高1で不登校した僕が目をそらすように読書に没頭した理由(全文公開)
「何か」から目をそらすように、読書に没頭したという古川寛太さん。高1で不登校となった古川さんにとって、本を読むことにはどのような意味があったのか。当時をふり返ってもらいました。(連載「前略、トンネルの底から 第7回」/写真は古川寛太さん)
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小さいころから本を読むことが好きだった。というか、それくらいしかすることがなかった。
前回書いたが、何かから目を逸らすように俺は物語の世界に没頭していた。挿絵のすくない本にはじめて手を伸ばしたのが、小学校2年生のころ