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そもそも、耶馬溪で何がしたいのか。


いま耶馬溪でやっていることのそもそもの話。

目指してる世界は、
「次世代の子どもたちが豊かに生きれる社会」



時代によって、豊かさの指標は変わってくるので、それぞれの代で、その時代に生きる人たちが考える豊かさを子どもたちに残せたらいい。

自分がいま考える豊かさは、
日々おいしい食卓を囲めて、安全に暮らし、
共に創るたのしみを分かち合えること。

それを大人たちがやっていて、
その背中を見て、子どもたちが育ち、
100年後にも、つまり自分がいなくなった後も、
文化や風土として残っていくようなライフスタイルの基盤となるものを作りたい。



そのために必要なステップが7つほどある。

  1. 食べるものを自分たちで賄えること

  2. 住環境を自分たちで整えられること

  3. エネルギーを自給できること

  4. 自然と共に生きる共同体・コミュニティがあること

  5. 資本主義経済システムとのバランス感覚を持って、依存度を減らすこと

  6. 暮らしの知恵や技術、生きる術を学ぶ場があること

  7. 創るを共に楽しむゆとりがあること



1.食べるものを自分たちで賄えること

まずは小さく我が家から、ということで田んぼを始めて2年目。
雑草も伸び放題だけれど、勉強しながら2サイクル目ができている。

が、正直もう少し範囲を広げたい。
うちの谷、もしくは、耶馬溪町くらいに。
家庭単位で田んぼを作るのではなく、地域コミュニティで田んぼや農機具を共有財産として管理し、引き継げるようにしたい。
でないと食糧難を超えられない。

地元の直場所を、地域の食糧庫、食料安全保障のハブとなるような形にしたい。参考にしたいのは、江戸時代の藩、年貢、蔵。もう少し勉強したい。


2.住環境を自分たちで整えられること

空き家や住まいを共同で管理、修繕、改修ができること。
不動産業の経済圏の中で、家賃や住宅ローンを支払い続けるのではなく、今ある住まいを、一軒ずつ低予算・高労働力で改修していく。
昔の茅葺き屋根のように、10軒が共同で、1年に1軒ずつ屋根を葺き替え、10年で全世帯の屋根が新しくなるように。

大工スキルや道具も共有財産でいいと思う。


3.エネルギーを自給できること

やりやすいのは熱エネルギー。
薪ストーブや風呂焚き、竈門など。冬の灯油代がほとんどかからなくなる。
山に人の手が入ることで、風通しが良くなる。
また太陽熱も活用したい。太陽パネルではなく、温水器として。

少しハードル高めなのは、電気エネルギー。
耶馬溪の豊かな水で小水力発電をやりたい。なるべく誰もができる形で。
考えているのは、24Vの配電システム。100Vまで上げずに、車と同じ24V直流電源で生活の多くが賄える。とくに、熱エネルギーを他で賄えるのであれば。

そのための電気工事士も取った。
新しい家は100Vの電気配線と24Vの電気配線を両方施そうと思っている。
が、これももう少し勉強したい。


4.自然と共に生きる共同体・コミュニティがあること

以前も大雨のことについてnoteを書いたことがあるけれど、
今後ますます異常気象が当たり前になってくる。
そのときに、自然を危険なものをして遠ざけるのではなく、
自然の原理を理解して、補助者となり、共に生きること。敵対するのではなく、合気で向き合うこと。

とくに自然のエネルギーが強い日本では、共存する風土があると思う。
けれど、それは一人ではできない。コミュニティとして自然と共に生き、日々の暮らしの中に自然を取り入れていくこと。


5.資本主義経済システムとのバランス感覚を持って、依存度を減らすこと

ここら辺から一言で言い表せなくなってくるのだけれど、
いまの不調和音の元には、資本主義経済システムがあると思っている。
暮らしも、仕事も、政治や行政、地方のまちづくりや教育なども。日本の民主主義もほぼ、資本主義と紐づけられるように思う。

まずはそこの依存度を減らすこと。
上記に挙げた4つもある意味これに含まれるかもしれない。

資本主義と、民主主義と、地方自治と、共同体論などを、
いろいろひっくるめて「株式会社」という制度を活用して、新しいコモンズをつくることがいいのではないかと、実験・思案中。
もう少し色々と実験したい。


6.暮らしの知恵や技術、生きる術を学ぶ場があること

大人も、子どもも、生きる力を養う場所が必要だと思っている。
学校でも教わらないし、会社に入っても教えてもらえない。
もっと本質的な「暮らしをつくること」を学ぶ場所。

本来は、地域や家の中で伝えられてきたのだと思うけれど、
資本主義経済システムによって、それが途絶えてるように思うので、繋ぎ直したい。

然くんがもう少し大きくなるまでに。



7.創るを共に楽しむゆとりがあること

最後は一番大事なところ。
いろいろと課題意識や生存戦略はあるものの、
共につくる仲間がいることと、共に楽しめるゆとりがあること。

その背中を見て、子どもたちは育つ。




ということで、
いま考えている範囲での
「そもそも、何のために何をするのか」を綴ってみた。

だいぶ端的にまとめたつもりだけれど、
書ききれていない部分も多々あり。

やりたいことがありすぎて、
そろそろ誰か雇いたいほど。


一緒にやってくれる仲間が欲しいです。


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