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大会ナンバーワンのスーパーゴール。Meu Shoji、キックイン『チョンドン』変形からの⑧早坂 美咲の『電光石火』ゴールを独自に徹底解説#6

写真:©KUME Tomohiro

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2021年4月17(土)、18日(日)、福井県営体育館で行われた、日本AMCレディースフットサルカップ 2021、Meu Shoji(東北代表) VS Member of the GANG(東海代表)戦から、Meu Shojiの『キックイン』『セットプレー』からの先制ゴール、1点目を、独自に、徹底解説させていただきます!

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これまでの『独自に徹底解説』シリーズ(過去5本)は以下からどうぞ。

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※今回は、41分25秒からのシーン。(フィールドプレーヤーが)グレーのユニフォームがMeu Shoji、緑のユニフォームがMember of the GANGです。

フットサルで得点の確立が高い『セットプレー』。そもそも『チョンドン』って何?

フットサルはサイドのライン『タッチライン』を割った時、『スローイン』ではなく『キックイン』でプレーが再開されます。

『コーナーキック』も含め、相手ゴールに近い位置の『キックイン』は、得点の可能性が高まるため、『セットプレー』『サインプレー』で、チームで練習した(最近だと『デザインした』なんて言われる)形で、ゴールを狙いに行きます。

4人(キーパーを含めると5人)が、『これから何をやるか?』『どうゴールまで持って行くか?』イメージを共有している分、ゴールの確立は上がります。

フットサルで『2大得点が入るシーン』と言えば『セットプレー』と『カウンター』だと思っています。

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『セットプレー』『キックイン』で最も『オーソドックスな形』は、いわゆる『チョンドン』と言われるモノです。

キッカーが足裏などで『チョン』と出したボールを、走り込んできた後ろの人が『ドン』と『シュート』や『シュートパス』を打つ形です。

細かく言えば、ボールを出すより、後ろの人が走ってくる方が先で、走り込んでくる人に合わせて、『チョン』するイメージです。

フットサルはルールでキックインの際、相手守備者は『5m』離れなければいけませんが、『ボールを出した瞬間』から『ボールに寄せる』ことができますので、先に『チョン』してしまうと、相手に寄せる『時間』を与えてしまうため、走り込んだ人に合わせて出すことで、『寄せる』時間を与えないようにします。

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『チョンドン』からの『変形』。キッカーが抜けていくと何が起こる?

今回のゴールは、Meu Shojiの『チョンドン』の『変化形』からのゴールを解説してみます。

最初は⑭及川 ゆかりが『チョン』して、後方から⑬嘉山 範子が『走り込む』形。

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しかし、ここからボールをセットした(キッカーと思われた)⑭及川 ゆかりは、前線に抜けて、キッカーが入れ替わります。

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キッカーが抜けて、入れ替わるメリットは①相手にマークチェンジが求められる(=ミスが起こる可能性がある)、②動きながらのマークは難しい、③2枚の壁が崩れる、、、というあたりでしょうか。

③についてもう少し細かく書くと、通常の『チョンドン』に対してなら、ボール(付近)に攻撃側の選手が2枚居るので、守備側も『ボール』に対し『2枚』のディフェンスが『壁』になって、『シュート』や『シュートパス』のコースを切ることができます。

しかしこのゴールシーンが『まさにそう』ですが、抜けて行った⑭及川 ゆかりを追うために、『壁1枚』ははがされ、結果、ゴール前への『コース』が空き、『アシスト』となるパスが通ることになります。

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話が少し逸れますが、この場面、守備側のGANGさんは『マンツーマン』でしょうか?キックイン時だけの『特殊な守備』でしょうか?前方の⑲ 石垣 早苗が⑭及川 ゆかりを追いかけていますね。

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個人的には『やったことがない』ディフェンスなので、意図が知りたいです。興味津々です。(^^)

細かくて伝わらない?『数秒』の中にも現われる、⑭及川 ゆかりの『フリーランニング』の質と『体の向き』の重要性

『数秒の動き』なので『細かくて伝わらない』(テレビでそんな企画あったな・・・)かもしれませんが・・・⑭及川 ゆかりの『フリーランニング』も良いですね!

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