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「立川がプレーオフに必ず行くと、全員が思っている」「ホーム2千人の前で名古屋を倒す」

2022年12月24日(土)、岸和田市総合体育館(大阪府)で行われた、Fリーグ2022-2023 ディビジョン1の第18節、シュライカー大阪×立川アスレティックFC戦の、立川アスレティックFの79. 酒井 遼太郎選手のインタビューです。

文:北谷 仁治

「あの形のボレーは好きです」

ーダメ押しのゴールとなったように思いますが、ゴールシーンを振り返って,
いかがでしたか?

酒井 遼太郎選手「もともと、ボレーシュートはそんなに不得意ではないですし、あの形の・・・走りながらボレーというのは、なぜか枠に入る傾向にあるので・・・。私もよくわかんないですけど・・・。

あのボレーは好きです(笑)」

―ミートのうまさとかあるのですかね?

酒井 遼太郎選手「そうですね。

止まった状態で蹴るより、ああやって走ってきた方が、なぜか当たるんですよ」

―変わってますね?(笑)

酒井 遼太郎選手「そうなんですよ。みんなも「どうして?」って。比嘉(監督)にも(普通のシュートの方を外すので)怒られてます、いつも」

勝って反省できるのは良いが、「中断空けで一番良くない試合だった」

ー展開としては難しいゲームだったかなと思いますが、その辺り、今日のゲームを振り返っていかがですか?

酒井 遼太郎選手「中断明け負けなしのこの流れの中では、一番良くない試合だったんじゃないかなと思ってます。

これを勝って反省できたっていうのは、一つ財産というか、すごい良かったなと思いますけど・・・。

自分たちの時間っていうのはすごく少なくて、押し込まれて、コーナーキックとかセットプレーで失点をするシーンがあったので。

そこは・・・まぁ本当に勝って反省できて本当に良かったです」

ー立ち上がりから、シュートシーンは大阪の方が目立ってたようなイメージがありますが、立川としてはこう最初は「引いて守ろう」とか、そういう話はありましたか?

酒井 遼太郎選手「いえ。全くないです。

いつも通りだつもりが、大阪に・・・まぁホームというのもあるのか、主導権を握られる形になって・・・。

苦しい時間も、私たちは何度もあったので、ただ、その時間を乗り越えれば「必ず良い時間が来る」って言い続けてたんですけど。

いい時間っていうのはかなり少なくて、結局金澤の突破から、新井がすごい決定力で決めてくれて・・・。

一点取って、流れが良い中で点を取ったという形ではなかったので、作戦通りではなかったですね」

ーああいう(点の取り合いの)展開になってしまったのは、今、試合終わったばっかりですが、何か振り返って要因みたいなところはありますか?

酒井 遼太郎選手「セカンドボールを多く拾われたのは、かなり私の中では印象的です。

大阪のキーパーの選手とかも、どんどん蹴ってくるというのはわかっていたし、今日は加藤未渚実がいなかったので・・・。

あそこからのピヴォへの配球とか、田村さんからの配球とかは、大阪としてはすごく多い形なので。

あれを跳ね返して、セカンドボールを拾うっていうところでは、セカンドボールの拾いのところで一歩遅かったり、球際で負けたり、そこはシュライカーさんがすごく勝っていたんじゃないかなと思います」

ハーフタイムは「比嘉が激オコでした」

―先制しながら逆転されてのハーフタイムだったと思いますが、ハーフタイムにチームで話し合われたことは?

酒井 遼太郎選手「比嘉(監督)が激オコでした。ハハハハハハハハ(笑)。

それは分かり切ったことというか、私たちも全然いい試合をしてないし、球際で負けてるとか、そんなところは気持ちの問題なので。

誰かが喝を入れなきゃいけない状況で、比嘉さんが言ってくれたっていう・・・。ただそれだけなので。

私たちも自分たちの中でも『お前もっと行けよ』とか、すごいそういう厳しい声はかなり多かったので。

まぁそこで崩れないのが、多分今のアスレのいいところではあると思うので。

そこまでみんなが「ワー」と言い合っても全然・・・、プライベートが仲良しという訳じゃないですけど・・・、すごいいい関係でできてるんじゃないかなと思います。

―比嘉監督がそうなるのは、リードされてると結構そうなるのか?あるいは、逆に、珍しいことですか?

酒井 遼太郎選手「珍・・・(小声になって)珍しくはない(笑)。

でも、そういう球際で負けるとか・・・。ちょっとボケるとか・・・。

やっぱそういう気持ちの部分とか、集中力の部分でミスを重ねることに関しては厳しいですね」

―ハーフタイムで『激オコ』だったポイントは、今の球際の部分だったりですか?

酒井 遼太郎選手「そうですね。

私たちも全然分かってるし。選手たち同士の中でも、ガンガン言い合ってるようなことを、もう一回言われて、『もう一回ここから切り替えて頑張ろう』というところがありました」

―そこから後半逆転まで行きました。何か第2ピリオド、立川が良くなった所はありますか?

酒井 遼太郎選手「集中力という部分では、多少プラスに働いたと思いますけど。

流れ自体は全然引き込めてはない・・・」

ー納得いく内容ではない?

酒井 遼太郎選手「全然ないですね。

セットプレーで、最後2点入って、そこまで最高の勝ち方っていう意味だったのではないかな・・・と思ってますね」

―納得いかないというのは、もっと流れを自分たちの方に持ってきた上で勝ちたかった?

酒井 遼太郎選手「守備から、前からはめていって、まぁ私たちのセットが比較的前が新井がピヴォで、新井が動けるピヴォなので、新井と金澤と私でかなり前線からガーとプレスは掛けれる・・・

守備から入れる・・そういうセットなので。

そういう時間が増えたのは一つ良かったんじゃないかな、と思います」

―そのセットで今日は3ゴールですかね?

酒井 遼太郎選手「えぇ!?」

―新井さんが2ゴールなので・・・。

酒井 遼太郎選手「新井はもともと点を取る選手なので。

簡単なゴールが・・・私と一緒で「簡単なゴールを決められない」と、比嘉にいつも怒られているんですけど・・・。ハハハハハ(笑)。

まぁ今日みたいな、スーパーゴールはは彼の十八番(おはこ)なので。

もっと取ってほしいっていう気持ちはあります。(笑)」

ー簡単なゴールで?

酒井 遼太郎選手「はい」

足に当たっている感覚はあったのでボレーを要求した。1本目は大外しした

―改めてゴールについてですが、酒井選手の一点が大きかったと思います。あの追加点を狙ってたと思うんですけど、そのあたりの心境だったり、試合に出た時に意識したことはありますか?

酒井 遼太郎選手「まぁその前から、私が少し調子いいとまでは言わないですけど・・・。

なんか足に当たってる感覚があったので。

『俺にボレーを打たせてくれ』ということで、一回コーナーキックからのボレーを私が打って・・・。その時は"大外し"したんですけど・・・。

皆本のボールが良すぎましたね。良いボールだったので、ちょっと駄目です、あれは。

―良過ぎて?(笑)

酒井 遼太郎選手「はい」

―ちょっとズレた方が良い?

酒井 遼太郎選手「あ、そうですね。

ちょっとずれたというか・・・皆本も不意に蹴った・・・

特にあれは狙ってた形じゃないので。

もともと新井にチョンと出して、時間稼ぎきじゃないけど、セーフティのボールを・・・と思ってたところに・・・

私がこっち空いてるかなと思って、比嘉からの囁きもあり、あそこがチャンスというか、空いているというのは聞いてたので。

皆本選手が本当によくあそこに蹴ってくれた。スペースに落とすようなボールを蹴ってくれて、私が得意な走りながら"バシッ"とやるだけみたいなゴールでした」

―今日自分が『調子良いいぞ』とていうのはどの辺りで感じるのでしょうか?

酒井 遼太郎選手「最近、ボラとかも入ってきて、攻撃ももうちょっとこうしようとか、マルキーニョコーチもシュートの練習に付き合ってくれたりして、足に当たる感覚っていうのは、中断明けぐらいから、『自分こんなシュート打てるんだ』って、驚いているぐらい、なんか当たってたので・・・。

比嘉からも「意外とお前シュートあるね」とか言われて。その意識はあったので、まぁ中断空けらここまで、比嘉には、試合に継続的に出させてもらったのに、ゴールという部分では活躍できなかったので。

ここで(ゴールが)取れて、思わず比嘉のところに走っていきましたけど・・・、本当に良かったと思います」

「プレーオフは必ず行くと、全員が思っている」「ホーム2千人の前で名古屋オーシャンズを倒す」

ー年末年始を挟むと思いますが、プレーオフへ向けた、厳しい戦いが続いていくと思います。次戦に向けて意気込みをお願いします。

酒井 遼太郎選手「プレーオフは必ず行くって、全員が思ってますし、ナオトくん・・・関 尚登の引退もありますし。

次のホームゲームが、名古屋オーシャンズで、必ず倒さなきゃいけないと思うので・・・。

二千人チャレンジという、私たちのホームの「二千人入れるぞ」という企画もしてくれているので。

必ずその二千人の前で、名古屋オーシャンズを倒して、プレーオフに少しでも近づけるように・・・。

まだ現4位?

私たちはこけることはできないので、名古屋オーシャンズも含め、ここから全勝で、プレーオフまで行きたいと思っています」


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