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令和3年7月31日 晴れ

大阪 玉造 喫茶亀

1.祭りの花を買いに行く
2.岬の上
3.隣人
4.Jet Song
5.祭りD
6.マイ・フォトグラフ
7.家の中で花火
8.あそぼうよ
9.初日にダイブ
10.二段階右折エレジー
11.瞬き分の夜
12.こんなバカ騒ぎをまっていた

伝説のF1レーサー、ニキ・ラウダにインスパイアされた20歳くらいのわたしが作った「カーの遺産」(1997年)という歌があって、歌が出来た当時は飛び入りライブデーなどで何回か人前で歌っていたものだが、なんとなく自らの初々しさに気恥ずかしさを感じたのだろうか、だんだんと歌わなくなり、二十数年経過した今ではとっくにレパートリーから外され、そればかりか、もうそんな歌を作ったという記憶すらなくしていた。ところが今回、わたしを大阪に誘ってくれたポニョくんが、その歌をライブでカバーしているのを聞いて、とても感動した。繰り返しの単調なギターと詩の朗読、初期のわたしのお得意パターンだが、その歌詞の一行一行には才気があって、理屈は青臭いが聞いている人に訴えようとするひたむきさがこの歌にはある。これからも彼に歌ってもらいたい。ついでに自分でも歌ってみたい。

今回に限らず、自分の作った歌が人に歌われるのを聞くのは楽しい。(といってもそういう機会は今までにほとんどないのだが‥フタバー再教育と題して、出演者に強制的に自分の歌を歌わせたことはあった。)
自分が作った歌であることは間違いないのだけれども、自分だけに歌われるために作っているわけではなく、いつか誰かが作らなくてはならない歌をわたしが引き受けて作ったという感覚に近い。そういう意味では、わたしはやはりフォークソング(伝承歌)ライターだ。だから自分が歌うよりきっと”うまく”歌える人もいるだろうし、そんな歌を聞いてみたい。これまでのわたしの歌が再発見され、もっといろいろな人に自発的に歌われ、人の心を幸福にする役に立てればいいなと思う。

双葉双一

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