の頃から住む古い家で、壁や屋根などあちこちがトタン板で補修してある。北側の部屋の天井はトタン屋根で、それを打ち付けた長い釘が室内からも見える。真冬はその釘が白く霜がつく。夏になると家の裏にある生け垣から尺取り虫が家の隙間を縫ってやってきて天井からぶら下がってくる。糸くずだと思って思い切り掴んだら芋虫だったなんてことは一度や二度じゃない。西側は土壁だったが強い西風にあおられ崩れてしまい、大工の親戚にトタン板とベニヤ板で補修してもらった。寝たきり年寄りを介護しながら父も母も朝から夜まで働いて、親戚の金の尻拭いをしたり盆暮れ正月の出費ったらなかった。なのでパンというものを家で食べたことはなかった。たぶん。

そんななので、土曜のこのおやつが焼きそばパンだと嬉しかった。でんぶの日は、来週を楽しみにした。

そんな思い出の焼きそばパンは今も好きだ。貧乏な頃を思い出すけどそれよりも美味しかった思い出のほうが大きいから。

そうそう、焼きそばパンといえば、赤いきつねの焼きうどんがあるのをご存知だろうか。焼きそばじゃないし共通点は「焼き」だけだが書いていて思い出した。

たまたま安売りしていた、と夫がどこかで一つ買ってきてくれたんだが、これが美味しかった。コンビニ、スーパーを何件も見て回ったが売り場では見つけられなかった。もう出回ってないんだろうか…店員さんに言えば取り寄せてくれたりするんだろうが、ソレをするくらいならAmazonでケース買いしたい。


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