実践何切る 14

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鳳凰卓東南戦 90-45-0-▲150の完全順位制

打7sでベタオリ
リーチに3p1pと押している対面を聴牌想定。
7p4枚見え6p3枚見えで3p→6pの切り順になる聴牌形がほぼ七対子なので、6pより良い単騎候補は点数状況判断により押さない。

たま子さんとの牌譜検討より。
自身は白ドラ1の2000点カン2sテンパイで、3着目の下家からリーチがかかっています。
そして図はリーチの現物を切って親にハネマン放銃となってしまった場面。一見仕方なさそうな放銃に見えますが、考察していきます。

対面の親は6p→2pという切り順の下家のリーチに対して終盤で3pと1pを押しています。この時点でほぼテンパイといってよいでしょう。

そして最も重要なポイントが3pと6pの切り順です。6pが現物であるにも関わらず3pから押しているため、6pが手牌関連牌であるといえます。はたしてどんな形なのでしょうか。

7pがすでに4枚見え、6pも3枚見えで、8pも自身で3巡目に切っています。
3556pからの6p切りは否定はできませんが、7pが薄く6pが現物なため先に6pを切ることが多そうです。
よって6pはターツを構成していた牌ではないということになります。
そうなると消去法で6p単騎でテンパイしていたと読むことができます。
6s3枚見えや7m4枚見えなど、各色分断されているという情報もチートイツを支持する情報になるでしょう。

リーチの現物待ちの6p単騎でテンパイしていたところから、他の牌を引いて6p切り。1pも押していることからテンパイ維持濃厚です。1pは相当切りづらい牌なので打点も伴っているとみます。
待ち変え候補としては、6pよりいいリーチ者の現物待ちや危険牌単騎が考えられます。1pを押しているとなると勝算が高そうな待ちには見えますが、これは流石に一点読みなどできません。

そこで点数状況判断が大事になってきます。
上家の持ち点が1300点であり、1人or2人ノーテンでトビ終了です。
対面が確定でテンパイしていると読んでいる以上、自身がテンパイしていようがいまいが上家のノーテンは半荘終了となりますね。
よってリスクを犯してテンパイを維持する価値がかなり低いといえます。
もちろん上家がテンパイを取り切れる可能性も多少はありますが、その状況は依然トップ目です。

単騎にしか刺さらない1sですが、単騎待ち確定かつ待ちが絞れているため、放銃率10%程度はあるとみます。これは無視できる値とは言えないでしょう。
ベタオリを選択して流局や下家のマンツモでのトップ終了を願う方がよいという結論に至りました。

全員の手牌を見ることができる、いわゆる"神視点"だからこそ見えてくる判断ではあると思います。
実戦で毎回ここまでの精度の読みを働かせられる自信はありませんが、この積み重ねが実戦でのアハ体験に繋がると考えています。

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