ちょっと待って!BLはブームじゃないよ!日本の文化だよ!!

わたくし、先日までBLをちゃんと読んだことがありませんでした。

高校の時(女子校。もはや20年ほど前)、同級生が学校帰りに中野ブロードウェイに足繁く通っていたことはなんとなく知っていましたが、読んだことは無かったです。その子らは政治家同士のBLを読んでいたそうで、それこそおっさんずLOVEだったんだと思います。(想像)

そんなわたしがBLを初めてきちんと読んだのは、コロナで家に引き籠っていたとある日曜の朝。(ほんの2週間前の日曜日)
目は覚めたけれどもまだお布団の中でムニムニしていたかったので、スマホをなんとなくいじっていました。

「あー、なんかこう、気軽に心を動かしたい」

そこで、なんとなく無料漫画が読めるところに行きまして、ふと、BL祭りみたいなのを見つけて読んでみたんです。


なんということでしょう!!超切ない!純粋!結ばれない!泣ける!
ピュア!隠しきれない想い!つら切なっ!
30をとうに越えている独身女性が、日曜の朝からBLの切なさに涙する。
事件でした。
なんならそこから読み漁り、昼を超え、無事に自分の推しカプも見つけることが出来ました。(秘密)

そこから何となくBLが気になっていたのですが、弊社でキャッチーなタイトルの本が刊行されました。

『おっさんずLOVEだらけの日本史』

やばいでしょ、自分的にタイムリー過ぎるでしょ、読むでしょ。
タイトルだけで、もはや面白いでしょ。

衝撃的でした。
日本は男色の歴史が古く、平安時代にはもう存在していたんだって!!
『源氏物語』の自由奔放プリンスの光源氏も、実は男色もあったんだって!
『あさきゆめみし』にあったかどうか忘れたけど、二刀流だったんだね!
筋金入りBL文化の日本万歳!監修の山本博文先生、ありがとうございます。こんな素晴らしい歴史を教えてくださり!
ちなみに、山本先生の著書には『決算!忠臣蔵』として映画化されたものもあり、なるほど、とても面白かったです。

ここでもまたたまたまなのですが、
どうしても日本史の教科書が読みたくなって、「大人になって読み直す、山川の教科書」的なのを読破した直後だったので、日本史欲が高くてBL欲も高く、最高のタイミングでこの1冊に出会えたような気がします。ありがとうございます。
(なんで日本史の教科書を読みたくなったのかは忘れました)

たとえば、ひとつ。
女性の園である「大奥」は、男色が原因で生まれたそうですよ。
時は三代将軍徳川家光。幼いイケメンずたちに現を抜かし過ぎていたため、リアルに世継ぎ問題がヤバかったらしく、乳母の春日局が家光に女性にも興味を持ってもらおうと、かわい子ちゃんずを集めたのが大奥の始まりなんだそう。もし、家光が男色家じゃなかったら、大奥は存在していなかったかもしれず、そうしたら、大奥をテーマにした文化的作品もないわけで……家光が男色家であったことに感謝!!

とまぁ、ひとつの史実も、教科書的にはこうだけど、男色的にはこうだった、みたいなこともあるわけですが、「実は家光は男の子が好きでね云々」なんてことは学校じゃ教えてくれないわけで、だからこそ、自分で本を読んで知識を得て、物事を多角的に捉えるって面白いんだなーと思いました。(参考文献も読んでみようかしら)

別にこれを読んだらBLがさらに面白くなる!なんてことは言わないですが、
BLの切なさの「根本」みたいなものに少し触れることが出来た気もしていて、とても良いお勉強になりました。

ということで、本書『おっさんずLOVEだらけの日本史』と併せまして、今、双葉社一押しのBL『べな』もどうぞよろしくお願い致します。

by 宣伝・プロモーション担当M

ありがとうございます!