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バイブル的なビジネス書籍に出会えるか。おすすめ10冊

おすすめ10選シリーズ、続いてはビジネス書籍編。

本の良し悪しはその人の状態によって大きく異なると思いますのでターゲットを明確にして、おすすめ本を記載していきます。やはり新入社員や若手の方におすすめな本を聞かれる機会が多いので、今回はそういった方向けのおすすめ本をまとめます。

これまでに何冊読んできたのかよりも、自分の考え方・価値観の軸形成に繋がるバイブル的な数冊の書籍に出合えることの方が重要だと考えています。

※特定分野のスキルや知識を得るためのハウツー系ではなく、ビジネスマンとしての根本の思考力を上げることに役立つビジネス本をメインに紹介します。


1. 誰も教えてくれない考えるスキル

FunGroupで働き始めた1年目の年に自分自身もっとも繰り返し読んだ本です。考えるスキルでは、目的に合った思考スキルを選択して活用できるように、思考の正しいプロセスを体系的に理解することができます。

「視点の高さ=抽象化する能力の高さ」という前提のもと、あらゆる仕事場面で応用が効く思考の仕方の根本が解説されているので、あらゆる業界・職種の方におすすめです。

考えるスキルを解釈しきれた後は、同著者の『誰も教えてくれない 質問するスキル』も読むことを推奨します。考えるスキルで解説されている思考力を土台にした上で、質問を活かして仕事・コミュニケーションをうまく進める方法など、実際の行動に直接繋げやすいやや具体的な考え方や事例が記されています。

2. エッセンシャル思考

仕事ができる人は同じ物事に対しても抽象化する能力が非常に高く、仕事を進める歩幅が大きい。例えば二流の人が1つの問題を高速で解決していきそれを100回繰り返しているうちに、抽象化能力の高い人はそれらの問題が生じる本質的な根本の原因は何なのかを考えその根本に対してだけアクションを起こします。

そういった物事のエッセンスを抜き出すことの重要さ・考え方のコツがまとまった本です。

3. 7つの習慣

知名度も高く、自己啓発本の名著中の名著ですね。

多くの人は自分自身が条件付けされた状態で世界を見ているという前提の基、自分のあり方・見方から変えていくことで、周りの人や社会に良い影響を与えていけるということを説いたおすすめのビジネス本です。自分の内側を変えることによって、自分自身にとって過ごしやすい環境、幸福感に溢れた人生になるということです。

これまで自分では変えることのできない外的要因だと捉えて一喜一憂させられてしまっていた要素もありましたが、「7つの習慣」を読んで自分の内面にある価値観で自分自身をコントロールできる幅が明確に広げられたと感じています。

4. 成長マインドセット

ビジネス書には珍しい小説形式です。

"成長を加速させるための思考方法"という抽象的なテーマを、ストーリー形式ならではの分かりやすい表現で伝えられるよう工夫されており、難解な内容なのに誰でも手に取りやすい内容になっています。

また成長を促進させる”思考フレーム"を概念的に理解しやすいよう、テキストだけでなく多くの図解を用いて記されており、分かりやすさがピカイチ。

個人的に他の本と比較しておすすめしたい点の1つが、冒頭でアイスバーグ(氷山)モデルという概念を用いて成長の定義がしっかり明記されており、成長という曖昧な言葉における共通認識を持ち進められるので理解のズレが生じづらいことです。

5. 入社1年目の教科書

「入社1年目の教科書」という秀逸なタイトルから推測できるように、ビジネスマンとしての在り方の基礎の基礎を説いたビジネス本です。抽象的な話よりではなく、誰もが今日から実践できる本格的なビジネス実用書です。

"言われてみれば当たり前だよな〜"と思う内容なのに、できていなかったことも多く目から鱗な内容が多かったです。社会人初期でなくても、未知なる壁を乗り越える(=仕事)ための役立つ習慣が多く記されています。

6. 孫子の兵法

孫子は中国最古の、かつもっともすぐれた兵法書です。組織全体で敵軍を打ち負かし『勝つ』ことにこだわった戦略が徹底的にまとめられており、それは戦争における話のみではなく抽象化して考えることで、多くのビジネスへの豊富な応用可能性を与えてくれています。

例えば陸上戦における有利な地形を掌握することに意味はあまりないですが、地形を抽象化させて"情況"として読むとビジネスにおける他社とのシェアの奪い合いに当てはめることができます。状況に応じて勝率を上げていく戦略戦術論です。

また1人1人の兵の士気を上げる方法、個の掛け合わせの力を最大化させる全体最適化の考え方など、現代の会社・プロジェクト単位にそのまま当てはめられる内容も豊富です。

7. 1兆ドルコーチ

マネジメントに関する理論を体系的に掴める1冊です。

AppleやGoogleの創業者たちにも強い影響を与え「シリコンバレーの父」とも言われた伝説のコーチ「ビル・キャンベル」のコーチング手法が解き明かされたボリュームのある1冊です。

仲間とどうやって信頼関係を築き、どのようにチームを構築していくべきなのか。理論と心理的な愛がバランス良く散りばめられています。

8. ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則

 「良好」が「偉大」の阻害要因である旨から始まり、「普通に良い企業」が「偉大な企業」に飛躍するための思考がまとめられた本です。一般論に当てはめてるのではなく、実際に偉大な企業に変わった組織に関する50年間分のデータ収集をしそれら事実の共通項から法則を導いていっています。

とにかく好奇心を満たしていきながら1回の人生の中でより偉大な(ビジョナリーな)ことをしたいという方におすすめの本です。

また、ビジョナリーカンパニー2となっていますが、1はすでに偉大な企業が永続的に偉大な企業であるためにはどうすれば良いかが主題となっており、2は良好→偉大に飛躍させる法則が主題となっています。

9. ファイナンス思考

財務担当でない人でも事業戦略を考える際は、必ずファイナンスの力で事業速度をより上げスケールさせることを考える必要があるので感覚を掴むためにも一読の価値ありです。

財務面観点の本とはいえ、会計の基礎知識などを事細かに解説した教科書ではないです。ファイナンスを通してビジネスの正しい展開の仕方、会社が本当に意識しなければいけない重要なことがまとめられています。

本書で一貫している思考は「PL脳ではなくBS脳」になること。つまり一過性の収益だけで見るのではなく中長期的な事業価値に重きをおき、何にいつ投資をするのかを決める必要があります。

10. デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法

マーケティング全体像における考え方を学べる本ではありますが、やや具体的でwebマーケティングに特化した思考術の話となります。

広告運用のHOWの話などではなく、デジタルマーケティングを通して顧客に対してどう向き合っていくのか本質的な考え方について言及されています考え方の基本を体験談・実例も基に解説してくれている一冊です。

本質的なユーザー視点に立ち返って自社ビジネスの優位性を捉え直すことが必要なので、マーケティング担当でなくともおすすめの本です。

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いろんな観点での皆さんのおすすめ本を知りたいです。

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