すごい速さでなくなっていく
自分が今ここでくしゃみをした事。100年前どこかの誰かが猫をなでた事。100万年前どこかのおサルさんが愛し合っていた事。
みんな確かにそこに「あった」のに、記憶の彼方に埋れてしまった出来事はもう、ないのと同じなんだろうか。
そう考えると1秒前も1万年前も、みんな等しくもやがかかっていて、自分がさっきくしゃみをした事も、愛し合っていたおさるさんの存在も、もう宇宙のどこを探しても見つからないのかもしれない。
膨大にあった小さな出来事は、すごい速さでなくなっていく。
自分が物を描くのもそれが理由なのかなぁ、と思ったり、思わなかったりして、ぼんやり暮らしている。
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