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詩「確かな印(しるし)」

寿命とは

それがいつなのか
誰にもわからない

ある医者は
残りわずかだという

ある占い師は
長生きする手相だ という

ある魔術師は
若返りの薬を探し求めて
鳥になったらしい

あるインフルエンサーは
未来を渇望するあまり
宇宙へ飛び立った


誰しも
幸せでありたいと
願う


世界中の人々が
確かな印(しるし)を
探し求めて
躍起になっている


なくした時間は
幸せの青い鳥とともに
飛び去って行った


確かな明日さえ
誰も約束されていない

眩いほどのひと時も
束の間の休息

ありふれた1日の中に
どれほどの愛が詰まっているのか
ほんとうに大切なものは
過ぎ去った後に
その存在を打ち明ける

だから今日も
伝えよう
ありったけの愛を
君へ届け

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