おまけの ふわふわせらぴー

ここは きょうとの こうがい うじのまち
ゆうめいな おてらや ひゃくにんいっしゅの せきひが ある かわぞいから すこし はなれた しずかな じゅうたくがい
たてものの なかから おこうの においが するの

「ええわぁ きょうも ふわふわせらぴーは たまらんわぁ」
「たいしたこと あらへんですわ
わたしらは ただ おきゃくさんを ふわふわさせてもろうとるだけですわ」

おかねもちそうな おじさんと さむえをきた しろい くまが たたみのまに いるの
なんだか ちょっと わるいかおを してるの
かやをつった なかに なつぶとんをしいて
さむえをきた くまが おじさんを ふわふわしてるの

「しばらくまえに らくちゅうのみせに こどもの くまが たずねて きたんですわ」
「なんや さいきんは くままで きはるんか
 ふわふわせらぴーも えらい ゆうめいに ならはりましたなぁ」
「あのみせは かんこうきゃくようで ほんまの ふわふわせらぴーは ここで やらせてもろてるのに あほやなぁ」
「かんこうきゃくの あいても つかれますわなぁ」

わらいごえが たたみのまに ひびきわたるの

くまさんが たずねていった きょうとの おみせの してんみたいなの
くまさんは いちげんさんだから おいかえされちゃったけど ふわふわせらぴーは うじのまちに あったみたいなの

しらなかった くまさんは とっても とおくまで いってしまったの ふえーん

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