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プラモデルのすゝめ

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模型専門誌での編集経験をもとに、模型に関する知識や楽しみ方、オススメのキットなどを記した記事をまとめたマガジン。 最近模型を作り始めた方、模型づくりにマンネリを感じている方と、模…
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2022年3月の記事一覧

3日で作る車模型「ハセガワ 1/24 いすゞ117クーペ」〜完成編〜【プラモデルのすゝめ】

先日購入した「ハセガワ 1/24 いすゞ117クーペ」を3日で完成させるという企画の後編です。 前半戦の組み立て編は↑をご覧ください。 プロローグ的な購入に関する内容は↑。 ということで、今回117クーペの完成目標をおさらいすると… 1. 2、3日で完成させれる工程。 2. でもフル塗装仕上げ。 3. 手が抜けるところはとことん抜く。 4. でも見映えには気を使う。 この4点を踏まえて、なんとなく完成までの構想を練りました。 ・ボディのみスプレー仕上げ ・それ以外は筆

3日で作る車模型「ハセガワ 1/24 いすゞ117クーペ」〜組立編〜【プラモデルのすゝめ】

アップまで時間がかかってしまったのですが、以前noteでキットを購入したことを報告したハセガワ製1/24 いすゞ117クーペが完成しました。 目標とした製作内容としては以下。 1. 2、3日で完成させれる工程。 2. でもフル塗装仕上げ。 3. 手が抜けるところはとことん抜く。 4. でも見映えには気を使う。 気質的に長期間模型に向き合えるほどモチベーションが保てないのと、やっぱりすぐに完成するほうが楽しいですしね。次に目も向けられますし。 とにかく、このキットにおける

おもむろに「ハセガワ 1/24 いすゞ 117 クーペ」を買ってしまった話【プラモデルのすゝめ】

たまに模型関連のお仕事もさせていただけるくらい、模型が好きな私がお届けする「私的なプラモデルのすゝめ」。 模型といえば、多分「ガンプラ」が一番メジャーで人気があると思うんです。 でも、今はちょっと歪んだ人気のせいでなかなか好きなガンプラが買えなかったりして、ヤキモキしている模型ファンも多そうですよね。 でも、模型はガンプラだけじゃなくて、なんなら世界中で作られているスケール模型のほうが数多くあって、ユニークなものも多く、いざ作ってみると案外楽しいんです。 特に今、界隈的

キサゲナイフと模型用工具に注目することの大切さ【プラモデルのすゝめ】

模型を作る上で、キットに注目するのはもちろんですけど、それを作るための工具・マテリアルにも関心を持っていると、模型趣味の面白さって広がっていくと思うんです。 実は意外とコンスタントに新しい工具やマテリアルってリリースされています。それは既存の商品のアップデート版だったり、棲み分けを狙った少しピーキーな性能なものなどいろいろ。 持っておくと効率があがったり、何かしら便利だったりして、それまでよりも製作クオリティがアップする可能性が非常に高くなります。 あと、使っていて楽しい

デザインナイフにこだわってみる?【プラモデルのすゝめ】

これの前にキサゲを紹介したんですけど、今回はベタ中のベタである「デザインナイフ」について。 模型製作において、模型用ニッパーと同じくらいの必須工具がデザインナイフです。 いや…もしかしたらニッパーよりも重要? ニッパーはなくても爪切りがあればなんとかなるけれど、デザインナイフの代わりにカッターはちょっと役不足なんですよね。 人によってはもう少し刃の大きいアートナイフや、さらに大きいアートナイフプロを使う人もいますね。私も以前はアートナイフを愛用していました。理由は、刃が大

ピンセットを侮るなかれ【プラモデルのすゝめ】

模型製作用工具の中で最も重要なものってどれだかご存知ですか? ニッパー? デザインナイフ? ヤスリ? 接着剤? 答えはそう「ピンセット」なんですね。 昔、個人的なブログで書いたりもして、定期的に世の中へと発信しているんですけど、いやホントにピンセットって重要で、その割に大して良いピンセットが模型メーカー・ブランドからリリースされていないのは、模型業界に蔓延る大きな謎の一つだと思っています。 というくらい大げさに、声高らかに主張したいピンセットの重要性。 ほかのことはど

成功の秘訣は”ガマン”!? 水転写デカールを失敗しないコツとは?【プラモデルのすゝめ】

みなさんは水転写デカールの扱い方をご存知ですか? 難しいイメージを保たれている方も多いと思うんですが、それはおそらく貼り方の手順にあると思うんです。 1. 台紙から必要な絵柄をカットし、水に浸す 2. 30秒ほど経ったら水からあげて、デカールをそっとさわって動いたら準備OK 3. 貼る場所に台紙ごともっていき、デカールをそっとスライドさせて乗せます 4. デカールの下に溜まった水気を綿棒などで抜き、ピッタリフィットしたら完了 ざっとこんな具合。なんだか面倒だし、繊細な作業