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産院での退院指導についての疑問

産院での退院指導、
産後の体の状態や産後うつのことについて
詳しく説明をされるのだが、
「私一人が聞いて意味があるのだろうか」
と終始思っていた。

産後の状態については
本人よりもその家族に対して行うべきだ。

妊娠中はお腹も大きく
食べるのも苦しい、歩くのも一苦労。
お腹に羊水込み5キロ程度の重りを抱えているのが目に見えて分かるため、
自分はもちろん周囲も気遣ってくれたが、
産後は違う。

私自身、出産したらすべての痛みから解放され
自由に行動できるものだとばかり思っていた。

しかし、実際はまるで違う。

「産後の体は交通事故にあって重体のようなもの」
とはまさにその通り。

産後の体は、
妊娠中より何十倍も辛くて痛い。
(少なくとも私はそうだった)

見た目には元通りでないにしろお腹は凹んでいるし、
天使のような赤子が目の前にいるわけで
家族の注目と心配はすべて赤子に注がれる。

そして確かに体は辛いが、頑張れば動けてしまう
これも事実だ。

だが、体も心も本当にズタボロ。

今思えばもっと休んでよかった、と思うし、
あの頃に戻って自分を労わってあげたいと思う。

ただ自分だけが労わろうと努力してもダメで
家族の理解と協力が不可欠。

だから退院指導では家族同席にすべきだ。
いや、本人抜きで家族指導でもいい。

そもそも産後直後、頭は働かない。
退院指導で沐浴や基本的なお世話の指導は受けるにしても、
産褥婦の体についての指導時は、正直休ませてもらいたかった。

家族指導をしている産院が実際にあるのか知らないが、
産むなら絶対にそういう退院後の生活にリアルに寄り添う産院がいい。

ほとんどの産院ではママだけで指導を受けるのではないかしら。
コロナ禍以降特にその傾向があるように思う。


そういえば、
産後5日目に前職でお世話になった先輩から
労わりの連絡がLINEで来ていたのだが、
本文を打つだけ打って送信していなかった。
それに気が付いたのが4カ月後。
青ざめた。

普段こんなことは決してないのが自慢の私なのだが、
やはり産後は頭も体も心も余裕がない。

産後のママの体の労わりは、思う以上に必須であるから
退院指導では家族に重々伝えてもらい、
行政の助産師指導でも家族同席必須に変わるよう個人的には願っている。

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