プロリーグ、アマチュアリーグ、スペインリーグはどのような構成になっているのか。
「スペインサッカー」この言葉を聞いてなにを思い浮かべるだろうか。華麗なパスサッカー。EURO 2008, 2012の大会2連覇、そして2010年南アフリカW杯でイニエスタの決勝ゴールにより劇的な優勝を果たしたスペイン代表か。UEFAチャンピオンズリーグ史上初の大会3連覇を成し遂げたレアルマドリード、6度のバロンドールを受賞したメッシ率いるFCバルセロナか。またはこの2チームが所属するリーガ・エスパニョーラか。人々がなにを思い浮かべるかは分からないが、きっと何かワクワクさせられるもの、そして心動かされた瞬間を思い起こすだろう。
◼️スペインリーグの構成
このように近年のサッカーの歴史において、美しい瞬間を築いてきたスペインサッカーのリーグはFCバルセロナ、レアル・マドリードが所属するスペイン1部リーグ(リーガ・エスパニョーラ)を頂点に、以下のように構成されている。
*5部以下のリーグは19地域のサッカー協会によって組織される地域別リーグとなる。地域によっては6部リーグまでしかない地域、また9部リーグまで存在する地域もある。
- 1部リーグ : プリメーラディビシオン(primera división)
- 2部リーグ : セグンダディビシオン(segunda división)
- 3部リーグ : セグンダディビシオンB(segunda división B)
- 4部リーグ : テルセーラディビシオン(tercera división)
- 5部リーグ : 5部リーグ以下は地域によって名前が異なる
- 6部リーグ
- 7部リーグ
- 8部リーグ
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1部と2部をスペインプロリーグ機構(LFP)が管轄し、3部と4部をスペインサッカー連盟(RFEF)が管轄している。5部以下のリーグは19地域のそれぞれの地域のサッカー協会によって管轄されている。
◼️地域リーグの構成(カタルーニャ州の場合)
19地域のうちの一つであるカタルーニャ州の地域リーグの構成は以下のようになっている。
カタルーニャ州といえば、FCバルセロナやRCDエスパニョールなどのクラブがホームとする地域で、カタルーニャ州の地域リーグはカタルーニャサッカー協会(FCF)が管轄しており、他の地域リーグに比べてもチーム数の多い地域リーグといえる。
マドリード州の地域リーグ
5部(2グループ・各グループ18チーム)
6部(4グループ・各グループ18チーム)
7部(8グループ・各グループ18チーム)
8部(14グループ・各グループ18チーム)
バレンシア州の地域リーグ
5部(4グループ・各グループ18チーム)
6部(8グループ・各グループ16チーム)
7部(14グループ・各グループ16チーム)
マドリード州とバレンシア州の地域リーグも例に挙げたが、このように地域リーグはその地域によってカテゴリー数、グループ数、 チーム数の構成が異なる。
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スペイン1部リーグから地域リーグまでの構成はこのようになっており、スペインリーグはアマチュアである地域リーグから頂点である1部リーグまでが繋がっているため、そのカテゴリーでチームが優勝すれば、ひとつ上のカテゴリーに昇格することができる。(※3部、4部リーグは優勝チームの自動昇格はなく、各グループの上位チーム同士で昇格プレーオフを行い、そこで勝ち抜いたチームが上位リーグへ昇格するシステムとなっている。)
基本的にどのカテゴリーも同じグループ内の全チームと総当たりのホーム&アウェー方式で、1シーズンを戦う。
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