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梅鼠 TAG STATIONERY(タグステイショナリー)

今日は、TAG STATIONERYから発売されている梅鼠というインクの紹介をします。

梅鼠は、2022年7月に銀座伊東屋で開催されたINK.ink.ink.というイベントにて先行販売された江戸鼠シリーズ第二弾のインクの1つです。

江戸鼠シリーズは「粋」で洗練された江戸の色彩から「鼠」というくすんだ色味にスポットを当てており、どのインクもくすみ感のある洒落た色をしています。

イベント終了後には伊東屋限定にて販売されるようです。

梅鼠×トモエリバー/クリーム

トモエリバーに書いたもの

トモエリバーはにじみやかすれが起きにくいという特徴を持ち、しっかりとした書き心地をしています。今回はクリーム色の用紙を使用しました。

文字はプレジールの中字Mとガラスペンを使って書きました。

「鼠」とついているので灰色のインクを想像しますが思いのほか赤いと感じました。梅鼠色をイメージしたインクではなく、梅鼠色をそのまま再現してインクにしている印象です。

赤紫みのある灰色というよりは灰色みのある赤紫色に見えます。

万年筆で使用するとかなり淡い色合いになるため視認性が低いです。

梅鼠×iroful/イロフル

イロフルに書いたもの

iroful/イロフルという紙はインクの色・濃淡をくっきり鮮やかに表現できる特徴を持ち、しっとりとした書き心地をしています。

こちらもプレジールの中字Mとガラスペンで書いています。

この紙に書くと少し赤みが強く発色するようです。

万年筆で書いた文字には濃淡がとてもはっきりと現れました。しかし色が淡くなりすぎて文字が読みにくいかもしれません。

ガラスペンで書いた文字だと程よくて読みやすいと思います。

梅鼠×グラフィーロ・ペーパー

グラフィーロに書いたもの

グラフィーロ・ペーパーは「ぬらぬら書く」をコンセプトに作られた紙で、明瞭な文字の輪郭とぬらりとした書き心地を両立させています。

こちらもプレジールの中字Mとガラスペンで書きました。

他の紙に書いたものと比べると色が明るく発色しています。赤紫みのある明るい灰色です。

万年筆で使用すると文字が読みにくいかもしれませんが、くっきりとした濃淡は美しいです。

竹紙に書いたもの

MEETS TAKEGAMI A4 PAPERは100%国産の竹で作られたサスティナブルな紙です。一般的な紙と比べて表面にわずかな凹凸があり、個性的な書き味をしています。

こちらの文字もプレジールの中字Mとガラスペンで書いています。

他の紙と比べてインクの色が濃くなりました。

万年筆とガラスペンどちらで使用しても読みやすい文字が書けます。

インクをよく吸う紙のため字幅が細くなりますが、文字の読みやすさとインクの美しさを両立させたい場合はこの紙で使用するのがオススメです。

梅鼠×ぬりたくり絵

ぬりたくり絵に塗ったもの

ぬりたくり絵にインクを塗りました。

ぬりたくり絵は一見すると真っ白な紙ですが、その紙には水を弾くインクで印刷された図案が印刷されており、上から水性の万年筆インクを塗りたくることで絵や文字が浮かび上がります。

繊細な幾何学模様を描くことで有名なたまづきさんがデザインしたカードを使用しました。

色の濃い部分と薄い部分を楽しみたかったのでかなりラフにインクを塗りました。

灰色みと赤みのある紫のように見えます。くすみのある上品な色合いです。

色の揺らぎはあまりないようです。

儚げな雰囲気のあるグラデーションが美しいカードになりました。

まとめ:梅鼠は儚いくすみカラーインク

和柄のデザインが可愛らしいです

落ち着いた色味ですが上品で儚い印象のインクです。

視認性はやや低いかもしれませんがグレーインクが好きな人にはたまらない色だと思います。

機会がありましたらぜひ試してみてください。

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