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深夜の個人タクシー

先週よっぴとの梅田でのライブ帰り、ふと幸せを感じられた空間。

なんか単純なことなのに長くなっちゃった!でも意外と幸せってこんなところにあるから気付いて見つけられたら嬉しいものです🚕〜

あと十五分後から深夜のレッスンが始まる。

自分のライブの出番を終えて慌てて片付けてさぁ、これから最後の一件、という時にたまたま急ぎで乗った個人タクシー(本当はいつもファーストコールがあるけどなんとなく今日は違う気分だった)の居心地が良すぎた。

何処までを聞かれず走り出したので、こちらからそっと伝えてみると、頷くのみ。

個タクなのに珍しく、車内は澄んだ空気。その中にほんの微かに良質なタバコとコーヒーの香り。

サスティナブル、節約。意識すればするほど安くを手に入れ満足し得ない世の中である。そんな(損な、とも言える)大量消費では満足せず、散り積もる。だから嗜好品と呼ばれるものには、特にとことんこだわって思い入れを持つべき派の私。瞬間的に相性の良さを感じとったのだ。

運転が早くブレーキの踏み方が驚きのスムーズさ、まさに波のような音。急ぎで疲れた身体には最高の空間だ。

これでもか!というくらいフル回転の一週間で、これからさらなる異国のconvetsational rushを浴びる私を労るかのようだった。

そして極め付けにはスカルラッティのキーボードソナタのホ長調、ヘ短調というのが流れているようだ。静かに、そして時に細かく激しく私を鼓舞してくれる。ただまっすぐ前に進む、ベースのようなエンジン音とのアンサンブルが唯一、ここにある。

何も話さないことが最高に心地よい車内で束の間に、彼の人生を共にドライブできたひととき。

深夜のタクシーが、今日の思わぬご褒美タイムとなった。

・・・

◼︎深夜の個人タクシー🚕: タクシーの数ほどに、ひとの人生あり。コミュニケーションを積極的にとる方とはたくさん話すし、またそうでない場合もさまざまな箇所から人間性が伺える。クラシックがかかるタクシーは生まれてはじめて乗ったかもしれない。そして外の音が少ない時間のタクシーは、なんとなく特別な空間でもある。酔っ払っていない時はなお一層に。

◼︎ Scarlatti: 13 Keyboard Sonatas / Dubravka Tomsic

💿ドメニコ・スカルラッティ - 鍵盤のための13のソナタ集 by ドゥブラフカ・トムシッチ・スレボトニャク

写真からどうしても特定したくて(クラシック、マジで無限にありすぎるオーパスなんとか、みたいな)まさに番号と曲順からリサーチしたら奇跡的に発見できたー!元CD屋の意地(謎)

でも本当に心地よかったので、わかってよかった😌

ドゥブラフカ・トムシッチ氏は1940年生まれのスロベニアのクラシックピアニストらしい。この後、私が受けるジャズボーカリストのレッスンがまさかのスロベニアからなのである。

なんか凄い引きだな…変な縁というか、少し嬉しい感覚になりこの記事を書きながら聴いています。物事は割と突き詰めると共通していることがあるなぁ…

そして、どんな時代のものでも新しく聴く音楽はいつだって新鮮だ。

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