見出し画像

ナーヴギアの仕組みを知る

こんにちは、ミライコウジです。
今回は初回としまして、SAO内に登場するナーヴギアについて知っていきたいと思います。

ナーヴギアとは?

ナーヴギアはSAO(ソードアートオンライン)に登場する、VRゲームのヘルメット型ハードです。

ナーヴギアは現在発売されているVR機器の最終形態だと言えるでしょう。
というのもVRゴーグルは視覚と聴覚のみを使って没入感を演出しますが、ナーヴギアは触覚や味覚を含めた五感すべてを使って没入感を実現します。

このため、原作ではナーヴギアによる仮想現実への接続を「フルダイブ」と呼んでいます。

ナーヴギアの仕組み

ナーヴギアには、以下の機能があります。

  1. 電磁波による五感へのアクセス

  2. 脳から体への命令を遮断

  3. キャリブレーション

  4. 脳破壊シークエンス

五感へのアクセス

ナーヴギアの内側には無数の信号素子が埋め込まれています。

これらの信号素子は微弱な電磁波を発生させ、脳細胞そのものに疑似的な感覚信号を与えます。

つまり、ユーザーは自身の目や耳ではなく、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感を司る脳細胞に電磁波で疑似的な感覚を与えることができるのです。

脳から体への命令を遮断

ナーヴギアは、延髄部で脳から体への命令を遮断・回収します。

人は体を動かすとき、大脳から脊髄へ命令を出し、そこから体中の筋肉をコントロールしています。

延髄部は大脳から脊髄への通り道の間にあり、ナーヴギアはここで脳からの命令を遮断するのです。

なぜ遮断する必要があるのでしょうか?
例えば、ゲーム内で走ったとき、その動きが現実の体でも起こってしまうと危ないですよね。壁にぶつかれば痛いですし、ゲームをやるための広い空間が必要になります。

そのため、脳からの体を動かす命令を現実世界のユーザーが受け取るのではなく、仮想世界のプレイヤーがその命令で動くようにしているのです。

キャリブレーション

キャリブレーションは、現実世界のユーザーのリアルな体格を仮想世界で実現するための機能です。

原作では、初回装着時に自分の体をあちこち触ることで、手をどれだけ動かしたら自分の体に触れるかなどの基準値を図るための作業だと説明されています。

ちなみに、顔については、顔全体を覆っているナーヴギアの信号素子が読み取り、精細に再現してくれます。

脳破壊シークエンス

これは、ゲーム内での死が現実世界での死を意味する、という演出を実現するための機能で、ナーヴギアが脳を破壊します。

外部の人間によるナーヴギアの停止や解除が行われた場合にも行われます。

このことは、茅場明彦いわく、ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが、脳を破壊するそうです。
これは電子レンジと原理的には同じで、脳細胞中の水分を高速振動させ、摩擦熱で脳細胞を破壊します。

また、ナーヴギアの3割はバッテリセルで、電源コードを抜いた場合でも、脳の破壊が可能です。

今後の実現可能性

電磁波による五感へのアクセスは可能か?

五感を司る脳細胞に電磁波で疑似的な感覚を与える必要があるため、脳のどの部分がどの感覚を担当しているのかを正確に把握しなければなりません。

大まかな場所は明らかになっていますが、正確な場所というのはまだわかっていません。

また、脳の外部から電磁波で、脳の感覚を刺激するのが可能なのかという問題もあります。

命令を延髄部で遮断できるか?

ナーヴギアは延髄部で脳からの命令を遮断しますが、延髄は呼吸や心臓、平衡感覚の調節にも関わります。

呼吸や心臓の動きを止めてしますとユーザーが死んでしまうので、これらの命令については通過する必要があります。

つまり、ナーヴギアによる脳からの命令の制御では、遮断すべき命令と通過させる命令を判別しなくてはなりません。

最期に

いかがだったでしょうか。
人類は進化していますが、まだまだ課題は残っているかと思います。
私はこの技術が完成することを夢見ています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?