ダイエット目的で始めて『日本一』も。キャリアのために今季限りでの引退を発表。残り2試合「チーム一丸で頑張りたい」
2022年12月17日(土)、福井県営体育館で行われた、日本女子フットサルリーグ2022-2023 下位リーグ、福井丸岡ラック×さいたまサイコロ戦後の、さいたまサイコロ⑭臼杵 深徳選手のインタビューです。
https://w-fleague.jp/score/results.html?gid=80428
文・写真:北谷 仁治
2023年1月5日、さいたまサイコロのfacebookにて、臼杵 深徳選手の今季限りの引退が発表されました。
※残り試合、是非現地で、ご観戦・ご声援をお願いします!
試合の中で出る『緩み』をなくしていかないと、勝てるチームにはならない
ー今日の福井丸岡ラック戦を振り返って、いかがでしたか?
臼杵 深徳選手「前半で1-0で折り返して、後半の一番きついような時間帯で、緩みが出た中でのこぼれ球の失点だったので・・・。
ああいう失点が結構多いので・・・。そこをなくしていかないと、勝てるチームにはならないな、という風に思います」
―試合のどこかで緩みが出てしまう?
臼杵 深徳選手「そうですね。緩んじゃいますね。
あとは(得点を)取れるところで取れないっていうのがあるので・・・。
取れるところを取って、守るところ守って。最後まで体を張って行かないと、勝点3はきついのかなと感じています」
―どうしても試合の中で緩んでしまう理由には、人数的(少ない)ところもありますか?
臼杵 深徳選手「やっぱり、そうですね。人数的な部分もありつつ・・・。
あとやっぱり、どうしても1-0という恐い点数に対する、人それぞれの認識の違い・・・。
『この1点を絶対に守る』という認識の違いが、もしかしたら出ちゃってるのかなっていうのは感じるので。
1点を死守するっていうところが、やっぱり必要なってくるかな・・・という。
あとはどうしても受け身になっちゃていたので、あの時間帯に関しては、やっぱり下から押し上げていかないと。
少しずつマークのズレも出てましたし、時間帯という部分もあったのかなって・・・」
―今日は前半に先制点をあげました。第2ピリオドに向けて、ハーフタイム、1-0のスコアをどうしていこうというのは、チーム内ではどう話されていましたか?
臼杵 深徳選手「1-0というスコアではありますが、自分たちが優位に立ってるというところから、『失点はしない』けど、やっぱり前から行こうと・・・。
人数が少ないけれども、ハーフにして受け身になるよりかは、とにかくブレスをかけて、前からの守備をやっていこうというのは、チームの方針でした」
観客に楽しんでいただくために、アグレッシブなフットサルをしたい
―前からのディフェンスというのは、今季、シーズンの始めから取り組んでる感じですか?
臼杵 深徳選手「そうですね。
たぶん去年とかは、結構引いて守ったりもしてたんですけれども・・・、やっぱりアグレッシブなフットサルというので。
観客の皆さんも、いっぱい楽しんでいただくためには、やっぱり前からどんどんかけて、そういったゲームをするのも、観にに来ていただいている皆さんへの恩返しじゃないですけども・・・。楽しんで頂けるって言う要素にはなるので。
私たちは人数が少なくても、前から行ってますね」
―練習の中でも、お互い前からかけるのを基本にしながら紅白戦をやっている?
臼杵 深徳選手「そうですね。たまにハーフに引くチームと、逆に前から行くチームみたいな。
ちょっと交互にしながらやったりもしています。どっちにも対応できるように」
―ちなみに、練習の時は人数でしっかり揃っていますか?
臼杵 深徳選手「まぁ、なかなか揃わないですね・・・(苦笑)」
―ゲームができるくらいは?
臼杵 深徳選手「できていないですね。どうしても・・・けが人も多かったりするので。
あと私も仕事で行けなかったりもしちゃっているので。
どうしてもこの仕事との両立っていうのがすごく大変だなと。
チームにも迷惑かけてる部分があるので」
仕事とフットサル。一番良いバランスが取れるさいたまへ移籍を決めた
―さいたまへの移籍の経緯・理由は?
臼杵 深徳選手「自分の中でキャリアを積んでいくっていうところで・・・。
いま、26、来年27才になるんですけど。
このままだったら自分自身の人生が・・・。
今、大事な時期だな・・・という・・・。キャリアを積んでいくための大事な時期だな、というので、そこが両立できるチームを選びました。
どうしてもラスボニ(バルドラール浦安ラス・ボニータス)は練習量が多かったりだとか、体調面だったりとかが気づくのがなかなか難しかったりするので。
自分自身とフットサルと、自分の人生っていうところを、一番良いバランスが取れるところで、移籍を決めました」
―いま話に出てきた『キャリア』というのはのフットサルのキャリアではなくて・・・?
臼杵 深徳選手「仕事の、です」
―仕事の方にもやりがい・楽しさを感じている?
臼杵 深徳選手「ありますね。
フットサルを始めて、『ヒュンメル』というメーカーにすごく恩恵を受けながら。
いろんなサポーターの方も支えてきてくださっているので、本当にもう感謝しかないですね。本当にありがたい限りです」
―練習は埼玉ですよね?(家や職場から)通う時間はどれくらいですか?
臼杵 深徳選手「だいたい1時間ぐらいですね」
―仕事が終わってから?
臼杵 深徳選手「そうです。
ラスボニの時もそうだったので。10時~19時働いて、そこから移動して20時半からアップ開始して、23時まで練習して帰って寝てというサイクルが・・・、
浦安は週5、6回練習があったんですけど、サイコロは週2、3ぐらいなので」
―家に帰ってくるのも遅い時間ですよね?
臼杵 深徳選手「遅いですね。次の日のために早く寝て早くお風呂入って・・・みたいな(笑)」
もともと外側へのターンは苦手だったが、練習しまくったら、そっちの方が得意になった
ー得意なプレー、サポーター・観客の方がフットサル見に来てもらった時に、見て欲しい所はありますか?
臼杵 深徳選手「やっぱり私はピヴォという攻撃の起点になる選手でもあるので。
サッカーと違って、自分の取りたいゴールを背ににしてするのがすごく得意なので。
味方を使うパスだったりだとか、あとは元々は右ターン、外側へのターンがすごく苦手だったんですけど・・・。
浦安の時から、そこをとにかく練習しまくったら、そっちの方が得意になっちゃって。
右ターンからの左足のシュートが、個人的には結構好きなプレーではありますね」
―右ターンの練習をしたのは今年の話ですか?
臼杵 深徳選手「いえ。コロナの時期で、活動が出来なくなっちゃった時に、結構自主練とかで走ってたりしたんですよ。チームの中で。
その時に近くの公園に行って、ひたすらボールを触って、ターンの練習してました。
監督・コーチに(動画を)送って。
『これ、どこがダメですか?』というのをやったりして。フィードバックをもらって。
自分のピヴォの練習に、付き合ってくれていましたね、監督・コーチが」
―ピヴォのポジションはいつから?
臼杵 深徳選手「最初からですね。フットサル始めてから」
―フットサル歴はどれぐらい?
臼杵 深徳選手「私、サッカーの経験がなくて・・・。
(フットサルは)5年目とか6年目ぐらいだと思います」
フットサルを始めるキッカケは『ダイエット』。パティシエ時代、すごく太っちゃったので・・・
―サッカー経験がなくてフットサルを始めるキッカケは何だったのでしょう?
臼杵 深徳選手「ダイエットです。
私、パティシエの仕事をしていたんですよ。一番最初に。
で、あの・・・すごく太っちゃったんですね・・・。
お菓子を食べ過ぎて・・・。で、『これはやばい』と思って痩せなきゃと思って。
その時に、たまたま個人フットサルが流行ってたんですよ。
で、『行ってみよう』と思って行ったら、すごく楽しくて。そこからも競技にのめり込んで」
―そこからこのレベルまで?
臼杵 深徳選手「来ちゃいましたぁ。(笑)
まぁ結構体格は大きいので」
―もともと運動はされていた?
臼杵 深徳選手「いや、私は全然その・・・。ずっとお菓子の世界を夢見てたので。
でも運動神経は良かった方です」
あと2戦。ホームで1試合、アウェーで1試合。チーム一丸となって頑張りたい
―次のミネルバ宇部戦に試合に向けて、意気込みをお願いします。
臼杵 深徳選手「あと2節・・・次の試合はホームゲームになるので
ホームの試合で絶対勝つ、というのと・・・。
あとは最終節はすみだで、アウェーなので、そこでもしっかりと勝てるように、チーム一丸となって頑張っていきたいと思います」
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Futsal Media Note
フットサルメディアを運営している三者による共同webマガジン。 発起人のFutsalXの河合拓、PANNA FUTSALの海野伸明、フット…
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