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選手兼GM水上玄太に聞く、エスポラーダ北海道はどこへ行く?

 エスポラーダ北海道が、低迷して久しい。昨シーズンの選手の顔ぶれを見れば、GK関口優志、FP室田祐希、FP堀米将太、FP木村優太と、タレントがいないわけではない。関口が負傷をしていたこともあるが、10位に低迷するようなチームではないはずだ。

 2023-24シーズンには、2022年からコーチを務めていた嵯峨祐太が監督に就任した。果たして、チームはどのように盛り返していくだろうか。

 昨シーズン、最後の公式戦となった全日本フットサル選手権で敗退した直後、クラブのGM兼選手である水上玄太氏に話を聞いた。

 以下、水上玄太選手兼GMインタビュー

――選手兼GMという立場になった今シーズンですが、実際にやってみていかがでしたか?

水上 やりづらいなという印象ですね。やっぱりシビアなところもありますから。でも、中の意見が比較的、分かりやすいので助かっているところもあります。

――どういう経緯でGMを兼任することになったのですか?

水上 僕に話が来る前に、「何かを変えなきゃ」という話がクラブのなかであって、それで「もうガラッと変えよう」ということで、僕に話が来たのだと思います。僕も、もうそろそろどうなるのかわからないというのがあったので。

――セカンドキャリアを考えつつ?

水上 クラブとしては、そういうことも考えて言ってくれたと思います。僕もそうですし、金井監督、佐賀コーチと、昔からやっている人たちが頑張ってくれているけれど、なかなか途中でやめてしまう選手が多いので、そこを変える必要があるねということで、そういう体制も含めて、新しくやっていこうということで、バトンを受けた感じです。

――立川の皆本晃選手兼GMは、どの試合に観客数を何人入れるという目標を立てるところから、細かい指示出しまで、かなりワンマンでやっていると聞きましたが、同じような形ですか?

水上 そうですね。

――このタイミングで、創設者ではない選手兼GMのクラブが2つ誕生したのは、すごいですね。

水上 もっと近くにいたら、晃とももっと頻繁に会ったりしたと思うのですが、この前の試合の時にも「今度、いろいろ話そう」「そうっすね」っていう感じで話をしたんですけど、実現していないので。

――経験者じゃないと分からない話が多そうですもんね。

水上 そうですね。なかなか難しいところは多いなと思いながら、でも、本当に気の知れた仲間も多いので。一人で何かを変えていくというよりは、彼らにも『ちょっとみんなで変えていきたいんだよね』『ちょっと協力をお願い』と言いながら、1年間できたかなと思います。

――エスポラーダ北海道は、ずっと北海道出身者でやるという理念があります。これに関して、非常に良いことだと思うのですが、やるのであればもっと北海道全体から良い選手を獲得しないといけないと思います。十勝に新たにFリーグを目指すクラブも誕生するなかで、この辺りはどう考えていますか?

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