Aqoursぬまづフェスで地元に思いを馳せた話

初めてnoteを書きます。
昔blogだのmixiだのやったりしてたけど、もう何年もTwitter住まいだし、
長文書き慣れてないから読みづらかったらすみません。

今回noteに挑戦しようと思った理由は、「私自身の体験談」を書くには、Twitterには書きづらい私的な部分が切っても切れないものだからです。
多少ネガティブな部分がありますので、もし読んでくださる方はご注意ください。

イベント自体の感想

楽しかった!
元々は6/5しか予定してなかったが、続々と投稿される感想の数々に
ワクワクが抑えきれず、ハッシュタグやら某所やらを巡っては「どうしたら最大限遊べるか」をルーズリーフにまとめる日々。遂には予定日の天候が怪しそうな事が決め手になり、5/29AM回を増やして飛び込んでみた。

結果、ホールを退出しながら同行者と「午後予定ないよね?」「行っちゃう?」と確認しあい、多くの方がグッズを求めてショップに向かう流れを横目にPM回の当日券列に並んだ次第。

こんなの、我らジャンヌの時以来…!

導入アニメーションのシーン選択の違和感のなさ、座ったままできる準備体操の優しさに始まり、目も体も追いつかないほど目まぐるしくリアルタイムで展開される世界。細かく設定されたであろうストーリーやキャラクター像に、臨機応変な浦女生達の演技力と愛が加わり、「Aqoursの世界」が現実に顕現していた。

前回の学校祭イベント以上に、「ステージに立つAqours、魅せられる観客」ではなく「Aqoursと浦女のみんなと同じ地面に立ち、"一緒に"作り上げる」嬉しさがたまらなかった。

以前よりイマーシブシアターに興味があり、「泊まれる演劇」にいつか行ってみたい…と夢見ていたところだったので、まさか本イベントもどちらも
同じ方が手掛けていると知り驚いた。そりゃ最高なイベントになるはずだ…うう…お金貯めよう。京都行きたい。

たなびくフラッグが、美しかった
食べ応えのあるシャイ煮カレー
推しになりきるなんて15年ぶり位?
(あの頃私は、郭英士役として専用BBSで数人の女子をもてなしていた)
(今でも夢ホスクラ的な奴あるんでしょうか)


イントロダクション、エンディングの感想

冒頭でも触れたとおり、1日に2度参加したわけだが、どちらの回でも泣いた。元々涙腺が弱いことや、大前提であるAqoursのストーリー、伊波杏樹さんの寂し気な声の演技力…どれを差し引いても、泣くしかなかった。

本イベントのテーマは「移ろいゆく地元への恩返し」であり、「今好きな気持ちを伝える大切さ」なのだと思う。現実にも書店や応援店の閉店があったようで、聖地巡礼がポピュラーな作品だからこそ、よりリアルなストーリーとして受け取った人も多いことだろう。詳しいことは他の方の記事を是非。

ネタバレになるが、モノローグで「地元が好きかわからなかった」と言うセリフがある。自分が学生の頃を思い出してみてほしい。特に若い頃は都会と比較しがちで、地元のことをあれこれ理解したり、積極的に「好きだ」と口にする人ってあまりいないように思う。

ラブライブ!シリーズは「スクール」アイドルだからこその「刹那的な今」を切り取っている。それはある視聴者からすればリアルタイムで「同世代が主人公」の作品だが、またある視聴者からすれば「懐かしき過去」を想起させる作品でもある。

まさに本イベントのテーマは、自分にとって「あの頃の自分と地元」に思いを馳せるスイッチになっていたのだろう。

自分の話

※ここから先は主に泣いた理由に当たるので、ほんと自分ごとです。

何度かTwitterに書いたことがあるので、知ってるフォロワーさんもいるかもしれないが、自分も母校が無くなった経験を持つ。完全に無くなったわけではなく、大学を卒業する年に、共学化というかたちとなった。

入学後に知らされたのは「数年後に共学化することが決まっている」「教育委員会が聞く耳を持たない」「校舎の老朽化を盾に取られているらしい」ということだった。

はじめは驚いたものの、気づけばそれは「今の若い自分たちには関係ないこと、どうしようもないこと」として、青春を謳歌する日々から追いやってしまった。体育館で行う全校集会での「共学化に賛成か、反対か」アンケートも、気づけば「とりあえず反対派で起立する」だけの時間になった。生徒会の人たちは町で署名を呼びかけたり、OGの方々と協力して動いていたが、結果は変わらなかった。

共学化から5年後、Aqoursが生まれた。
μ’sよりさらに「街」との関わりが強い描写、「果たせなかった結果」に
どこか自分の体験を重ねて見ていた。しかしAqoursは、浦女生たちは、「学校の名前を残そう」と奮起するのである。
あの頃学校で過ごす日々が楽しかったのに、自分はなにもしなかった。
この苦い気持ちは、どうしても消えはしない。

話を今回のイベントに戻すと、Aqoursが自分個人へもたらしてくれたのは「立体的なイベント楽しい」「あの頃の苦い気持ち」だけではない。
皆と力を合わせることで少しだけ「何もしなかった自分」じゃなくなった気持ちにさせてくれた。

それ以上に、「自分の地元」が恋しくなった。
皆で踊る「サンシャインぴっかぴか音頭」は夏休みの懐かしさを思い起こさせたし、写真コーナーやおすすめマップコーナーには、すごく愛が溢れていた。もし自分の地元のことを書くなら、どんなことを書くだろうか。

母校がなくなったように、帰省の度に景色が変わっていく。
自分が好きな地元は美化した過去かもしれない。
今住む人からすれば「過去の姿」なんてどうでもいいかもしれない。
「過去の地元」も「今の地元」も、どちらもにせよ「自分の地元」なことに変わりはない。何もできなかった母校のことも、離れた地元も大好きだ。

好きだって 好きだって 好きだって思うから伝えたくなっちゃう
分かちあえたら嬉しいよ


まっとうなイベント感想とはかけ離れた文章だとは思う。
それでも書き残したかったし、泣いてしまった理由にこれらが含まれることは事実だ。

参加を迷っている方は、ぜひ参加してみてほしい。
会場を出た後、きっと心に残るものがあると思う。


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