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「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」感想【ネタバレ有】【愛と主題歌と挿入歌と】

20240126公開の映画「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」、地元のフォーラム盛岡で2回見てきました!(うち1回は、20240128・上映後(ネタバレ有)舞台挨拶ライブビューイング回)

劇場版製作決定から18年…18年待っていてよかった、こういうのが見たかったんだよ(ノД`)・゜・。
私の心が無事成仏しました(ノД`)・゜・。

という訳で、大変遅ればせながら、感想文を投下いたします。
考察は、既に他の方々がたくさんされていると思うので、作品のメインテーマ「愛」を主軸に、「雑感いろいろ」な感じでまとめていきたいと思います。
【ネタバレを多く含む感想文となっております。映画鑑賞前の方はお気をつけください】

キラとラクス様の愛【プラウドディフェンダー】

物語のメインテーマは「キラとラクス様の絆が試される」だったのですが。
この件で、キラだけでなく、ラクス様も「フレイの呪縛」から解放されたのだろうな。
(ラクス様は、「SEED」でアークエンジェルに助けられた時、フレイからコーディネイターへの激しい憎悪の視線を向けられていた)
ラクス様は、美しく強い「天の女神様」なだけではなく、「愛されている自信がない」普通の女の子だったのね。構ってくれない当てつけに、大量の「茶色い揚げ物おかず(キラの好物)」作って困らせてやろうとか、かわいいこと考えちゃったり。
そこらへんは、なんか安心したし、嬉しかったです。
オルフェとの「縁」についてのつなげ方は、少々強引かなとも思いましたが、それまで一生懸命言葉を選んでいた節もあるラクス様が、毅然とした態度で「私が愛しているのはキラ・ヤマトです!」と言うようになるなんて、ああああ…(感嘆で語彙力喪失)
おっと、ラクス様のことばかりだ。キラの事も書かないと。
私は、「SEED」シリーズで一番好きな男性キャラはキラなのですが(一番好きな女性キャラはカガリ)、「SEED DESTINY」での彼がいろいろ言われていたのがすごく胸が痛くて…。
キラは、出生の秘密を知った「SEED」終盤~「DESTINY」にかけて、「おぞましい生まれの僕は、「セカイ」のために犠牲にならなければいけない存在なんだ」と思っている節もあったので(そこが、私がキラをいとおしく思うところ)、今回の映画で「ひとりMSでどこかへ消えてしまうエンド(「逆襲のシャア」みたいな)だったらどうしよう」とか思っていたのですが、ちゃんと人に「戻った」ので、こちらも安心しました。
そんな二人の絆を象徴するのが、ストライクフリーダム弐式(以下ストフリ2)の強化パーツ「プラウドディフェンダー」。
序盤でキラが残業しながら開発していた(それ故に、ラクス様に構ってあげられず、大量の茶色い揚げ物おかずが発生)のって、アレだったのですね。
それを、ラクス様がけしからんボディースーツ(言い方)姿でディフェンダーにライドして、フェイズシフトダウンしてしまったストフリ2に届け、ストフリ2に合体してストフリ2がマイティーストライクフリーダム(以下マイフリ)として降臨し、そこで完全サプライズの挿入歌・T.M.Revolution(TMR)「Meteor」ですよ!
最初に見た時は、あのイントロが映画館の大音量で流れたとたん、嗚咽してしまいました…。
二人の愛の象徴が、あの「エターナルセーラームーンみたいな羽根」(例えがおかしい(;・∀・))のプラウドディフェンダーであり、エンゲージ後(ピンクと金色の光が!)には、同じコクピットの中で、同じ方向を向いて戦い、どちらも「種割れ」したのが、熱かったです!
序盤の「バイクでタンデム(ラクス様のボディースーツでのライドスタイル)」も「剣も振れない隊長さん(マイフリには日本刀状の実体剣が付いている=MSならば剣が振れる)」も伏線だったとは。
キラも「僕はラクスを愛している!」と言えて、本当によかったね、よかったね(ノД`)・゜・。

アスランとカガリの愛【キャバリアー】


キラとラクス様もですが、アスランとカガリも、ちゃんと「人として幸せになる」ことを捨てていなかったのが、良かったです。
ラクス様もですが、そこらへんは、両澤さんの構想?から変更してくださった福田監督に感謝いたします。
まさかの「一番関係が安定しているカップル」とは!
空白期間のアスランが、「国と結婚した女傑」の道を選ぼうとしたカガリに「俺はカガリを愛している!君を幸せにできるのは俺しかいないんだ!」と言葉と思いを尽くして迫った結果なのだろうな、あれは。
そうだからこそ、キラとの殴り合いの時の言葉に説得力があったし、「種割れ」した時の「強さは力じゃない、生きる意志だ!」も、「SEED」最終回のカガリの「(生きることから)逃げるな!生きる方が戦いだ!」を踏まえたものととれるし。
アスランにとって、カガリは「生きる理由・生きる意志をくれた人」であるから、全力でカガリと彼女が守りたいオーブのために戦えるんだよね。
守りたいものと正義のために離れてはいるけれど、魂はちゃんとつながっていて、激戦で(一瞬であっても)命を預ける「リモート操作」を任せ・任せられる程度には絆があるのだなぁ。
「キャバリアー」の件については、アニメ誌(Newtype)を買って読むまで、全く気づきませんでした…いかに私の読解力がザルであるか(;・∀・)
パンフレット買って読んだりして、ようやくいろいろ気づきましたが…アレ、最初からインフィニットジャスティス弐式(以下インジャ2)および「かりそめの姿」ズゴックの運用目的なんですね。
インジャ2のパイロットはどう考えてもアスラン想定で、アスランが戦場で命を預ける「リモート操作」を任せられる人間といったら…カガリ以外にないじゃないか(ノД`)・゜・。
なんなんだよこの二人の絆は(ノД`)・゜・。
国家機密たっぷりの支援機を駆ってでも守りたいものと正義のために戦う…重い愛じゃないか、かっこいいじゃないか!

(リモート操作がもうちょっと続いていれば、カガリも「種割れ」したのでしょうか…あるいは、画面に映っていないだけで「種割れ」していたとか)
アスランが、敵に思考を読まれないように考えた所謂「破廉恥妄想」は…つまり、既にそこまで至ったということですね(*´ω`*)←気が早い
公開前の「オーブの執務服姿で、恥じらいで顔を赤らめるカガリ」に、「劇中にこういう場面はありません」とアナウンスされていましたが、まさか「「この衣装で」恥じらいで顔を赤らめる場面はありません」だったとは。
エンディング曲が流れる中のカットは…オーブ首都に降りると「アスハ代表とザラ一佐」になってしまう二人が「カガリとアスラン」としていられたささやかなひと時で、「よかったね、よかったね(ノД`)・゜・。」と嬉しくなりました。
「地の女神様」であるカガリも、人として幸せになる道を捨ててなくて、本当に良かったよ…「人として幸せになる道を捨てる」のって、一見かっこいいけれど、痛々しくもあるのですよ。
(上映後(ネタバレ有)舞台挨拶で、福田監督が「二人が結ばれる可能性」について、少しだけ言及しておられました)

シンとルナマリアの愛【デュートリオンシステム】


最初は最悪で不健全なスタート(傷のなめ合い)だったシンとルナ、まさか、健全な関係になって持続していたとは。(一線を超えようとして失敗はしていたけれど(^^;)
ひとえに、ルナが人間的に「出来た女の子」だったからだろうな。
戦闘時は、戦闘センスに勝るシンがリードしているけれど、戦闘外では「シン、ちゃんとしなさいよー」とか怒られたりして、ちょうどいい関係なんだろうな。
そんな二人も、シンの機体(まさかのジャスティス(イモータルジャスティス))大破による「乗り換え」イベントで、デスティニースペック2(核エンジン)とインパルススペック2(バッテリーエンジン)に乗ることになりましたが、インパルス登場が予告されたときに私が心配したのが「インパルスの遠隔充電システム(デュートリオンシステム)どうするの?母艦のミネルバは既にないのに」。
これの解決方法が、「核エンジンで「電池切れ」がない(一気に大量のエネルギーを消費すると、「ブレーカーが落ちる」ようにフェイズシフトダウンするけど(ストフリ2がそれ))シンのデスティニー2から、ルナのインパルス2へデュートリオンビームで給電」。
二人は、互いの背中を守り合う戦いが本当に似合うな…と思った、クライマックスの戦闘シーンでした。
ルナみたいな、愛情にも友情にも篤い女の子はそうそういないぞ、大切にしてあげなきゃならないぞ、シン!
(あの後、ルナはアグネスからも(赤ゲルググを譲った)ヒルダ姐さんからも迫られて、「DESTINY」の時のアスランみたいな状態になるのだろうな…ルナが想うのはシンだけなのにね)

オルフェの愛【青い鳥に気づけたのは…】


今回の敵・ファウンデーションの一番のヴィラン、宰相のオルフェ。
彼は、「特殊遺伝子調整者・アコードの使命を生きる」ことに生きる意味を見い出し、同じ「アコード」であるラクス様に迫りますが、ラクス様がなびくことは決してなく(ラクス様の「プラントの歌姫」としての人気も、アコード故ではなかった(アコードではない偽ラクス・ミーアも普通に人気だったしね))、「劣っている」ナチュラルや普通のコーディネイターを蔑視する本性をむき出しにしたことで、最期はああなってしまう訳ですが。
オルフェの敗因は、
「アスランの動きがアウトオブ眼中だった」(クルーゼもデュランダルも、アスランが想定外の動きをしたのが負ける遠因だった)
「ラクス様を「汚れのないプリンセス」と喩えたのは、キラが「最高のコーディネイター」と喩えられた時くらいに、彼女にとっては不快なこと(ラクス様、さすがに「自分は血に塗れた手のプリンセスだ」という自覚はあるはずなので)だった」
そして何より
「すぐそばにいた「青い鳥(イングリッド)」に最期になるまで気づけなかった」
…なのだろうな。
キラがラクス様に贈った「ブルー」って、そういう意味でもあったのか!
最期にああなるラストは、「SEED」最終回で、クルーゼがジェネシスの光直撃で消えてしまうアレを思い出しました。

主題歌・挿入歌への愛【ミーティア!】


主題歌はTNNK(西川貴教さん本名名義の通称)、小室哲哉さんプロデュースの「FREEDOM」。
「成仏」というたとえからすれば、「FREEDOM」のイントロのフリィ~ダァ~ア~ム♪×3は「呪いから人々を開放する呪文」のようにも聞こえました。
「FREEDOM」が流れる中でのコンパス機4機(キラのライジングフリーダム、シンのイモータルジャスティス、ルナの赤ゲルググ、アグネスの白ギャン)での戦闘シーンは、本当にかっこよかった!
そして、まったくのサプライズの挿入歌・TMR「Meteor」!しかも21年前(2003年)発表時そのままのやつ!
(流れてきたネタバレで、薄々気づいていましたが、それでも「まさか…!」でした)
クライマックスの一番盛り上がる部分に、一番良いバトルシーンに使われていました。
あのシンセサイザーイントロが映画館の大音量で流れて、泣くしかないではないですか(ノД`)・゜・。
上映後舞台挨拶の福田監督&西川さんの話だと、「FREEDOM」が決まる前に、既に「Meteor」は使うことが決定していたとか。(更に、Newtypeの福田監督インタビューでは、あのシーンの絵コンテ及び演出は「Meteor」ありきで進めていたとか)
「SEED」のために書き下ろされた曲ではない、「SEED」を意識したセミコンセプトアルバム「coodinate」内のバラード曲の「Meteor」が、「SEED」-「SEED DESTINY」-「SEED FREEDOM」の21年を繋ぐナンバーになるとは。
同じ映画内で、小室さん曲(FREEDOM)と浅倉大介さん曲(Meteor)が流れて、どちらもエンドクレジットテロップに名前が出るなんて、感慨無量です。
「FREEDOM」もでしたが、「Meteor」も映画館の大音響の下で見ると映えるなぁ…それを浴びるために、何回も映画館に通いたいレベルです。
しかし、地元では既に上映回数自体が少なくなっていて、「本当にヒットしているの…?」と思うときもあるのも事実。
都会に住んでいれば、いろんな音響の上映に行ったのに…!!
(佐橋俊彦さんの劇伴もすごくよかったので、サントラをタワレコオンラインで買いました(まだ届いていない))

エピローグ


20240218のSEEDフェスティバルも、ライブビューイングがあるらしいので、参加予定です。(チケット取れればだけど…)
「3月末まで限定の、冒頭6分半のYoutube公開」「実質名場面集の「FREEDOM」ミュージックビデオ」等々で、いろいろ情報は流れていると思いますが、見たからといって面白さが削がれる映画では決してないので、気になったら見ることをお勧めします!
(…と、ネタバレ記事に書いてもあまり意味はないよね)
 
まだまだ書ききれないことがあるので、次はXのふせったーポストを中心にした記事も書く予定です。
ここまで読んでいただき、ありがようございました。

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