労働審判 ステップ3:補充書面(会社からの答弁書への反論)の作成

さて、こちら側からの労働審判申立書を受け取った相手方(会社)は、その内容に対しての反論を「答弁書」という形で裁判所に提出しました。こんどはこちら側がその答弁書の内容に対して反論し、「補充書面」という形で裁判所に提出します。

会社からの答弁書は、前述のとおり事実誤認と作り話に満ちていました。その一つ一つの内容、実際には一文一文について、こちら側の承認、否認、不知(知らない)を明確にしていきます。それと同時にこちら側が否認する部分についてはこちら側が「真実」と信じる内容を記述していきます。何十ページにも及ぶ答弁書についてこの作業をやるのはとても骨が折れました。会社側の酷い言い分にもいちいち腹が立ち、真実を記述していく過程でどうしても感情的になってしまったこともありとても疲れました。それでも第一回期日(最初の調停日の意)までの準備でこの労働審判の大勢が決まってしまうと思っていたので、集中力を切らさず、完成度の高い補充文書を作成しなければなりません。私の場合も、必死に取り組んだかいあってそれなりにいいものができたと思いました。どういう角度から何を聞かれてもしっかりと自分に有利なように反論できると感じることができました。特に、会社の主張に明らかなウソがたくさんあり、簡単に論破できる確信があったのでなおさらです。

こちらの申立てから約1か月後に第一回期日が設定されることから、ここまでのやり取り、すなわち労働審判の申立てにより申立書が会社側に送付され、その申立書に対する答弁書が会社側により作られて裁判所に提出され(同時に申立人にも送付される)、さらにその答弁書に対する反論を補充書面という形で裁判所に提出(同時に会社側にも送付される)。ここまでが期日(調停日)までに通常行われることです。後は裁判所で行われる「第一回期日」に臨むことになります。

フッツン

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