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フジロック フェスティバル ガチ装備のススメ


こんにちわ、日本のダンスミュージックレーベル<TREKKIE TRAX (トレッキー トラックス)>の主宰者のうちの1人、futatsuki (フタツキ)です。
我々は12年ぐらい、日本を拠点として、日本のプロデューサーを中心としたダンスミュージックをリリースしているインディペンデントなレーベルです。

7月27日 (土) 13:00-14:30 DAY DREAMING にて

この度、私を含めた<TREKKIE TRAX>の創設者4名のサウンドチーム「TREKKIE TRAX CREW (トレッキー トラックス クルー)」がフジロック フェスティバル 24に出演することになりました。
2日目の7月24日 (土) 13:00-14:30 にDAY DREAMINGステージでの出演です。ドラゴンドラにのった、山の上のステージです。

我々のほかにも、同じく<TREKKIE TRAX>から楽曲をリリースしてくれているHerbalistekや、同じくダンスミュージックシーンを盛り上げるPASTASTA、そして大先輩のDARUMA & JOMMYさんなど、この日のDAY DREAMINGはダンスミュージック一色となっております。最初から最後まで楽しめると思いますので、ぜひドラゴンドラにのってお越しください。
という宣伝も兼ねて…

僕はフジロックには過去に何度も遊びに行っているので、ある意味その「過酷さ」をしっているのですが、レーベルのメンバーや、ローディー含めたスタッフはほぼフジロックを未経験でして、その過酷さを含めた、「装備の準備」について内部資料を作ってレクチャーするほど、気合が入ってます。
せっかくその資料を作ったので、ダンスミュージックが好きで、いつもクラブで遊んでいるけど、フジロックに初参戦する!みたいな人に向けて、非常に<凝った>装備ガイドを作りましたので、参考にしてください。
一般的なフジロックの持ち物みたいなものはGoogle検索したら出てくるので、それを参考にしてください。

ちなみにフジロックは「日帰り」でも全然行けます。3日フル参加+宿は過酷すぎます。お金も10万ぐらいかかるしね。クラブで遊んでいるような人間は、昼にフジロック入りし、気合で翌朝まで遊び、始発の新幹線で帰るのがベストです。ただし僕たちは12:00からなので、ゴンドラ(30分)を加味すると、10時には越後湯沢駅には着きましょう。


フジロックそれは「雨」との戦いである。

タイトルの通り、フジロックは「雨」との戦いです。標高約1000mの山の中で開催されるフェスティバルなので、いわば「山」です。サマソニをはじめとする都市型フェスとは理由が違う「山の天気は変わりやすい」」ってことわざがあるぐらい、天気は目まぐるしくかわり、そしてゲリラ豪雨級の雨が降ることもああれば、気温35度の猛暑になったり、はたまた夜は10度付近の激寒の気温になったり、とにかく平地とは話が違う、もはやサバイバルみたいなもので…
僕は過去に何度も雨に振られ、涙をながし、そしてあまりの辛さに、終電で越後湯沢駅に戻り、駅の床で6時間仮眠を取り、始発を待ったこともありました…
そんなすべてのフジロッカーが声を大にしていうのは「雨」をどうするか、ということです。
暑かったら服を脱げばいいわけですし、寒かったら服を着ればいいわけですが、雨で濡れた服の扱い、そして下がった体温、そのまま夜に突入し、意味がわからんぐらい寒い、みたいなパターンがよくありますので、「雨」の対策をしっかりすることが、フジロックを制するといっても過言ではないです。

めちゃくちゃ古い記事ですが、10年間で雨が一度も降らなかったのは1度だけと書いてますし、僕の統計上でもここ2013年〜2024年で3日間ずっと晴れていたのは2回だけじゃないかな…?つまり降水確率はかなり高いわけです。

基本的な考え方は「登山装備」を揃えること

基本的な考え方は登山装備を揃えることです。登山装備は突き詰めるとキリがないわけですが、基本的な考え方はココになります。装備もピンキリですが、基本的な登山装備を揃えていけば、必然的にフジロックの装備は集まるという考え方です。なので、登山装備でググっていきましょう。

登山装備は沼です、最終的には軽量化に行き着くらしいですが、フジロックも1ステージにデカい椅子置いてドーンってパターンもあれば、ステージ間移動していろんなアクトを見たいってパターンもあるとおもいます。後者の場合は隣のステージに行くのに最低20分かかりますし、入口から最奥地は1時間以上かかるので、結局やってるのは「山登り」なんですよね。

耐水圧について

装備を選ぶときに、耐水圧と浸透度について色々書いてますが、極論は耐水圧10,000m以上で揃えろ、ということです。
みんな大好きゴアテックスは耐水圧は非公開ですが、30,000mmと言われています。(浸透度は25,000mmぐらい)ちなみにこのゴアテックスですらフジロックの雨は貫通してきます。
耐水圧と浸透度については、ワークマンの下記記事が優秀なので、読んだほうがいいです。
https://workman.jp/shop/e/erainwear/

フジロックおすすめのブランド 松竹梅

基本的には、下記で揃えましょう
松→ワークマン
竹→KIU、モンベル
梅→ノースフェイス、アークテリクス、その他上限なし


ワークマン→非常に安価で優れてます。ぶっちゃけこれでいいです。しまむらです。

モンベル→アウトドア界のユニクロといえば怒られますでしょうけど、コスパが良いものばかりです。

ノースフェイス→とりあえずこれを買っておけ!

アークテリクス→最近人気で買えませんけど、多分ノースよりちょっと高いですけど、おしゃれで高機能

その他→機能や軽量化などこだわりと沼ですので各自でどうぞ


これだけは揃えておけって装備

1. ポンチョ

まじは、まじでポンチョです。ゴアテックスのジャケットや、レインウェアなどももちろん必須ですが、それでも雨は貫通してくるので、ポンチョは併用したほうがいいです。
ちなみにポンチョはでかければデカいほどいいです。ジャストサイズの概念とかない。

基本的にはKIUのポンチョがデザイン豊富で、耐水圧も20,000mmあるので、コスパ良いです。

ワークマンにもポンチョがありますが、浸透圧10,000mmなので、+2000円で性能2倍になるなら、最悪メルカリで中古のKIUとか買ったほうがハッピーになります。

しっかりしたものがほしい!って人はモンベルか、ノースフェイスのアクセスポンチョ行ってください。浸透圧は知らん。(モンベルのポンチョが5,000mmなので、同等ぐらいの可能性もあり、性能的にはKIUのが上)

2.ジャケット+パンツ

フジロックは日中は30度越えますが、日が落ちると20度前後になるので、結構寒いです。なので、そのときに着るのも含めた、ナイロンジャケットがあると良いです。雨対策も兼ねたいので、ここはゴアテックスが最強です。
ここらへんは無限に探せばあるので、ベタなものだけ貼っておきます。

ノースフェイス マウンテンライトジャケット
ベタ中のベタだけど、秋〜冬でタウンユースできるし、ゴアテックス3層だし、言う事ないです。
他にものノースフェイスにはクラウドジャケット、クライムライト、レインテックスなど、様々なゴアテックスジャケットありますが、重さとか、生地の厚さとか、取り回しとか、好みありますので、そこは好きなものを選べばと思います。
モンベルのストームクルーザー ジャケットとかもありますが、値段変わらないので、こっちでいい気がします。

アークテリクスのベータジャケット
謎に最近めちゃくちゃ人気のアークテリクス。昔はビームスとかで買えたのにね。今はや路面店にいっても全く何も売ってなく、スプリームみたいな店員に対応されますね。最近はちらほら買えるみたいなので、在庫があれば狙うのもいいかも。ジャケットにも色々シリーズがあるんですが(ベータとか、アルファとか、更にそのベータの●●とか)それは自分で調べてください。

ワークマンのレインウェアも優秀
コストパフォーマンスだけでみると、ワークマンのレインウェア周りはまじで最強です。ただし、ファッション的にどうなの?とか、デザイン的にタウンユースできるの?みたいな問題はありつつも、そこは好みと思想の問題で。
耐水圧25,000~30,000mm(実質ゴアテックス)で、上下で4900円~5900円と破格。

あと余裕がるなら、パンツも買ったほうがいいです。
ノースフェイスのクライムライトジップパンツあたりがベタですが、ワークマンあたりで代用したり、デカいポンチョで凌ぐなど、必須品ではない感じも。

3.トレッキングシューズ (長靴)

そして、フジロック最大の難点は「靴」です。
ぶっちゃけ着るものは着替えればいいし、天候が回復したら乾くパターンもあるわけですが、靴だけは一回死んだら終わりです。
で、その中フェスだし、スニーカーで行くよ!ってのは、すなわち死です。
まず雨でグチョグチョになるし、雨が止んだあとも土がぬかるみまくっているので、白の布製のスニーカーとか履いてきたら一発で汚れてアウトです。皮系でも厳しいと思うので、靴選びはマジで重要です。

a.ベータチョイスは長靴
フジロックにおけるベターチョイスは長靴です。実際結構な割合で晴れていても、雨でもずっと長靴という民がいます。ぶっちゃいつスコール的な雨が降るのかわからないし、靴は気合入れないと履き替えられませんので、最初から最後まで長靴は悪くない選択です。
ただし安く売っているような、じいさんが田んぼ見に行くような長靴はNGです。重いし、隙間から雨入ってくるので、全く意味がないです。下記のような、そこそこのものを準備すべきです。
みんな大好き「日本野鳥の会の長靴(中敷き必須)」一択です。
KIUの似たような長靴とか、安い似たような長靴とかありますが、これ一択でいいと思います。値段も似たようなものですし。

ワークマンの「防水フェストブーツ」も良さそうだけど、オンラインは売り切れ(店舗にはあるのかも)

b.ベターチョイス②はゴアテックスシューズ
ベストチョイスはゴアテックス素材のスニーカーです。最近どのブランドからも出てますし、雨の日用とかでタウンユースもできます。長靴の3倍ぐらいしますけど、長靴ってフジロックのときぐらいしか履かないわけですし、結果コスパが良い説あります。ただしフジロックの雨はゴアテックスシューズなど貫通して来る場合があります。

この分野に関しては、個人的なオススメは「HOKA ONE ONE」です。厚底で足疲れないし、トレイルラン用なので、グリップ力もあります。
あとメルカリとかで半値以下で売られがちなので、そっちで買うのがベストです。
HOKA ONE ONE KAHA2 LOW GTX

HOKA ONE ONE TOR ULTRALOW

あとはSALOMONとかでもいいんじゃないですかね。人気だし、業績も上がっているし。
SALOMON - XA PRO 3D

もちろんNIKEやadidasの普遍的なスニーカーも、最近ゴアテックス素材のものがたくんさん出ているので、それでも代用できるとはおもいますが、靴底のグリップ考えると登山用とか、トレラン用でタウンユースできる上記ブランドがいいのかもしれません。

c.ベストチョイスはトレッキングシューズ
山に登るわけですから、ベストはトレッキングシューズです。
私も毎回フジロックにはトレッキングシューズで参加してます。
トレッキングシューズはマジでピンキリすぎるので、好日山荘にでもいって聞くのがいいと思います。
とりあえず適当にタウンユースもギリギリできて、オススメできそうなのは…
HOKA ONE ONE - KHAHA 2 MID GTX

ノースフェイス - スクランブラー MID 

SALOMON - X ULTRA PIONEER

あとはキャラバンとか、マムートとか、メレルとか登山系のブランドでもいいでしょうね。ここらへんは好みかと。

d.その他チョイス
あとは、フジロックには一定層「サンダル」民がいます。これはファッション誌につられて、ノリできたパターンなのか、はたまたどこかの山岳部族なのかしりませんが、雨も全部裸足で耐える!ってパターンなら行けるんですかね…ただし夜は20度なんで、絶対濡れたら寒いと思うし、経験者に聞いたほうがいいです。
あとはスニーカーの防水カバーとかもいいのかな〜とおもいつつ、使ったことはないです。コスパもいいので、撥水できるスニーカー+防水スプレー+防水カバーもいけるのかも…

快適性をアップする装備

上記は基本的に「雨対策」のススメで、その他フジロックのあったほうがいいよ〜って装備を個人的に書いておきます。

a.折りたたみ椅子 (※組み立て椅子ではない)

フジロックは長時間のフェスなので、椅子は必須です。雨ふったら地面座れないしね。近年ではヘリノックス系の組み立て椅子が禁止になったので(それでも一定層いるけど)一旦下記で最低限凌ぐか、重いけどデカい折りたたみ椅子を持ち運び、快適性を取るかなど、個人の良し悪しあり

ヘリノックスは禁止だけど、これは折りたたみ椅子だから多分セーフ(良さそう)

b.速乾タオル

軽くてデカいの一個持っておくと、雨降ったときに拭けるし、晴れてたらレジャーシート代わりになるし、結構便利。セームタオルは乾燥するとパリパリになるやつがあるので、注意。
最強は多分パックタオル パーソナルのハンドタイプ(フェイスだと小さい)

あとまあ多少かさばっていいなら、シートゥーサミットのエアライトタオルとか

c.メリノウール

登山といえばメリノウールというぐらい、メリノウールは最強です。
ベストはモンベルのスーパーメリノウールですが、アイスブレーカーとかでもいいかも。
ワークマンのメリノウールもコスパ良しですが、冬季しか売ってないので、多分手に入らないかと。


d.ヘッドライト

あとはいわゆるフラッシュライト(懐中電灯)も必須です。ステージ間移動は照明ほぼないですし、暗くなった状態で装備取り出すときに、スマホのライトだと光量が足らなかったり、諸々不都合が多いです。
 普通のフラッシュライトは350ルーメンのジェントスあたりでOK

ただ個人的には、フラッシュライトだと手が空かないので、ヘッドライトのほうがいいです。めちゃくちゃキャンプとかしてますが、ヘッドライトの有用性はマジでデカいです。


結局どういう装備がいいの?

で、結局どういう装備がいいの?って話で

◆基本装備
帽子:ゴアテックスのハット
トップス:昼→Tシャツ、夜→長袖(+寒すぎたらインナーダウン)
インナー:昼→タンクトップ、夜→メリノウール(半袖・長袖)
パンツ:ゴアテックスのハーフパンツ
タイツ:トレッキング用のサポートタイツ
靴:ゴアテックスのトレッキングシューズ
カバン→ウエストバッグ+登山用の30Lぐらい(着替え等は宿に置くこと前提)

◆雨具
ジャケット→ゴアテックス3層のやつ
パンツ→ゴアテックス3層のやつ
ポンチョ→ナイキのお気に入りのやつ

ゴリゴリのゴアテックスでした。

最後に

書いてはみたものの、結局トライアンドエラーが必要なフェスなので、一度行ってみて、これ足らなかったな〜の繰り返しです。
今回しか行かないって人は、まあ最低限の雨具だけ準備して、最悪終電とか、始発の新幹線で帰っても死ぬことはないわけですから、そこから初めて見るのもいいかもしれません。
ただし、夜雨降った場合は、深夜公演やっているレッドマーキーは雨宿りの人で入れなくなりますし、10度前後の極寒のパターンもあるので、その時は本当に終バスで駅まで向かったほうがいいと思います。

それでは、私はTREKKIE TRAX CREWとして、2日目の7月27日 (土) 13:00-14:30にドラゴンドラに乗った山の上「DAY DREAMING」ステージに出演ですので、ぜひみなさま、お越しください。


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