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早 朝 5 時 に 届 い た L I N E を 見 て と ま ど っ た 話 。

もう一週間くらい前になるのかな。

8時くらいに起きたら、早朝5時に送られたLINEメッセージが届いていた。
送り主は大阪の音楽仲間。仲間といっても「知り合い」くらいの関係性なのだけど、一時期すこしやりとりしたり、主催ライブに呼んでもらったりした事があった。

そのRさんからのメッセージはこんな感じ。

「◎ちんー!元気??最近どうしてんの。また遊ぼー!ってのもあるけど久しぶりに歌聞きたいなーと思ったりして!わし大阪のアコースティック箱で働き始めてんけど、もし歌いたくなったら歌いに来て欲しいなーと思って連絡したよ」
「そんなんはさておきにしてもまた飲み行こー!!」

ところどころ絵文字が使われていて、POPな感じ。

5年以上ぶり?くらいのLINEだったので、私は驚き、とまどった。思い出してくれたのはうれしいけど・・ 直感で思ったのは「今の私と住んでる世界が違い過ぎる」。

大体久しぶりで朝の5時に連絡するかな?と、思った。
きっと飲んでたりとかして深夜から早朝にかけて謎のテンションになった時にふと思い出し、連絡をくれたのだろう。
私は携帯をおやすみモードにしてるからいいけど、その5時のLINEで起きてしまったらどうするんだろう。
そういうのを考えずに送るところからして、自分とは考えが違う。

でも、もうどれだけか昔にまだRさんとの関係性があった頃に、たしか私も、もし起きてたら・・と思ってRさんにLINEした事があったのを思い出した。深夜2時くらいだったかな。Rさんの記憶の中ではまだその感じが健在で、だからこの時間に連絡したのだったら少しは分かるかなとも思った。

そして私はこのメッセージにどう返事しようか迷ったけど、早く返事しなければと謎に焦ってしまい、こんな感じに返事をした。

「Rさん久しぶり。朝早いね。最近は曲作りとか自分が歌うとかからはかなりかけ離れた生活してたよ。またいつか出来たらいいけど、今はちょっと楽しく感じる仕事があって、そっちで忙しくしてるかな?いまライブハウスで働いてるんだね~」
「私あんまりお酒は飲めないんだけど、もしタイミング遭えば是非。話せたら私もうれしいな」

でも、このメッセージを送ったあと、なかなか既読にならなくて。4,5日くらい。で、忙しいのかな?と思ってSNSを見たら、音楽仲間と飲んでる写真とか上がってたりする。え、びっくり。

ますます、この人とは住む世界が違うと思った。

なぜすぐ、返事をくれないのだろう。

あと、自分が送ったメッセージも間違ってたかも、と思い後悔した。
ほんとは、Rさんと話したいとか飲みたいとか全く思わなかった。Rさんみたいにいまだにライブしたりしている人と今の私はしてる事がかけ離れてるし、話が合うとも思えない。そもそも、Rさんて結婚して子供がいたんだった。「飲み」に関しては返事すべきじゃなかった。社交辞令かもしれないし。今まで飲んだ事、ご飯食べた事も一度もないし。
Rさんからのメッセージの真意は「ライブハウスで働いてるからまた歌いに来て」だった事に、後から気づいた。飲みに誘われた事にとまどいすぎて、そっちに生真面目に返事してしまった。その事に返事するだけで良かったんだ。はあ、焦って返事したばかりに、内容を間違えてしまったぜ・・と凹んだ。

返事が来ない間、RさんのSNSには「今日のライブには嫁ちゃんの手作りクッキーも置いてあります」なんてのが上がってたりもして。ますます凹んだ。幸せそうだな、みたいな。独身の音楽してない女に久々に飲もうとかLINEして4,5日未読放置なんてよく出来るな、と思った。相手の気持ちを全然考えていない。

でも、その事ばかりにキーキー言っててもなにも進歩はない。
なぜ私はこんなに感情を波打たせてしまうのだろう、この出来事に。と、思った。軽く見られたような、大切にされてないような、悔しい気持ちになった。普通ならこんな事されたら即ブロックだ、と思うけど、Rさんからは相変わらずSNSフォローされてるし(私のアカウントは0フォロー)また音楽したくなった時に声かけれる安心感もある。Rさんは音楽仲間や友達がむちゃくちゃ多いので、Rさんをブロックするのはリスクが高い。また音楽やろうと思った時にRさんと関係性が悪いと何か影響がありそう。
そんな訳でブロックもできず、こんな事されてもRさんと繋がっておくしかない。おくしかできない自分がなんかみじめ。やっぱり悔しい。

なぜブロックできないのか?
それは、自信がないから。
自分の生き方に自信がないんだ。
音楽してなくて別の何かを一生懸命にしてるならいい。
でも、今楽しい仕事があるから、ってその仕事もタイミーだし、地に足がついてる感じじゃない。

どう生きてたら、RさんからLINEがきて未読が続いても心が揺らがなかったんだろう。大したことないって思えたんだろう。
そんな事を考えた。

だから、RさんのLINEきっかけで、
「どういう風に生きたいのか」
を突き付けられたような気がした。
それに気づくための出来事だったのか、と思えたら、Rさんから返事がなくても、だいぶ経ってからようやく既読になった事も、それほど怒りの気持ちは湧いてこなかった。

どういう風に生きたいんだろうな。
私は、まっすぐ生きる事から逃げているのかもしれない、と思った。

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