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てくてく てくてく 歩いてきた 遠い道のりを 歩いてきた よろけながらも 何度も ころびながらも 歩いてきた 転生をくりかえし てくてく てくてく 人を愛し 人を傷つけたこともあった 喜びも 悲しみも 苦しみも すべてを味わいながら 重い荷物を背負ったり 時には 人の手を取って てくてく てくてく 風に吹かれても 雨に打たれても 少しづつ 魂をみがきながら 光の方へ歩いていく 地球を 何十周してきたか たまに違う星を てくてく 長い旅をしてき
ふわり さらり しっとり ちょっとゴワゴワ いろんな 手ざわり 猫の毛並み ワンコの頭のツルツル あの方の手 私の手 髪の毛 ひざこぞう かかと ありがとうの存在たち 皆 独特の手ざわり ほっぺのふんわり みんなちがうところが とてもいい ひざこぞうのゴワゴワも ちょっとかわいい 日常のなかに かくれている いとおしいものたち 皆がもっている 愛すべき存在
どこへ 行こうとしているのか なぜ そんなに急ぐのか 行く先は 見えているのか 何を 求めて歩いているのか 幻に むかっているのか 霧の中を 歩いているのか 足もとは 見えているのか それは どうしてもつかみたいものなのか
