自分のやりたいことの見つけ方

ありふれたタイトルだが、やはりもっとも多く聞く声が「やりたいことが見つからない」という悩み。

もちろん正解はない話ですが、僕なりの考え方をまとめました。

結論としては2つが大切かなと思っています。
・自分の特性を把握して、自分の気質の奥底に眠る情熱の原石を見つける
・他人の目や過去に捉わず、未来志向で自分のなりたい像を考える
・小さな本気の行動を続けることで、使命とニーズを合わせにいく

自由の尊重が加速した時代。故に苦しむ人々。

自分で選択できる時代になっている。テクノロジーの発展とともに物理的にもそうだし、また文化的にも推奨進んでいる。

やりたいことをやりコトを成してきた人たちに対する憧れ、影響力が強くなっている。一方で決められたことをやっておけばよかった時代と比較して、そうじゃない方が苦しんでしまう傾向でもあると思う。

実際は「やりたいこと」に出合えている人の方が稀。この「やりたいこと」の見つけ方は運だけではなく、自分の行動次第で見つけられると思っているので、その僕の見解を記していきたい。

「やりたいこと」とはつまり何? 

この「退屈」が増えていく社会で、自分が「熱狂」できるものを探しているのだと思う。この記事で熱狂している人の価値が上がっていくと書いた通り、何かに没頭することを渇望しているのだと思う。

  実際に好きなことに向け一生懸命頑張っている人は輝いて見えるし応援したくなる。

熱狂できるかどうかは自分の在り方、社会に対する向き合い方によると思っており、なんでも熱狂できる人はできるし、何にもできない人はできない。熱狂させるために必要だと思う「3つの要素」はこちらの記事で詳しく書きました。

・熱狂ポイント①:一定期間のみ決めてしまう
・熱狂ポイント②:インナービジョンとの向き合い
・熱狂ポイント③:当事者意識100%

自分を熱狂させるための心の在り方が大切とは言え、自分の情熱にあった対象物の見つけ方を本題として紹介していく。

自分の気質を知り、情熱の原石を見つける

まずはとにかく未来のやりたいことの前に「自分」を知ること。「自分の好きという感情・異常な特質」を知り、それらを掘り下げるとその先に情熱の原石があるかもしれない。情熱の原石は熱狂へと開花させられる。

また自分の特性を知ることは「未来への自分の歩み方」を深める。同じやりたいことに対しても、自分の特性を知っていたらより最適な進み方をすることができる。

○メタ認知力・言語化する

人間はたいていの時間を無意識で過ごしているという。できる限り意識できる範囲を広げるため、また自分のことを客観的に把握するメタ認知力を高める必要がある。

日頃の感覚を言語化することは、自分のインナービジョンを深掘ることに繋がり、自分の直感をより信じられるようになる。

僕なりのメタ認知強化方法として、3ヶ月・1ヶ月・1週間・1日、それぞれの単位での習慣をこちらの記事でまとめています。

○周りの人に自分の魅力を教えてもらう
 どんな人間でも自己認知と他者認知が100%一致しているということはなかなかないでしょう。他者とのコミュニケーションを通じて、自己理解が深まることはある。

 互いの魅力を惜しげも無く話しあえる関係性の相手がいる人は、それもまた資産だと思います。自分では当たり前だと思っている部分に自分の強みがあるかもしれない。その異常な強さを掘り下げれば、そこに熱狂があるかもしれない。

○好きvs得意
 自分の得意なことや好きなことを改めて書き出すことは、自分の気質を理解するよい事象になると思う。自分の好きという感情に正直になる。何が嫌いなのかも良い。

次に未来のやりたいことを考える際に「得意なこと」に捉われないようにしたい。無意識に「得意なこと」は自分のどういう気質からきているのか、今の自分を深掘る材料として使いたい。

自分の気質を知るメリット

自分の気質を知ることは、やりたいことを見つけるという観点以外にも大変役立つと思う。自分の取るべきポジショニングや最適な貢献の仕方がより明快に分かる。

自信を持って行動に移しやすくなり、結果的にまたやりたいことに近づく。

自分の特性の先にある「やりたいこと」

自分の気質を把握、つまり情熱の原石を見つけられた上で、未来のやりたいことを考えていく。

ToBeで考える
情熱の原石とは明確にコトで出てくるものではないだろう。明確な「何がしたい」を持てている人はなかなか少ないと思う。

おすすめはまず、「ToDo」ではなく「ToBe」で自分の未来像を考えること。どういう状態でいれたら自分は幸せか。

僕はVisionの定義を「死ぬときにどう感じていたいか」というものだと思っている。在り方の理想が決まれば、そのためのDoとして複数の選択肢が出てくる。ToBeの理想像に向け、色々やればよいと思う。

過去ではなく、未来に重心をおく
かなり大切なことが、やりたいことを考える際に、「本当に制約がなければどうしたいのか?」に向き合うことだと思う。

過去と今の延長の積み上げで考えるのではなく、未来志向で物事を考える。まずは理想で考え、そのあとに今の自分でもできる行動に落とし込んでいけばよい。

他人の目に捉われない
過去に捉われてはいけないと書いたが、もう1つの判断を誤る要素が他人の目。判断基準が「他者からどう思われるか」になってしまい、「自分がどうしたいのか」の観点が抜け落ちると、どんどん情熱をかけづらくなっていく。他人は自分にそこまで興味を持っていない。

体験の先にある「やりたいこと」

本当の情熱は一晩でできるわけではなく、時間をかけて醸成されていくものだと思う。自分が熱狂できる可能性があるものを見つけたら、とにかく今本気で動けるかどうか。行動したから輝き始める「情熱の原石」がある。

「やりたいこと」は既に言葉で表されたものだけでない。つまり0vs100ではなく、人のフェーズによって状態が変わっていくグラデーションだと思う。

ふんわりと自分の長期Visionは持ちつつも、正直未来のことを考えすぎるよりもパワーは今に注ぎ込むことがよいと思う。未来の結果目標よりも今の行動目標をまず重視すれば情熱の道は拓ける。

熱狂している人たちの共通点の1つは、無駄なリスクヘッジをおかずに、目の前のことに本気になっている期間があったことだな〜と思っている。(年齢別にやや変わりそうな気はしている。自分が30歳手前なので僕は主に20代向けに書いている。)

「本物のやりたいこと」は、憧れからではなく自分の体験から生まれる。きっかけは人かもしれないけど、醸成できるのは自分の行動。最後は自分を思い込ませることが大切。思い込ませながら、思い込みの罠に陥らないように気をつける。

使命とニーズが合わさっていく

情熱が醸成された先に「使命感」があると考えている。使命とは、自分が大切にしている価値観を軸にした「社会に貢献したいと想う信念」だと思っている。

使命感と仕事がリンクされると、仕事がやりがいになり心の豊かさが増強される。仕事になるとは、つまり自分の使命と社会のニーズが合うことだと思う。

情熱をかけていけば、自分の使命と社会のニーズが一致する部分が見つかっていく。ニーズを生み出していくに近いかもしれない。

「やりたいことが見つからない」という言い訳

最後に、批判覚悟で僕が思っていることを書きます。

「やりたいことがない」と言っている人は、意図的にやりたいことを無くしているのだと思っている。「やりたいことがまだ見つかっていない」という言い訳を残して、何かに熱狂することから逃げているだけではないかと。

つまり、1番大切な根本的なことは「熱狂すること」が当たり前の環境になることだと思っています。表面的にはやりたいことを探しているが、潜在的に熱狂することを避けてしまっている習慣。

 /自分だけ何かに本気になって失敗したらダサい。
 /本気で始めてみたけど情熱かけきれずに途中でやめたらイヤだ。

熱狂してきた習慣・熱狂環境に慣れていない人は、「やりたいことが見つかっていない」という口実を設ける。

僕が考えるその答えは、より多くの人が「熱狂している人の心に触れていくこと」だと思っている。熱狂しているスタンスは他者にエネルギーを与え、人の当たり前を押し上げる。

自分の周りで何かに熱狂している人がいれば、まず熱狂者の心に触れてみることをおすすめする。もちろんそんな簡単に熱狂者が周りにたくさんいるわけではない人も多いと思う。

だから僕は、各分野の「熱狂者の心」を映し出すインタビューチャンネルをYoutubeで開設したいと思う。何より僕自身があらゆる熱狂者の心に触れて、その対象物の魅力を知り、自分の興味・認識できる幅を広げていきたいと望んでいる。

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