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【F1】第2節 浦安vs立川、試合後の監督記者会見 両チームの監督が絶賛した中村充のスーパーゴール

[6.3 F1第2節 浦安 1-3 立川 バルドラール浦安アリーナ 851人]

 試合後の小宮山友祐監督の会見でのコメントを聞いて、カタール・ワールドカップ(W杯)のコスタリカ戦の翌日に森保一監督が発した言葉を思い出した。

 初戦でドイツ代表に2-1で勝利した日本代表は、メンバーを大幅に変更して第2戦に臨み、グループステージで最も力が劣るとされたコスタリカに0-1で敗れた。失点の場面では、ルーズボールをDF吉田麻也がつなごうとして、それがミスになり相手にボールを拾われてゴールに決められた。

 大会後に、この試合のハーフタイムにブチ切れていたことを吉田に暴露された森保監督だが、試合翌日の練習場で行われたメディア対応の時は、「前回のW杯を踏まえて、チームをどうやってレベルアップさせていくか、作っていくかを踏まえて、できるだけマイボールを大切にするように取り組んできました。彼もギリギリまで考えてくれたうえでのミスだと思います。そこは私が要求したことを、彼らが実践してくれてミスにつながったと思う。ミスかどうかは分からないですけどね。最後にミスが起こっても止められる状況ではあったと思います。そういう意味では、私の要求によくトライしてくれていると思います」と、コメントしていた。

 日本代表GKピレス・イゴールに加え、FPディドゥダも欠いた、この日の浦安は、2つの失点をセットプレーからのボレーシュートで喫した。それでも小宮山監督は、敗戦に悔しさを滲ませながらも、この2つの失点に関しては「両方ともスーパーゴール」とし、さらに「インサイドを消すか、ボレーを消すか確率論だった」「選手たちはまず私が言っていた『インサイドからケアしていこう』ということを、しっかりやってくれたので、相手を褒めるしかない」と、自分が与えたタスクを忠実にこなした選手たちに責任はないと語った。

「オーシャン杯決勝の名古屋戦では、ダルランとアンドレシートのボレーを警戒して、アウトサイドをケアしてインサイドでやられたんです。でも、昨日のようなスーパーボレーが出るなら、立川戦でも守り方を変えないといけないかもしれない。3点目のジャンピングボレーはもちろんすごかったですが、2点目のシュートも15メートルくらいからのボレーですからね。しかも(加藤)竜馬が下をちゃんと消してくれていた。それで入ってしまったら、もう仕方がない」

▲まるでリカルジーニョ! 中村充のスーパージャンピングボレー!

 ところどころに悔しさを滲ませながらも、オーシャン杯での戦いぶりや第1節のシュライカー大阪戦からチームが積み上げられていると冷静に分析した指揮官は、「敗戦はすごく悔しいですが、重く捉え過ぎず、次に向かって進んでいきたいなと思います」と、チームの前進を強調していた。

 あらためて振り返る必要もないかもしれないが、コスタリカに敗れた森保ジャパンは、続くスペイン戦を2-1で勝利してグループステージ首位で予選を突破し世界を驚かせた。目標のベスト8進出は果たせなかったものの、W杯優勝経験国を2つ破る快進撃を見せて、1次ラウンドで敗退するという前評判を覆し、グループステージで1位通過を果たした。昨季はプレーオフ進出の3位というところまで行った小宮山監督の率いる浦安は、今シーズン、ここからどのようなストーリーを描いていくだろうか。

以下、試合後の会見での両監督のコメント

立川アスレティックFC 比嘉リカルド監督のコメント

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