見出し画像

【おすすめYouTube①】"人が求める"数が価値。武井 壮「オトナの育て方」

陸上の十種競技なんて、ほとんどの人が知らない。でも自分はすごい価値のあることだと思っていた。ただ一歩外に出てみたら、誰も自分たちのことなんて知らないのが現状だった。お金を稼ぐとか、経済価値を生むということが全くできなかった。そこからちょっとずつ『世の中で価値のあるもの』について勉強していった。
物事って何が価値を生み出すかと言ったら、『人が求める数』なんです。数だけです。クオリティじゃない。世界最高の品質の商品を開発したとして、告知をしてなくて誰も知らない商品に社会的価値はありますか?
陸上競技の全日本選手権は2,500人が出場します。国立競技場は5万人入ります。1人の選手がたった20人呼べば、満席になるんです。でも陸上の日本選手権が満席になったことを、俺はたったの一度も見たことがない。ということは選手一人ひとりの価値は「20人以下」だということ。その価値を生めていないということなんです。これが、いまのスポーツ界の現状です。
どんな仕事をしても、どんな趣味があっても、どんな希望があって、どんな夢があっても、それを誰かが必要としなかったら、僕は価値がないと思います。
どんなに忙しくても、毎日必ず2時間は勉強して、昨日の僕より今日のボクが成長してあげるようにするに、自分にプレゼントしてあげるようにしている。

画像1

YouTubeを見まくっているボクが厳選動画をご紹介します

私だけではないと思いますが、コロナ(STAY HOME)をキッカケに、去年から、YouTubeをたくさん見ています。あまり良い習慣ではないかもしれませんが、『YouTube』を見ながら寝落ちするのが日課のようになっています。(^^;

そんな私が、昨年1年間見てきた中で、『この動画は多くの人に見て欲しい!』と思える動画を、紹介していきたいと思います。

みなさんも、オススメ動画、教えてください~

一番最初は武井 壮さんの『オトナの学校』『オトナの育て方』です。

これが『答え』だとも『正解』だとも言いません。ひとつの『価値観』『考え方』として、見て、感じて、考えてもらえたら幸いです。(^^)

メインテーマは『大人の育て方』『大人のあるべき姿』

武井 壮さんはこう話し出します。「最近の世の中を見ていると大人と子どもが逆転しているんじゃないかと思える」

子どもたちは自分の好きなこと、楽しいことをやって、大人たちは我慢してお仕事を頑張っていたり、『世の中つまんないな』って言っていたりする・・・。これって、実は、おかしなことなんじゃないか?

ということで『オトナの育て方』『どうやって生きていくのが、大人のあるべき姿なのか』が動画のメインテーマですが、この記事では、特に、アスリートの価値、在り方についての言葉をピックアップして、ご紹介(問い掛け)していきたいと思います。

『スポーツ』だけで生きて行くのは『ギャンブル』?

「スポーツで生きて行こう」とした、してきた武井 壮さんは「スポーツを極めることはギャンブル」だと言います。

凄い技術のアスリートは『その部分』『特定の能力』を伸ばしているだけで、隣に行けば『ど素人』。大学卒業するタイミングで、プロとしてスポーツ選手で活躍することはほとんどの人ができない。でも『スポーツ以外のことは学んできていない』ところで、多くの選手が苦しむ結果となっていると言います。

ペットボトルの水は失敗せずに飲めるのに、野球で毎回ホームランを打てないのは何故か?

周りの大人に聞いても全員答えることができなかったそうですが、もしそこに『偶然性』があり、トレーニングすることでその確率を少しだけ上げることができるとして、そこ(だけ)に『10年』をかけるのは心もとなくないか?と問いかけます。

画像2

自分のやっていることは価値があると思っていたが、外に出てみたら、誰も知らないのが現状だった

「陸上の十種競技なんて、ほとんどの人が知らない。でも自分はすごい価値のあることだと思った。ただ一歩外に出てみたら誰も自分たちのことなんて知らないのが現状だった。お金を稼ぐとか、経済価値を生むということが全くできなかった。そこからちょっとずつ『世の中で価値のあるもの』について勉強していった」と武井さんは言います。

ちなみに、武井 壮さんは、「いま全く知らないことを、1か月本気になって調べたら、周りの人間より、だいたいのことは一番詳しくなる」とおっしゃっています。(^^)

後半にも話が出てきますが、武井さんは、10年間、家が無かった(持たなかった?)時期があって、その時に芸能人の人たちについていくと、色んなことが見えてきたそうです。

彼らが店に入っていくと周りの人が笑顔になったり、テーブルについて話をしだすと、みんなが笑いだしたり。それが衝撃的だったというのです。「この人たちは俺が欲しいものを持っている」「魔法使いじゃないか」と・・・。

ライブを観に行けば、歌うだけで5千人、一万人が泣いたり、喜んだりしだす。「あー、なるほど。俺になくて、この人たちにあるものはこれなんだ」と、ちょっとずつ、気づき始めたというのです。

画像3

『価値』を生むのは、『クオリティ』ではなく、『人が求める数』なんだと気づく

武井さんの発見は、物事って何が価値を生み出すかと言ったら、『人が求める数』だと気づいたことです。

数だけです。(多くの人が思い込みや勘違いをしていると思いますが・・・)クオリティでは無いと言い切ります。

「世界最高の品質の商品を開発したとして、告知をしてなくて誰も知らない。社会的価値はありますか?」それよりも「10番目の品質だとしても10億人に買われている商品の方が社会的、経済的価値がある」と言うのです。

一番品質の良い商品を『マーケティング』していくのが大事だ!という話も出てきそうですが、いまは『価値』の話なので、いったん、そのポイントは置いておきますね!

陸上の全日本選手権が満席になったことを見たことがない。その価値を生めていない。それがスポーツの現状

「陸上競技の全日本選手権は2,500人が出場する。国立競技場は5万人入る。1人の選手がたった20人呼べば、満席になる。でも陸上の日本選手権が満席になったことを、俺は一度も見たことがない。一度も」

「ということは選手一人ひとりの価値は「20人以下」だということ。その価値を生めていないということ。これが、いまのスポーツ界の現状だ」と訴え、「スポーツ界に違和感がある」とも言います。

「ジュニアを育てましょう」というが、「成功してない。誰も見たくないから」。「観客を増やすことが価値」なのに、それをわからない、知らない、教えられていない子どもたちがどんどん育っている。それは結果、『中途半端なアスリート』を育ててしまう現状になっていると言います。

画像4

あなたは、あたなの子どもに、どんなスポーツを始めさせますか?

そこから、武井 壮さんが「ボクが親だったら・・・」という話が始まります。

他人の子供や一般的な話でなく、自分の子どもにスポーツをさせるとしたら、当事者意識を持って、真剣に考えますよね。みなさんなら、どうされますか?

武井さんは「義務教育を終えたらインドに行かせて、スポーツはクリケットを始めさせる」と言いますが、ここで、聞いている人たちから笑いが起こります。(^^)

でも、クリケットはサッカーに次いで、二番目に競技人口が多いスポーツで、クリケットで一番稼ぐ人の年俸は27億円に及びます。『価値』『数』の話ですね。

『日本』という限られた世界や、自分の知っている『情報』だけで判断したり、考えてしまうと、『盲点』が生まれてしまいます。

武井さんは「スポーツをギャンブルにしないために。自分がやっているスポーツがどんな経済価値・社会的価値を持っているのか」を考える、知る必要があるというのです。

『スポーツ』を将来の『職業』として始める、やる人ばかりではないと思いますが、『本格的に』そのスポーツに取り組む覚悟を子どもたちがしたとき、どれだけの大人(お父さん・お母さん・指導者たち)が、その考えを提供したり、情報を伝えることができているでしょうか?

自戒も込めてですが、そんな大人たちの怠慢や無責任さが、いま苦しんでいる多くの『アスリート』を生んでしまっている一因かもしれませんね・・・。

そういうことを教える、伝えることこそ「本当のジュニア教育だと思う」と武井さんは続けます。

画像6

芸能人の価値は『芸能人で居ること』ではなく、『周りの人が元気になったり、笑顔になったりすること』

「スポーツでチャンピオンになりたい」と一所懸命に生きてきた武井さんが、芸能人みたいに楽しく見てもらうことができないか?と考えていきだすと、「そこから色んな事が変わってきた」と言います。

芸能人の価値は『芸能人で居ること』ではなくて、『周りの人が元気になったり、笑顔になったりすること』。人の価値・商品の価値はクオリティじゃない。喜んでくれる人の数だと気づいたというのです。

そこから、武井さんの8年間に及ぶ、芸能人から『話術』の勉強が始まります。

「自分にはトーク術も何もなかった。だからその日から家を借りるのをやめて、芸人さんたちの集まるバーに行って、洋服やカバンにICレコーダーを仕込んで、トークして笑いが起きたところを全部編集して、つないだCDを車の中でずっと聞いた。8年かかった。8年ずっと、間や喋りの感じをまねして、車の中で一言違わず喋れるようになっていった」

『日本一』と『Yahoo!ニュースのトップ』のどちらに価値があるか?

「そしたら、マスターズで優勝したとき、その1時間後にはYahoo!ニュースのトップになった。これって本当にありがたいこと」だと言います。

正直『ピンとこない』人、共感できない人も居るかもしれませんが、マスターズでない大会の方が成績も良いし(競技内の)ステータスは上だと思いますが、そこでは観客も多くは呼べず、Yahoo!ニュースにもならない(一般の人の目に触れる機会はない)ことを考えた時、どちらの方に『一般的な価値』はあるでしょうか?

武井さんは言います。「どんな仕事をしても、どんな趣味があっても、どんな希望があって、どんな夢があっても、それを誰かが必要としなかったら、僕は価値がないと思います。それは30歳ぐらいのときに日本一のクオリティを保っているにも関わらず、1円も稼げなかったボクが一番感じたことであり、真実だと思う」

「だからできる限り若いアスリートたちに、僕みたいなタレントのことをうらやましいと思って欲しいんです。何であの人、記録も大したことないのに、色んな人に応援してもらって、たくさん給料もらって、自分の好きなスポーツをお仕事にできているんだろうって」

画像7

「20人以下だった自分のチャンピオンとしての能力(価値)が、いまはみなさんのおかげで、何百万、何千万の価値になっているということなんです」

そして、武井さんは続けます。「僕、こういうことを知らなかったです。スポーツを始めるときも、やるときも、チャンピオンになった時も」と・・・。

毎日、昨日の自分より今日の自分が成長してあげるように、プレゼントしている

武井さんは「大人になってから勉強した」と言います。

「仕事が詰まっているけれど、必ず1時間は勉強する。昨日の僕より今日の僕が成長してあげるようにする」

「自分の知らないニュースについて、1時間調べる。勉強する」

「毎日この2時間だけは、どんなに遅くて、(次の日までに)間が無くても、自分にプレゼントしてあげるようにしている」と言います。

そして聞いている人たちにも「是非、みなさんも、一日、10分でも、20分でも、30分でも良いので、いま自分が持っていない知識だったり、自分が持っていない能力だったりをより伸ばしてください」とメッセージを送っています。

動画の締めくくり、まとめは・・・

夢は大人になってもかなう。ということを子どもに見せてあげられる大人になること。それが、オトナの育て方。

となっています。

是非、みなさんも、「こういう大人もいるんだ」「こういう生き方もできるんだ」って見せれる大人で居てください。(^^)

私も、改めて、気を引き締めて、頑張りたいと思います!

画像5

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。良かったら、是非、SNS等でハッシュタグ『#きみさる』をつけて、感想、ご意見、メッセージをお寄せください。コメント返しに行きます!

文:きみさる

ここから先は

0字
フットサルの専門誌がなくなった今も、取材活動を続けているライターがいます。3人ともライター以外の側面からもフットサルにかかわっているので、幅広い側面からフットサルの話ができると思っています。

Futsal Media Note

¥1,000 / 月

フットサルメディアを運営している三者による共同webマガジン。 発起人のFutsalXの河合拓、PANNA FUTSALの海野伸明、フット…

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは取材費に使わせて頂きます。(_ _)