女房がガンであるとを告白してきたら(※添付資料参照)

先週のこと、痛風の足を引き摺りながら悪友たちと朝方まで飲んで帰ってきた。女房を起こさないようにそっと家に入りソファで寝る。

翌朝、「あら旦那様、昨日は何時にお帰りになったのかしら?」と女房。「んー。2時半くらいかなぁ」。2時間ほどサバを読んで答える。これがいつものやり取り。しかし、この朝はいつもと違った。

「大事な話がある」

ーーむむむ!昨日は男だけだったし、最近女関係もめっきりの俺だ。やましい事なんて無い。ーーはず。

「お医者に行ったらガンだと言われた...」暗い顔つきの女房。

「なんだってーーーーッッ!?」

詳しく話を聞いてみた。

我が家では結婚記念日に人間ドックに行くのが掟である。先日の人間ドックの結果、女房の腫瘍マーカー検査でとある数値が引っかかった。来院するようにとのことで、女房は人間ドックを行った病院に。

すると、問診だけで、なんの検査もせず「これはガンだね」と言われたとのこと。そして病院から薬をドッサリと買わされてきた。

何の薬を貰ってきたのか見てみて驚いた。

サプリやん...。しかも効くか効かないかわかりもしない、しかも薬事法対策バッチリの言い回し。
「すっきりと軽やかな毎日に」
しかも、サプリなので処方箋もなく、勝手に請求され領収書には記載なし!
病院では「神透水」という、カリン塔のカリン様が作ったような水も飲まされたとのこと。

そして、これが新卒以下のPowerPoint力で作られた先生の資料。

「病院でガンといわれた」と女房がこの提案資料と謎のサプリを持って帰ってきたらどうだろう?

そもそも腫瘍マーカーに関して。人間ドックのパックに入っていたので行ったんですが。

腫瘍マーカーは、進行したがんの動態を把握するのに使われているのが現状で、早期診断に使えるという意味で確立されたものは、残念ながらまだありません。がんの動態を把握するとは、治療効果を判定するという意味です。
国立がん研究センター より

オイラは女房のガン疑惑より、この病院に興味津々になった。

調べるとワンサカと出てくる。6億の脱税、100億近くの負債総額での破産など。なかでも漫画の題材になりそうなのがこれ

搬送直後、病人が高熱で唸っているのに、いきなり、
「私を知っていますか?」
と、付き添いの私に訊ねるのである。
「は? いいえ」
そう答えると、氏は、怪訝そうな顔つきになり、
「ほら、そこの売店でも私の本を売っていますよ。600万部も売れたんです」
と、一階ロビーの奥の売店を指差した。

続きはこちらで↓
http://kaoru.txt-nifty.com/diary/2006/12/post_52e3.html

以来、僕はこの医者の大ファンになった。オイラも経営者の端くれ。人間ドックの腫瘍マーカー無料パックというフック商材から、来院した患者に領収書なしでサプリをコツコツと売りつけ、神と名がつく水も売る。その利益でベンツを買って医院の前にドーーンと横付け!この医者くらいハングリーにやらねばと尊敬の眼差しである。

女房には「この資料とサプリメントをもってコンビニみたいな病院じゃなくてちゃんとした病院に行くように!帰りにこの資料とサプリメントをもって消費者センターに行くように!」と告げた。

ちなみに、この病院、ナースはキレイなねーちゃんばかり。人間ドックは胃カメラが麻酔で気づいた頃には終わっている素晴らしい人間ドック屋さんです。来年もよろしくお願いいたします。

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