エヴァとナウシカとサイコパスが混ざった世界

新型コロナウィルスが世界中に広まった世界は以前のものとは全く違うものになってしまいました。今どんな世の中なのか日本のアニメが既に示してくれているので考察してみます。

エヴァンゲリオン
使徒と呼ばれる未知の生命体が地球に襲ってくる世界で、その襲撃からエヴァンゲリオンという人型ロボットで戦う少年少女の物語です。作中ではATフィールドと呼ばれるバリアのようなものが登場します。ATフィールドは誰もが持つ心の壁と解釈されています。主人公の碇シンジは積極的に他者とコミュニケーションを取るのが得意ではない性格が特徴的です。AT Fieldの正式名称はAnti Terror Fieldと言われています。

風の谷のナウシカ
腐海と呼ばれる臭気を排出する森の近くで住む風の谷に住む一族。腐海は地球の自浄作用の1つで地球を浄化するシステムです。世界を滅した前時代の人類の脳データが再び蘇ることを望みをそれを実現するための仕組みでした。風の谷の一族は腐海を維持管理することをプログラミングされていることがわかっており、また腐海とともにしか生きられないと言われています。腐海が地球の浄化を完了させた世界では生きていけません。

サイコパス
正式にはPSYCHO-PASSです。シビュラシステムという超ウルトラスパコンのようなシステムで人間を管理する社会を描いています。シビュラのもとでは全てが平等ですが、職業や生き方など全てシビュラに決定を委ね、犯罪係数を数値化することで容易に犯罪者を見つけ合理的に処罰することで犯罪は減っていますが、予定調和しかない世界です。

コロナ渦、そしてポストコロナの世界
人々は誰がコロナにかかってるか分からず疑心暗鬼になり、ソーシャルディスタンスと称して他人との距離を気にする世界。
ウィルスによって、増えすぎた地球の人口を浄化しガイア理論を実践する世界。過度なアルコール消毒で低下した人類の免疫機能、今後現れるであろう、より凶暴なウィルスとより過酷な戦いが待っているのだと想像すると不安になります。1年、5年、30年程度の短期ではいいのでしょうが、100年、500年、1000年の長期で考えたときに人類は身体・遺伝子的に地球環境に耐えられるのか。
陽性者との接触有無を確認するための監視アプリ、自分がウィルスに接触するリスクを考えるとアプリの活用は有効です。一方でこのアプリを悪用されれば、より人々は管理、監視され自由の制限に繋がる可能性はあります。それでも自由を守る政治体制が守られるのか、効率的に全体管理する社会を望むのか誰にも分かりません。ただ、人間は他人に意思決定してもらうことを望む傾向があります。自分で何かを決めることは精神的に大きな負担です。それでも自分で考え、責任をもって行動できる人が世の中にどれほど残るのでしょうか。

人は移動して集まってコミュニケーションをとって文化や宗教、科学を発展してきた歴史があります。DXや通信技術の革新である程度の代替手段は得られますが、人の根源的な部分をどこまで補完できるのでしょうか。仮にテクノロジーが全て補完できるのであれば肉体はもう必要ありません。脳データをクラウドに保存し、仮想空間で幸せに生きるのが人間の末路なのかもしれません。

私はこんなことを毎日考えていますが、それでも人の可能性を信じたいと思っています。人にしか出来ないことがきっとあるはずです。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。



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