いま陽性者を出すとどうなる?スクールでコロナ陽性2名を出してしまったコーチの実体験

先日、"私が知っているコーチ"のスクールで、練習数日後(2022年2月5日)、新型コロナウィルスの陽性者が1名出ました。

その後、その子と非常に仲の良い子も陽性となり、最終、計2名の陽性者を出した後、自宅療養期間を経て、チームは活動再開に向かっています。

「陽性者が出た」その後の対応は?感染爆発で状況が変わっていることも・・・

突然ですが、いま、コロナの陽性判定を受けると、スクールのコーチはどのような対応が必要になるか、ご存じでしょうか?

自治体にもよりますが、上記コーチの今回の実例をお伝えします。

現状を知っていただくことで、

・実際にコロナになってしまったとき、どういう対応が必要か?
・そもそもコロナに感染しないようにするには?

などを考える、確認するキッカケにしていただければ幸いです。

①保健所からのガイドは無かった

コーチのところに連絡が入ったのは土曜日の夜、保護者からの連絡でした。
「コロナの陽性判定を受けたこと」「●日まで自宅待機となる」という2点の連絡を受けました。

コーチは使用している施設の新型コロナウィルス対策の要項に従い「教育委員会」に連絡を試みますが、日曜日、(数回かけても)連絡はつながりません。市の総合窓口にも連絡しましたが、同じく、連絡はつながりませんでした・・・。

週が明け、平日となった月曜日に「教育委員会」への報告を無事済ませますが、先方からはその後の指示や必要な対応、濃厚接触者の確認についての説明がありません。

コーチの方から確認すると「保健所の方から患者本人に伝えられているハズだ」と告げられます。

②濃厚接触者の判定は誰が行っている?

コーチから保護者に確認を取ると、保健所からは「自宅待機」以外、特に何も言われていなかったようです。

保護者から保健所に問い合わせたところ、「コーチが監督者という扱いで『濃厚接触者にあたる』を決めていただくそうです」と伝えられ、ビックリします。

まず、ここで保護者から保健所に問合せしていますが、おそらく現在、保健所はパンク状態だと想像されます。できる限り、直接の問合せは控えた方が良いと思います。

自治体にもよりますが、コーチが監督者として『濃厚接触者』の判断をしなければいけないなど、これまでの流れの限界が来ていたり、取るべき対応の変化が起こっています。

でも、だとすると、このコーチは連絡を受けた土曜日の時点で、『濃厚接触者の特定』と『対応等の連絡』をする必要がありました。知らないと対応できないと思いますので、是非ご自身の自治体ではどうか、関係機関の業務の支障をきたさないように配慮しつつも、事前確認をお勧めします。

感染しない・させないために。『濃厚接触者の定義』を知っておこう

濃厚接触者の定義は、厚生労働省のホームページに下記のようにあります。

必要な感染予防策をせずに手で触れること、または対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(1m程度以内)で15分以上接触があった場合に濃厚接触者と考えられます。

濃厚接触者となった場合は、どんなことに注意すればよいのかの記載もありますので、是非この機会に一度ご確認ください。

当該コーチは『練習の中でそのような状況がなかったこと』『当人にも確認し、濃厚接触当たる接触はなかった』2点を確認したうえで『濃厚接触者はなし』と判断します。

しかし火曜日、新たに1名の陽性判定が出てしまいます。

『濃厚接触者の定義』を守れば本当に安心か?

※ここからは推測が混ざりますので、読み飛ばしていただいてもOKです。

1m以内で15分以上の接触をしなければ『濃厚接触者』に当たりませんが、それだけで本当に安心でしょうか?

『オミクロン株』は「感染力が高い」と言われているのに、『濃厚接触者の定義』は従来から、大きな変更はない状態です。

にもかかわらず『感染爆発』してしまうのは、現在の『定義』に『甘さ』があるのではないでしょうか?

『言われていることだけでは足りない』かもしれない

実際、今回のケースでも、当該コーチは従来の『濃厚接触者の定義』に従い、『濃厚接触者なし』の判断をしましたが、その後、『陽性者』を出してしまいました・・・。

当該コーチは活動再開にあたり、今後は『濃厚接触者の定義』以上の感染対策を行うことを決めました。

『感染対策』については、競技ごとに人数や場所、トレーニングの仕方や環境も特徴が変わると思います。

サッカーであれば『日本サッカー協会』や『Jリーグ』のガイダンスなど、競技に特化した、より細かいガイダンスを確認されることを強く推奨します。(リンクも貼っておきますね)

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

一部不快な記述があったとしたら、ご容赦ください。

みなさんが「感染しない」「感染させない」をしっかり守りつつ、できる限りのスポーツ活動が継続できることを祈っております。

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