労働審判 第二回期日

第一回の期日では解決金の額の決定および合意文書の作成まで進めなかったので、第二回に持ち越しとなりました。前回同様、申立人側、相手方双方が交互に部屋に呼ばれ、審判団と話をします。審判団は何とか和解にもっていこうと双方が妥協できる点を探っていきます。何回か交互に呼ばれた後、最後に双方が同時に呼ばれ、その日の総括をします。

こちらとしてはなるべく多くの解決金を取りたいので、だいたいの相場感よりもだいぶ多い金額を「最低受け入れ額」的なものとしてにおわせていたのですが、審判団としては相場から大きくかけ離れた額だと審判団としての提案として相手方に強く提案しづらい、ということを強調していました。相場というのは、申立人の勤務年数、解雇理由の妥当性、その他により何となく形成されているようですが、私の場合は給与の1年分くらいが妥当だというのが審判団が抱いた相場感だったようです。こちらとしては、それプラス1年分くらいを望んでいたのですが、審判団の反応はかなり冷ややかで、こちら側としては6か月分くらいを何とかそこに上乗せ、というのが実質的な目標になりました。

会社側はというと、最初は6か月分というとんでもなく低い額から提示してきて、その後も1か月分、2か月分の上乗せなら可能、などといわゆる牛歩戦術的なやり方で時間稼ぎをしてきました。内心は、「こいつらふざけやがっていい加減にしろ!妥当性ゼロの完全なる不当解雇を確信犯的に行った上に、この期に及んで解決金までケチりやがって、最低最悪な会社だな!」という気持ちでしたが、現実的には審判団がこちら側にいい心証を持っていたので、申立人としてはこちらの要求に近いところで折り合えるだろうという自信が多少はありました。

ということで、第二回期日は基本的には最終的な解決金の額の大体のレベル感に合意するところまで行きました。後は、細かい点、特に税金の取り扱い等について詰めて合意文書を作成する作業が残りましたが、それは第三回期日に回すことを双方で合意し、第三回期日の日程を決めてその日は終了となりました。この日の所要時間は1時間くらいでした。

フッツン

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