2019年9月ごろに読んだ本

2019年9月ぐらいに読んだ本についてメモっておく

岩田さん: 岩田聡はこんなことを話していた。

任天堂の元社長、岩田聡さんが生前語られていた内容を編集して、収録した内容。日本を代表するゲーム会社である任天堂の社長に就任後、なぜ社長になったのか。ゲームを遊んでもらうにはどうするか。どう人にわかってもらうのか。といったテーマに沿ったインタビューが大変読みやすい文体にまとめられている。岩田聡さんってこういう人だったんだなあ、ととくに知り合いではなくメディアを通じて一方的に知っているぐらいなのだけど親近感を感じる内容であった。


「ついやってしまう」体験のつくりかた――人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ

巷で読んでよかったという感想を目にするようになった。気になったので買ってみたところゲームデザインに関する知識、ゲームユーザの体験に対する作り方・認知に対するアプローチが書かれていて面白かった。なぜ?を書いてどうして?を解説する形式であるため短い章ごとに分かれていて整理をしながら読んでいきやすい。


コンテナ物語

ruby-jpというRubyを利用するプログラマのコミュニティがあり、そこの本紹介部屋で紹介されていたので買ってみた。良書であることは以前からコンテナ界隈(Dockerなどのアレ)で話されていることを知っていたが、実際に読んで見るとコンテナは物理のコンテナの話で、物流の改革・業界再編・世界経済に至るところまでの影響まで取り上げられているスケールの大きな内容に対して研究を行った解説が書かれているものであった。20世紀にコンテナ船が生まれ埠頭でコンテナが置かれ世界各国で物品のやり取りが行われどのように物流が改善されモノが安くなったのかが研究・調査結果を元にわかっていく内容である。大変おもしろい。オススメ。


イノベーションのジレンマ

クレイトン・クリステンセン教授が特定の業界にフォーカスし、新興企業と中核企業(先行企業)の差、破壊的技術の出現により新しい市場である低価格や小さい商取引を行う場が生まれて大企業がなかなか入りづらいために新興企業が成長しやすい地盤が整うといった内容がまとめられている。良書であり有名でありよく知られた本である。今まで読んだことがなかったので手にとって読んでみることにした。対象としている業界はショベルカー、ハードディスク業界など普段IT系の場にいてあまり意識をしない業界であるが、前者は新しい用途の使い道での発展、後者は移り変わる技術的工夫・発見・市場と需要の変化の時間的な尺度が比較的短いなど、研究対象としては最適であったらしい。この本にかかれていることを今携わっているWebサービスの開発に当てはめてみるとどうなるんだろうか?って考えながら読んでいった。


「やさしさ」という技術――賢い利己主義者になるための7講

こちらも、ruby-jpでおすすめされていた本。同僚に問題が合ったときにどのように指摘をするのか、など具体的な問題に対してどのような行動を取ると良いのか、考えを持つと良いのかが書かれている。邦訳版を読んだため、原著は読んでいないのだが作中で取り上げられているデータや他人の論に関するソース(参考文献など)の提示はなかったのでこういう話があり、考えがあるというぐらいで受け取ると良いのかなと読んでいて思った。


金融ダークサイド 元経済ヤクザが明かす「マネーと暴力」の新世界

Twitterのタイムラインにておもしろいという感想を出していた某金融系アカウントの発言を見て買ってみようかなと買ってみた。タイトルからしてあやしいので興味が出た。内容は著者である猫組長さんによる体験本と2019年前後に騒がれたスキャンダルである日産のカルロス・ゴーン氏による会社資金の横領マネーロンダリングに関しての仕組みが解説されている。体験談として読んでいて面白いと思った。参考文献は無かった。作品の性格的に出せないんだろうなと勝手に想像している。


宝石の国

2017年の冬アニメとして放映されていた当時、面白い作品だなぁと思って見ていた。先日宝石の国10巻が出て色々と話しに動きがあったということなのでもともと原作が気になっていたので一気に10巻買って読んだ。原作は当たり前だが面白く、話が進んでいってアニメ版で気になっていたたまに襲いに掛かってくる月からやってきた人々の正体などが明らかになっていく。早く11巻出ないかなと待ち望むようになった。


彼方のアストラ

2019年の夏アニメとして放映されていたらしい。らしいというのはアニメ放映をおっかけていないため。で、Twitterを見ていたらタイムライン上で面白い面白いという良い評判が流れているためどうせなら原作を読もうと思い一気に買ってみた。宝石の国とは逆の行動を取ってみた。5巻完結で短く読みやすく作品の内容が面白く、テーマ性がありよかった。ちょっと無理やりかもと思うところもあるがSFなので割愛。アニメ版を時間が有るときに視聴しておく。

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松崎啓治
記事を読んでいただき、ありがとうございます。うれしいです😊