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クアルコム、中国Android市場の成長回復で恩恵を受ける

3月24日締めで、クアルコムの調整後1株当たり利益は2.44ドル、売上高は93.9億ドル(前年同期比1%で、QCTの売上高は前年同期比1%増の80.2億ドルであった。前年同期比のわずかな伸びはあまり大きくないように見えるが、予想を上回り、コンセンサスを約4000万ドル上回ったことに注目が集まった。
携帯電話端末の売上高は前年同期比1%増の61億8000万ドル、自動車向け売上高は35%増の6億300万ドルとなった。モノのインターネットの売上は11%減の$12.43億だった。

クアルコムの営業利益率は大幅に拡大し、前年同期の20.4%から26.6%へと約620bp上昇した。ドルベースの営業利益は、2023年度第2四半期から前年同期比32%増の25億ドルに急増した。この収益性の顕著な改善は、主に業務レバレッジによるもので、収入が増加する中、営業費用は比較的横ばいで推移した。クアルコムは約23億ドルの純利益を計上し、1株当たり2.06ドルとなり、前年同期の1.52ドル(前年同期比36%増)から大幅に増加し、アナリストが予想した1株当たり1.8ドルを上回った。
当四半期のバランスシートは堅調で、現金および現金同等物(市場性のある有価証券を含む)は139億ドル、長期金融負債は145億ドルであった。3月四半期の営業キャッシュフローは65ドルで、前年同期の46ドルから41%増加した。クアルコムは、この強力なキャッシュ・プロフィールにより、前四半期に約16億ドルの配当金と7億3,100万ドルの自社株買いを実施した。年率換算すると、クアルコムは3.5%の株式利回りで取引されている。

ガイダンス
第3四半期についてクアルコムは、調整後の1株当たり利益が2.15~2.35ドル、売上高が88億~96億ドルになると予想している。アナリストらは、1株当たり利益2.16ドル、売上高90.5億ドルと予想していた。

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