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【F1】町田に競り勝ち、首位奪還の名古屋 フエンテス監督が「10点満点」と評価した選手は?

 名古屋オーシャンズは7月30日に行われたF1第10節のペスカドーラ町田戦に3-2で勝利し、首位に返り咲いた。開始6秒で先制しながらも、なかなか追加点を挙げられずに前半のうちに逆転を許すという難しい展開。それでも後半にはFP甲斐稜人が古巣から同点ゴールを挙げて追いつくと、試合終了残り4秒でFP鬼塚祥慶が逆転ゴールを決めて、アウェーで勝ち点3を手にした。

 前節のバサジィ大分戦でも試合終盤まで2-4とビハインドを背負いながらも4-4に追いつき、勝ち点0を勝ち点1に変えていた名古屋は、この試合でも土壇場で勝ち点1を勝ち点3に変え、定位置である首位に立った。

 試合後の記者会見、フエンテス監督が試合を振り返った。

 以下、町田戦後の名古屋オーシャンズ フエンテス監督のコメント

――今日の試合の総括をお願いします。

フエンテス 素晴らしいシーズンを過ごしている町田でのアウェーゲームということで、とてもとても難しい試合になりました。そうした相手に、私たちもしっかり戦えた試合だったと思います。一番良い形で試合に入ることができて、6秒でゴールを決めることができました。試合開始早々から自分たちがやらないといけないフットサルを示せたと思います。この1週間、勝つメンタリティで、素晴らしいトレーニングを積むことができました。

 前半は、素晴らしいプレーがしっかりできていたと思います。それでも、自分たちが思っていたスコアではありませんでした。前半だけで7回のチャンスがありましたが、そこを決めきれませんでした。相手には、そこまでチャンスを作られていなかったと思いますが、少ないチャンスで2点決めてきました。

 後半は前半と全く違うゲームになりました。自分たちが試合の重さを大事にしながら戦いました。焦らずに、より構築することを意識して戦いました。前半は焦りが少し見えていたと思うので、そこを少し変えました。そこはこの先もレベルアップしないといけない部分です。フィニッシュのところでも落ち着き、我慢することが大事だと思います。試合のなかで、もっと成長しないといけません。残り少ない時間で2-2に追いつき、パワープレーでリスクをかけて、逆転することができました。スコアは自分たちがしっかりプレーできたから、ああいうスコアになったと思います。

暑さ対策のため、1週間、練習場の冷房を切ってトレーニングしてきた名古屋

――追う立場で首位のチームと対戦することがあまりない経験だと思うが、どういう風に準備してきた?

フエンテス 名古屋の歴史として1位ではないというのは、慣れない部分ではあります。しかし、シチュエーションとしては、ちょうどそういうところでした。自分たちは3位でしたが、自分たちがシーズンを戦っていくなかで、最低限の勝ち点は取れていたので焦りはなかったです。この順位にいるのは、他の2チームが素晴らしいシーズンを過ごしているため1位、2位にいて、私たちが3位にいたのだと思います。そこは自分たちがコントロールできる部分ではありません。こういう勝たないといけない直接対決に勝っていくことが大事なので、このスコアで勝ててよかったと思います。

 試合前、私たちは3位でしたがリーグ戦は長いものです。首位にいる方が望ましいですが、そういう(直接対決でひっくり返せる)ところにいることは大事だと思います。

 今日の試合は、より自分たちが自然にプレーできるように心がけました。今シーズンは昨シーズンとは違うシーズンになると理解しています。選手の入れ替わりもありましたし、ベテラン選手の放出もあり、入れ替わりがありました。そういうところで、できるだけ高いパフォーマンスでやりたいのですが、その成長は時間がかかるものです。それでも自分たちは、高いパフォーマンスでプレーができていると思うので、ここから成長していくだけです。

――両チーム5ファウルになって、残り3分くらいでタイムアウトを取りました。このタイムアウトではどんな指示をしましたか?

フエンテス 自分たちの練習しているいろいろなシステムがあるなかで、相手がどういうことをやってくるか、それに対して自分たちはどういうシステムで戦うかを話しました。5ファウルがたまっていましたが、6個目のファウルをとってもらうのは難しいことが分かっていました。またリスクをかけないといけなかったところで、パワープレーを選択しました。

大事な場面で決勝ゴールを挙げた鬼塚

――決勝点を挙げたFP鬼塚祥慶選手について?

フエンテス すごく良い選手で、成長してきている選手です。身長はこれ以上、成長できないので、選手として成長していると思います。1シーズン良くなってきているので、継続してやってほしい。大事な時間でプレーしているので、責任感も成長していると思います。悪い顔もせず、どんなシチュエーションでもチームを鼓舞しながらプレーしてくれている選手だと思います。通訳をしないといけないところもあり、すごく難しいと思いますが、そこもやってくれています。今日は10点満点中10点。これ以上は、上げられないですね。

――活躍を見せた甲斐稜人選手について今日の評価と古巣との試合前に何か特別に声をかけていましたか?

フエンテス 試合前については、何も話していません。これは金澤空が立川と試合をした時も特に話していません。なぜ話していないかというと、より自然にプレーができるように特別に話しをしていません。稜人に関しては、少し焦りもあり、ナーバスになりながら試合に入って、2つファウルをしてしまいました。後半にゴールを決めたことで、良いプレーができてきた、落ち着いてプレーができていたと思います。前半に交代させた時には『少し落ち着け』と伝えました。そこで自分自身、落ち着いて試合をコントロールできるようにプレーできていたと思います。すごく良いプレーをしていたと思います。

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