見出し画像

憩室出血で入院した記録

急に血便が出て入院した時の個人的な記録です。


2/19(月)

朝から急に血便が出てきた。便器の水が赤く染まるレベルで怖い。何度かトイレに行くも治らない。怖いので3/15(金)に近所の駅に新しくできる病院の予約をとった。(今思えば随分と悠長なスケジュールだ)

2/20(火)

正直なところ原因は痔で1日寝たら治ると思っていたのだが、朝から血便は変わらず、便器が真っ赤に染まる。下痢っぽい症状でほとんど血が流れてるような感覚。下腹部に下痢したときの腹痛に近い違和感が出ている。

それにしてもトイレに行く回数が多い。なのだけど熱は36.8で体調も悪くはない。体調が普通なのが逆に怖くなってきたので2日後の2/22(木)朝イチで別の病院を予約した。

下痢の違和感は少しずつ収まってくるも、水ばかり飲んでいるせいかおなかがゴロゴロ鳴る。便はぬるぬるした感じで出る。30分から1時間に1回トイレに行っている状況で昼ご飯はスキップ。夜のためにDさんがお粥を作ってくれた。優しすぎる。夜まで水ばかり飲んでるせいか、トイレに残る出血の量は少しずつ減ってきている。

2/21(水)

やっぱり怖くなり急遽朝から近所にある別の内科病院へ向かうことにした。実は撮っていた便の連続写真を見せると速攻で精密検査が必要だからとのこと。その場で電話してもらい別の総合病院を紹介された。急いで来てと言われたらしいのだけど、近いので歩いていった。

いつも横をランニングで通ってる病院、まさか入ることになるとは。朝早かったのに中はお年寄りでたくさん。総合受付で外科を案内される。しばらく待つと中に案内され、また便の連続写真を見せて病状を説明。若い女医の先生だった。

便が黒っぽいタール便?にも見えてたので胃や十二指腸も怪しんでいたのだけど、写真見たところ大腸内での出血が疑われるらしいとのこと。まずは痔ではないことを確定させるためか、横になりSiriの穴に指や機械を入れて触診。痔であってくれ!という願いは虚しく他が原因のようだ。

精密検査が必要とのことで順次実施していく

1.血液検査

まずは採血して血液検査へ。ヘモグロビンが10以下に下がってるらしい。少し貧血ぽい症状が出てきた。この時点で生まれて初めて点滴となり車椅子で検査を移動することに。病人みたいだ。

2.CT検査

Canon社のかなり最新ぽい機器で撮った。病院自体の建物が古いので最新機器が浮いて見えた。CTのあと先生がすれ違ったので軽く聞くと明らかな大腸癌みたいなものは無さそうで、憩室出血疑いとのこと。左側の腸に小さい憩室があるらしい。またしばらく待ったあと先生に再度呼ばれ、検査の結果を話してもらう。このあとそのまま大腸の内視鏡検査をするとのことで緊急で入院となった。

3.X線検査

健康診断でもやるような感じで撮った。お兄さんが異様に優しかった。

4.大腸内視鏡検査

車椅子で一旦入院する病室まで移動。2リットルの下剤を15分ごとに2時間かけて飲んでほしいとのこと。15分ごとに200mlの下剤を飲むのだが何とも言えないまずさで、結構なしんどさだった。1L飲んだあたりでトイレに行きたくなる。ほぼ水のような便になってきた。2L飲んだあたりでもトイレ。トイレに行くたびに茶色の下痢便になり、たぶん出血は引いてきたみたい。

16:00ごろに呼ばれて大腸内視鏡検査へ。Siriの部分だけ穴があいてる紙パンツを支給され着替え。心拍計とか色々な機械をつけられる。先生は外科で診てくれた女性医師と先輩風の男性医師が引き続き担当。

おSiriにジェルを塗りカメラ入れる。
最初は思ったより痛くなかったがカーブに入る際なのかたまに鈍い痛みが走り冷や汗出る。心拍数が上がってるのが目の前の機械でわかる。体制を横向きになったり仰向けになったり変えてグリグリ調べる。一旦奥まで入れて抜きながら見ていくらしい。奥まで行くのが長く、それからはスルスル進行。仰向けの時はちらりと自分の腸内の映像が映るモニターも見れた。

15分くらいで半分涙目で検査終了。帰りがけに先生に悪いものありました?と恐る恐る聞くと、大腸癌やポリープは無くてやはり憩室出血だろうとのこと。ただ出血は止まってて場所は特定できなかったみたい。

それにしても、一番気にしていた大腸癌じゃなくて兎に角安心した。早めに帰れるかもしれないという希望を持って先生に実は土曜日から旅行に行く予定が・・・と打ち明ける。ちょっと笑ってたが、真面目にその話は聞いてくれていたみたい。(後でわかることになる)

部屋に戻ると看護師さんに入院日数が書かれた入院計画書という紙を渡された。入院日数の欄に「一週間」て書いてありやはり即退院とはならなそうだ。ずっと楽しみにしていたアルビレックス新潟vsサガン鳥栖のアウェイ開幕戦の福岡旅行は行けなそうで泣けてきた。

落ち着いてきたので検査結果を会社のメンバや家族にも伝えた。
体調は正直悪くないので夜までは録画していたガイアの夜明けやマリノスのACLの試合やら見て過ごす。それにしても、病院に来るときにiPhoneに加えてiPad miniとスマホの充電アダプタ、ケーブルを持ってきたのが本当に命拾いとなった。これがなかったら連絡もできず、暇つぶしも出来ず、入院生活もかなりしんどかっただろうなと思う。

21時消灯だが23時ごろ眠りについた。周りのイビキ大合唱で寝れるか心配だったけど、何とか寝れたみたい。

2/22(木)

朝6時起き。まずはトイレに行く。血便は止まってる!嬉しい。昼まで本当に何もすることがなくスマホを見てダラダラ過ごす。
12:00 ついに食事が出た。ほぼ水分だけの流動食。メニューはおもゆ75g、味噌汁(具無し)、豆乳、オレンジジュース、お茶。久しぶりの食事なので美味しい。特におもゆにかけた塩が美味しい。

体調はすこぶる良くこれならワンチャン福岡も行ける気もしたが、今回はさすがに大事をとってキャンセルすることにした。お粥しか食べられないと楽しさも半減するしDさん1人で行ってくれればいいなと思った。

ただ、ANAの特典航空券だったのでキャンセルで6000マイルが取られたのはもったいなかった。(片道6000マイルのローシーズンだったため)

夕方頃昨日の女医先生が回診に来て話す。体調が戻った旨を話して明日10時退院となった。その時にこれで旅行行けそうですねと尋ねられたので、キャンセルしたことを伝えた。まさか覚えてくれたとは。。。もしかしたら無理したら行けたのかもなと少しだけ後悔の念が。退院したあとも食事には気をつけて欲しいと言われ、次は月曜日に外来での診察となった。血液検査などをするらしい。

18:00夕食。ほぼ水分だけの流動食が継続。ヤクルトがありがたい。
21時消灯。昼間に寝過ぎてないので案外すぐ寝れた。硬い枕は合わないが。

2/23(金)

朝6時に起床。便は小さいけど茶色に戻った。予定通り退院できそう。

10時前に入院費用が知らされた。ちらりと見ると6万円!3日間なので1日2万円ほどのようだ。埼玉県民共済に入ってるので幾分かは戻ってくることを期待しているのだけど、医療保険は見直した方が良い気がしている。

外に出ると雨でめちゃくちゃ寒いが、空気が美味しい。やはり入院はできるだけしないように過ごしたい。途中スーパーで腸に優しそうな柔らかい食料品を購入して歩いて帰宅。いまこのブログを書くに至る。

教訓

1.大腸の内視鏡検査は大切

入院中に暇で色々と調べたのだが、大腸がんの場合、いざ症状が出た時には症状が進行してることがあるらしい。安心するためにも検査をしたほうがよい。

2.入院準備

入院しそうな雰囲気の時は絶対にスマホの充電器とケーブルは忘れないこと
連絡先もわからず詰むことになる

3.医療保険

入院となると1日2万円ほどは平均でかかるみたい。掛け捨てでも医療保険は入っておいて損はない

4.家族

入院はとにかく心細い。家族と繋がりがあると安心できる。今回はDさんと家族に連絡をして多少なりとも安心した。会社の人も結構心配してくれて個別でメッセージもくれた。ありがたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?