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KAMITSUBAKI DAOについて

KAMITSUBAKI STUDIOプロデューサーのPIEDPIPERです。

2019年から今日まで、私達は「神椿市建設中。」という独自の世界観と「物語」を産み出すIP創出プロジェクトに取り組んできました。

昨年2021年には、1ヶ月限定となるARG(代替現実ゲーム)プロジェクトとして「神椿市建設中。EMERGENCE」を開催し、「共創型コミュニティアドベンチャー」という、コロナ禍における新しい”遊び”のあり方を提案しました。
このARGのために立ち上がった「神椿市建設中公式Discordサーバ」は、今もファンの皆さんの交流の場、そしてスタジオの最新情報の提供の場として、日々活用されています。

ファンの皆さんと共にコミュニティが盛り上がり「ものづくりの輪」が広がっていくことの素晴らしさを日々実感していると同時に、
いつもKAMITSUBAKI STUDIOを応援してくださり、私達の考える「可能性の拡張」というテーマに寄与してくださる観測者の皆さんに、心から感謝しています。

また先日の花譜 3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(狂)」のエンディングでも少しだけ発表させていただきましたが、KAMITSUBAKI STUDIOの「Web3における新たな試み」として共創型コミュニティである「KAMITSUBAKI DAO」の発足と、DAOと連動した「神椿市の世界観を活用したメタバースの建設」に向けたファンディングを始動します。

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000106737.html


本ファンディングは、「トークン」を保有することでプロジェクトを支援できるという仕組みによって今迄実施してきたクラウドファンディングよりもさらに進化した形で、コミュニティの一員としてKAMITSUBAKI STUDIOを支援して頂けるような構造となっています。

一過性で終わらない、より持続的な体験と価値を一緒に育てていく事が出来るのです。

同時に「神椿市をメタバース化する」という今迄よりも更に挑戦的なプロジェクトを実現するためには、これまで応援してくださった観測者の方々のみならず投資家の方々や、ビジネス領域への関心が高い先鋭的なユーザーの方々にも我々を知っていただき、支援して頂くことが必要不可欠だと考えています。

また今回のファンディングのリターンの一部となる「KAMITSUBAKI COLLECTIBLES」について、これらは当初「LINE NFT」上での販売を予定しておりましたが、諸々の展開方法を見直し、NFT関連のプロジェクトに関してはひとまずは本プロジェクトに一本化させて頂き、まずはこのファンディングを通して皆さんのお手元に届ける事と致しました。


KAMITSUBAKI COLLECTIBLESは今回のファンディングのリターンとして皆さんにお渡しする時点では「NFT」では無くあくまでも一般的な「デジタルアイテム」となりますが、近い将来的にNFT化し、マーケットでの流通も可能となる予定です。※KAMITSUBAKI COLLECTIBLESはこれ以降にもシリーズとして展開をしていく構想をしています。

DAOという新たな枠組みの中では、時には今迄形成されてきたコミュニティとの違いを感じることもあるかもしれません。

正に始まったばかりであるWeb3の概念、そしてDAOやNFT等にはいくつかの課題点はありつつも、それ以上に大きな発展の可能性を感じ我々は更なる挑戦をしていく決意をしました。

ビットコイン登場後、ブロックチェーンを仮想通貨の為だけに用いるのではなく、様々な機能を持たせて他の分野にも応用しようとする動きが活発化しました。

その中でおそらく最も重大なインパクトをもたらしたのがイーサリアムです。
イーサリアムはそのチェーンの上でより複雑な「アプリケーション」を開発出来るプラットフォームとして設計された画期的なもので、ブロックチェーンの多様性、可能性を一気に拡げる事となりました。

しかし、ビットコインやイーサリアム などの主要パブリックチェーンのコンセンサスアルゴリズム(合意方法)である「PoW(Proof ofWork)」は、大量のデータ計算問題をいち早く解いた者がブロックを生成する権利を与えられ、ネットワーク上から決まった量のトークンが付与されるという仕組みにより、何よりも素早く高性能なPCが必要とされてきた背景があります。その結果「大量の電力を消費する」という環境負荷に対しての大きな課題も生まれてしまいました。

イーサリアムは課題を解決するためのアップデートとして「PoW」とは全く異なるコンセンサスアルゴリズムである「PoS(Proof of Stake)」に移行を目指す事となり、これが現在アップデートを進めている通称「イーサリアム2.0」です。

PoWでは高性能のパソコンと大量の電力を使用し、データ計算問題を誰よりも早く解くことが重要でしたが、PoSは「イーサリアムを多く保持し、長い期間のホルダーに報酬が与えられる」という仕組みのためPoWのように大量の計算が必要なく、問題となってきた電力消費も大きく削減できることが期待されてきました。

PoWからPoSへ移行するイーサリアム2.0が完了することで「電力消費を99.95%を削減できる」と言われており、電力消費問題を危惧していた私達はその実現のタイミングを待ちながら、Web3業界への参入を密かに決定させました。

そして9月15日、遂にイーサリアム(Ethereum)メインネットの大型アップグレード「マージ(The Merge)」が完了しました。
同ブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムが、PoWからPoSへ無事に移行出来たという事になります。

https://www.neweconomy.jp/posts/259591

挑戦にはリスクが付き物であり、それを積極的に受け入れてきたからこそ「今のKAMITSUBAKI STUDIO」があるとも言えます。
分からない事を無闇に否定せずに向き合って足掻いていく事、クリエイティブとビジネスを融合させながらプロジェクトの「持続可能性」を探る事、これは我々の大きなテーマでもあります。

「神椿市を本当にメタバース化する」、この話をお伝えした時に恐らく様々の角度の反応が有ると理解しています。

当然ですがとてもハードルが高い挑戦ですし、きっとある程度馬鹿にされるのだろうなと思っています。※逆の立場だったら僕自身もそう思うかもしれません。

でも2018年に僕らがバーチャル領域に参入した時には「いつかバーチャルシンガーが武道館でライブをするんだ!」と言っても本当に誰にも相手にされませんでしたし、沢山のヒットソングを産み出した「音楽的同位体プロジェクト」を企画していた際にもほぼ同じような反応しかありませんでした。

いくら言葉を重ねても具現化させる事でしか理解して貰うのが難しい事はある。
「まだ形の定まっていないもの」は失敗を重ねながらまずは自分達で作るしかない。

「本当の挑戦」とは恥知らずにしか出来ないものなのです。

大変な難題に挑戦した時に「もしもその成功率が10%以下」だったとしても、
挑戦すらしなかったらそれは0%にしかならない。
だからこそ僕はこの難題に挑戦すると決めました。

以下の記事にも書きましたが、自分自身にとっての広義の意味での仕事とは「分からない事をやり続ける事」だからです。

https://note.com/futashika/n/n97e245e1c919

「分からない事」は楽しい事ばかりではなくて、大きな恐怖の塊でもあります。たとえ恐怖で体が震えても、何度死にかけても、自分自身はなるべく素人である期間を延長して「分からない事」と向き合って生きていく。

それは自分の仕事上での唯一の矜持でもあります。

そして始まったばかりであるWeb3の概念、DAOやNFT等には環境問題以外もおそらく課題はあると思いますが、それを差し引いてもKAMITSUBAKI STUDIOとの親和性は非常に大きいのではないかと考えています。

今までとは少し新しい切り口でプロジェクトや組織を発展させ、私達の作品を海外へと拡めていく為にも、この難題に前向きに取り組んでいきたいと思っています。

誰もが安心してコミュニティに参画しプロジェクトを応援して頂けるように、様々なコミュニケーションを皆さんと取りながら、「神椿市」やKAMITSUBAKI STUDIOの未来を考えていけるようにこれまで以上にコミュニティの運営体制を強化していきたいと考えています。

ぜひ、この出来事を観測するだけでなく、
共に「物語」を生み出す「共創者」になって下さい。

いつも応援、本当にありがとうございます。

KAMITSUBAKI STUDIOプロデューサー  PIEDPIPER



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