見出し画像

米国株 まとめ 6月23日:弱いPMI報告で景気後退の可能性が高まり、株価は下落 *備忘録*

S&P500指数(SPY)は-0.77%下落、ダウ工業株指数(DIA)は-0.65%下落、ナスダック100指数QQQ)は-1.00%下落した。

株価は、米国とユーロ圏のPMIが低調だったことから低下した世界的な債券利回りからあまり上昇しなかった。 10年物T債券利回りは-6.2bp、ドイツ10年物ブンズ利回りは-14bp、英国10年物ギルト利回りは-5bpと大幅に低下した。
パウエルFRB議長が今週初めに利上げの可能性を警告し、イングランド銀行が+50bpの利上げを行った後、投資家はPMI報告前にもかかわらず暗いムードに包まれていた。 FOMCは先週の会合で、ファンド金利の目標レンジを5.00%/5.25%に据え置いたが、ドット・プロット予想を引き上げ、FOMCメンバーが年内にさらに+50bpの利上げを行うとの見通しを示した。市場は、7月25-26日に開催される次回FOMCで+25bpの利上げが実施される確率を72%と予想しており、11月までに+25bpの利上げが実施されることをほぼ完全に予想している。
市場は現在、今年下半期の米国のGDP成長率が低調になると予想しており、景気後退の可能性は65%というのがコンセンサスとなっている。
ブルームバーグの月例調査によると、エコノミストのコンセンサスは、第3四半期の米GDP成長率は横ばい、第4四半期はマイナス0.4%となっている。 これは、リセッションの短絡的定義であるマイナス成長の四半期連続をギリギリ回避するものである。
6月S&P米国PMI速報値は-2.1ポイント低下の46.3と6ヵ月ぶりの低水準となり、予想の+0.1ポイント上昇の48.5を下回った。サービス業PMIは▲0.8ポイントの54.1と2ヵ月ぶりの低水準となり、▲0.9ポイントの54.0への予想より若干改善した。 総合PMIは-1.3ポイント低下の53.0と3ヵ月ぶりの低水準となり、予想の-0.8ポイント低下の53.5を下回った。
ユーロ圏PMIは、ユーロ圏のGDPが前期比-0.1%と、リセッション(景気後退)の定義に合致するマイナス成長となる可能性を示唆した。 コンセンサスでは、ユーロ圏の第2四半期GDPは前期比+0.1%の微増とされているが、金曜の弱いPMI報告でこの予想に疑問符がついた。
6月S&Pユーロ圏総合PMI速報値は-2.5ポイントの50.3と5ヵ月ぶりの低水準となり、市場予想の52.5を大幅に下回った。 6月S&Pユーロ圏製造業PMI速報値は-1.2ポイントの43.6と非常に弱く、横ばいの44.8という市場予想を下回った。6月S&Pユーロ圏サービス業PMI速報値は-2.7ポイント低下の52.4と、予想の-0.6ポイント低下の54.5を下回った。 S&Pドイツ総合PMI速報値は-3.1ポイントの50.8、フランス総合PMIは-3.9ポイントの47.3となった。アトランタ連銀のボスティック総裁は金曜日、今週2度目のハト派的なコメントを発表し、年末から来年にかけて金利を据え置くべきとの考えを示した。


海外株式市場は軟調だった。 ユーロ・ストックス50種株価指数は-0.76%で、5日連続の下落となった。 日本の日経平均株価は-1.45%安で引けた。 中国株式市場は木曜日と金曜日が祝日のため休場だった。

主な株価の動き
ナスダック100種株価指数は弱気で、構成銘柄のうち14銘柄を除くすべてが下落した。 テスラ(TSLA)は-3.0%の損失、スターバックス(SBUX)は-2.5%の損失、ペイパル(PYPL)は-2.4%の損失となった。
JDドットコム(JD)は-4.7%下落、PDDホールディングス(PDD)は-4.2%下落。
ビットコインは、今週の上昇幅を1年ぶりの高値まで拡大し、金曜日の午後遅くには+2.3%上昇し、今週の上昇幅は合計+15%となった。 ビットコインは主に、ブラックロック、ウィズダムツリー、シュワブなどが最近SECに現物ビットコインETFを申請したことで上昇し、暗号の長期的な見通しに対する自信を示した。 マラソン・デジタル(MARA)は金曜日+7.8%、コインベース(COIN)は+7.3%、ビット・デジタル(BTBT)は+5.9%、ライオット・ブロックチェーン(RIOT)は+3.5%上昇した。
エネルギー株は、8月のWTI原油が木曜日に-4.16%、金曜日に-0.50%と急落したことで下げた。 金曜日には、マラソン・オイル(MRO)が-1.04%、ハリバートン(HAL)が-0.91%、エクソン(XOM)が-0.56%下落した。
テスラ(TSLA)は、モルガン・スタンレー、バークレイズ、DZ銀行から週初に3つの格下げを受け、週明けの疲れから-3.0%下落。
アクセンチュア(ACN)は、TDコーウェンが需要への警戒感からアウトパフォームからマーケットパフォームにレーティングを引き下げたことで、-2.87%下落。
アンダーアーマー(UAA)は、ウェルズ・ファーゴが今後6~12ヶ月の間に株価が停滞するとの見方から、オーバーウェイトからイコールウェイトに格下げしたことで-2.86%下落。
ヴァージン・ギャラクティック(SPCE)は、4億ドルを上限とする株式の長期売却計画を発表し、-18.42%下落した。
ソフィー・テクノロジーズ(SOFI)は、コンパス・ポイントが売り評価でリサーチ・カバレッジを開始した後、-2.47%下落。
カーマックス(KMX)は、コンセンサス80セントを大きく上回る1株当たり1.44ドルの予想以上の会計年度第1四半期調整利益を発表し、+10.07%上昇。
ウェイフェア(W)は、モフェット・ナサンソンがアンダーパフォームからマーケットパフォームに格上げしたことで、+0.4%上昇した。

その他市場
9月限10年物T-Note債券先物は+11ティック上昇し、10年物T-Note債券利回りは-6.2bpの3.733%に低下した。弱い米国とユーロ圏のPMI報告を受けて上昇し、株式が売られたことで安全資産としての需要が高まった。 また、ボスティック・アトランタ連銀総裁のハト派的な発言も米国債相場を下支えした。
来週初めの米国債市場では、財務省が月曜日に420億ドルの2年物T-Note債券、火曜日に430億ドルの5年物T-Note債券、水曜日に350億ドルの7年物T-Note債券を売却するため、供給圧力がかかるだろう。 また、財務省は水曜日に220億ドルの2年物変動利付債を売り出す。

弱いユーロ圏PMI報告でユーロが下落する中、ドルはサポートされる
ドルインデックスは、米国株式市場の低迷に端を発した流動性需要の高まりにより、+0.50%上昇した。 また、ユーロ/米ドルは、ユーロ圏PMIの報告が米国PMIの報告よりも弱かったため、ユーロ売りを呼び、-0.65%下落した。 米ドル/円は+0.47%上昇。
ユーロ圏PMIは、ユーロ圏のGDPが前期比-0.1%と、リセッション(景気後退)の定義に合致するマイナス成長となる可能性を示唆した。 コンセンサスでは、ユーロ圏の第2四半期GDPは前期比+0.1%の微増とされているが、今日の弱いPMI報告でこの予想に疑問符がついた。
6月S&Pユーロ圏総合PMI速報値は-2.5ポイント低下の50.3と5ヵ月ぶりの低水準となり、市場予想の52.5を大幅に下回った。 6月S&Pユーロ圏製造業PMI速報値は-1.2ポイントの43.6と非常に弱く、横ばいの44.8という市場予想を下回った。6月S&Pユーロ圏サービス業PMI速報値は-2.7ポイント低下の52.4と、予想の-0.6ポイント低下の54.5を下回った。 S&Pドイツ総合PMI速報値は-3.1ポイントの50.8、フランス総合PMIは-3.9ポイントの47.3となった。


#nasdaq100
#DOW株価指数
#SP500株価指数
#米経済指標
#米国債金利
#米個別株
#米銀行株
#米個別株の動き  ♯ドル円  #英ポンド
#TSLA    #SBUX   #PYPL   #JD   #PDD   #ビットコイン
#MARA     #COIN    #BTBY   #RIOT   #ACN   #UAA   #SOCE   #SOFI   
#KMX    #W

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?