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ブーム本に頼る出版界?

「鬼滅の刃」のブームで出版界は大騒ぎでしょう。

このブームによって、潤ったのは当出版社とその関係者、そして問屋さんです。

ブーム本は、大手書店を優先的に卸しますので中小書店には配本されません。100冊予約を一生懸命取ってとしてもです。中小書店に入荷するのは、決まってブームが終わりかけてからなのです。これでは一般書店が生き残ることは出来ないのは当然の仕組みと言っていいでしょう。

「読書のすすめ」では、こういった経験を何度もしてので、ブーム本には頼らなうやり方をしてまいりました。

今、日本社会の一番の問題は、業種に関係なく、既得権益を離さない保守的な仕組みが壊れないことですし、今後も壊れる可能性は少ないでしょう。そこで、真っ正直に「読書とは文化である」という錦の御旗を掲げて、ブーム本に頼らない経営を目指していくしかありません。そして、保守的な思考を一切ひっくり返して、返本なしで出版社さんとの粗利の交渉によって、薄利多売からの脱却をしていく方向にしか未来はあり得ないと考えます。

どの世界もそうですが、大手企業の保守思想は既得権益がある限りイノベーションは起きにくいモノです。明治維新でも江戸から一番遠い藩、そして下級武士と言われる人間たちがイノベーションをやり遂げたのです。この例と同じように、中小出版社、中小書店の皆様と協力し合って、保守的機能とは別の機能を発展させなければなりません。同志を求めます!

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