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「勝負の世界でやっているので『惜しい』は通用しない」「自分たちの武器である"走力"は通用したと思う」大阪経済大学フットサル部・大月 慎平キャプテンの試合後コメント

2022年3月12日(土)、岸和田市総合体育館(大阪府)で行われた、JFA 第27回全日本フットサル選手権大会の1回戦、大阪経済大学フットサル部×湘南ベルマーレ戦、試合後、大阪経済大学フットサル部キャプテン・大月 慎平選手コメントです。

試合は3分に内村 俊太のゴールで湘南ベルマーレが幸先よく先制。9分に今大会も存在感を発揮した本田 真琉虎洲のゴールで2-0とリードを広げる。

Fリーグ(日本のフットサルトップリーグ)に所属する湘南ベルマーレが危なげなく勝利かと思われたが、第2ピリオドに入った、31分、大阪経済大学フットサル部はキャプテン、大月 慎平が湘南のゴールをこじ開け、1-2の1点差に迫り、"雲行き"は怪しくなる。

すぐさま湘南もエース・ロドリゴが決めて、3-1と再びリードを広げたが、パワープレーも駆使して攻撃を続けた大阪経済大学フットサル部は、終了間際にも大月 慎平が2ゴール目を上げ、2-3。

Fリーグ2位の湘南ベルマーレに、今大会唯一の"学生チーム"が大善戦を見せた。


▼ 以下、試合後のインタビューです。

「強かったけど、僕らも負けていなかったと思う」

―試合が終わった直後ではありますが、Fリーグの準優勝チームとの対戦でした。振り返っていかがでしたか?

大月 慎平選手「そうですね・・・。まだ気持ちの整理っていうのはついてないんで・・・。あんまり覚えてないですけど・・・。

まぁ強かったですけど・・・、僕らも負けていなかったと思います」

―もう(卒業、)最後の試合、最後の大会になる感じですか?

大月 慎平選手「いや。僕らは違うんですけど。4回生が最後の大会で・・・」

―4回生の方は何人ぐらい?

大月 慎平選手「7人です。

出ていたメンバーの9人のうち、6人ぐらいが4回生です」

―キャプテンのは大月さんは?

大月 慎平選手「3回生です」

―「戦えた」というコメントもありました。

大月 慎平選手「スコアも『2-3』ですし・・・。

でも、僕らは勝負の世界ってやっているので、『惜しい』っていうのは、負けと一緒なんで・・・。

惜しくても負けは負けで・・・。

しっかりこの負けを、4回生は人生観というか、これからの社会に出てからに活かして欲しいですし、僕らは下級生が・・・、まぁお兄ちゃんたちが居なくなるということで・・・。

また一層、(次の)大会に向けて、強い気持ちを持ってやっていけるかなと思います」


Fリーグクラブ相手に善戦。通用したと思う部分は?

―個人的にも、チームとしても、通用したと思えた部分はありましたか?

大月 慎平選手「僕らは学生の中でも、技術がある訳じゃないんで・・・」

―何人かうまい子もいましたけど?(笑)

大月 慎平選手「うまい子はいるんですけど・・・。

全体的に、技術がある訳じゃない。

『走力』でというところでは、クリアランスの時に、2枚走って、ゴレイロからヘディングっていうのはまあ通用したんじゃないかな・・・。

他にも守備1対1の場面・・・、10番のロドリゴさんはまぁちょっと難しい面がありましたけど・・・。

(他のところでは)1対1の場面で負けるっていうのはなかったかなと思います」

―最後のゴールはどういう形でしたか?

大月 慎平選手「パワープレーしていて、回してる中で、サイドの人が入ってきて・・・。

僕もあんまり覚えてないんですけど・・・。

カットインで入ってきて、ごちゃごちゃってなって、で、ボールが転がってきたところに、僕のとこに転んできたんで、決めたっていう・・・」


学生チーム唯一の全日本選手権・本大会出場。練習などの環境は?

―練習はどれぐらいの頻度で行っていますか?

大月 慎平選手「週3回。水曜日、金曜日、日曜日。

大体、19時~22時ですね」

―それは大学の体育館が使える?

大月 慎平選手「他の部活もあるので・・・兼ね合いもありますが。

いま、春休みなんでそうなんですけど。春休みじゃない時とかは、(練習時間が)1時間とかありますね」

―所属リーグは?

大月 慎平選手「関西学生1部リーグです」

―社会人リーグの方は入っていない?

大月 慎平選手「はい。僕らが多分、入る前ぐらいに(社会人リーグの方は)辞めたらしいです」

―チームは創部してからはどれぐらいになりますか?

大月 慎平選手「今年で7年か8年目。

サテライトもあって・・・」

―サテライトはできてからどれぐらいですか?

大月 慎平選手「6年目ぐらいから結構人数が入り出して・・・

サテライトは創部2年目ぐらいから。

本当に一年目とかは、(部員が)6、7人ぐらいだった。

聞いた話によると、6、7人ぐらいで創部して。ゴールがなくて、コーンをゴールにして練習したり。

そこから今の4回生が1回生の頃にインカレ・・・、関西大会で準優勝して。

サテライトができたのは、多分その辺ぐらいですね。

その頃は3チームあって。

今はちょっとコロナの影響で、2年前からちょっと勧誘というのが難しくなりまして・・・。

4回生が抜けたら多分、(サテライトと合併して)1チームになるかなと・・・」


キャプテン含め、来年もチャンスあり?しかしコロナの影響もあって、立ちはだかる課題が・・・

―来年も(全日本選手権出場の)チャンスがありますね?

大月 慎平選手「そうですね。

6月からインカレが始まります。

でも本当に難しいですね。サテライトの子と(今まで)全く別々・・・、

(練習の)日が別々で・・・。コロナの兼ね合いもあって、全く別々にやっていたので。

紅白戦を1回した時とかは、本当に、10点差つくぐらいの差がある中で・・・。

2ヶ月でどれだけトップチームでできる・・・、僕らのメンバーのところにレベルを上げていけるかっていうのが、これからの僕らの課題ですかね。

あと部員を集めること」

―練習も一緒にしていないってことは、まだ性格とかも知らない?

大月 慎平選手「そうです。関わりが本当に全くない状態なので」

―監督・コーチはどなたかされているのでしょう?

大月 慎平選手「いま監督をされているのが、元々創部した時の1期生です。

僕らが一回生の時に、4回生でキャプテンされていた方なんですけど」

―のキーパーコーチとかは居ますか?

大月 慎平選手「いないです。監督一人だけです」

大阪経済大学フットサル部に、『守護神』虫明 亮あり

―キーパーの虫明選手、素晴らしいですね!

大月 慎平選手「本当にうちのゴレイロは・・・、どこの選手も言いますね。

僕の前のキャプテンで、関西でも・・・、日本でも結構有名な方ですね。色んなチームから呼ばれてます。

あの人が本当に居たから、これだけチームも強くなったと思うし、もう本当にあの人の一声で、チームが閉まるっていうのがあるんで。

僕もそれを見習って、これからやっていかないといけないな、という風に思います」

―前プレもしっかりかけていて、1点目なんかも前線で奪ってのゴールだったと思うんですけど?

大月 慎平選手「本当にもうなんて言うか・・・。何も思わずに打ちましたね、あのシュートは。

トゥキックだったので・・・」

―コースを狙った訳じゃない?

大月 慎平選手「もうコース狙って入る相手じゃないな、という思ったんで」

―(Fリーグの)ベストキーパーですもんね?

大月 慎平選手「もう凄いですね」

1点差での敗戦。改めて、勝敗のターニングポイントや『差』『違い』を感じた部分は?

―もう一度改めて、悔やまれる部分じゃないですけど、あそこがああだったらとか、今、思い浮かぶところはありますか?

大月 慎平選手「個人としては、やっぱり1失点目に直接関わってるので・・・。簡単にやられてたんで・・・

ああいうところ・・・、もっと詰めていかないといけないな、と思ったし・・・。

4対3のカウンターのシーンで、パス一本だったり、そういう質っていうところを極めていかないと、上の相手には勝っていけない。と感じました」

インタビュー・文=北谷 仁治
写真=勝又 寛晃

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