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世界有数のビンテージ飛行機の動態保存拠点 チノ エアポート(OpenSkyのアメリカツアーとACE COMBAT 7もそえて)

2013年から僕はとある飛行機のテスト飛行のお手伝いをしている。風の谷のナウシカに出てきたメーヴェを機体コンセプトに作られた、一人乗りのパーソナル・ジェットグライダーM-02Jだ。

僕が参加してことして6年を迎える2019年、M-02Jを飛行機誕生の地アメリカへ持って展示や試験飛行を行うアメリカツアーを行うことになった。(現在アメリカツアーのためのクラウドファンディング中なので是非お願いします!)

さて、今回のアメリカツアーに出てくるチノ エアポートについて知っている方はあまり多くないのではないだろうか?実はこのチノエアポートはゼネラル・アビエーション(軍用と定期旅客を除いた一般航空のこと)が盛んなアメリカの中でもとりわけ、飛行機黎明期の複葉機や第二次世界大戦の戦闘機などビンテージ機の動態保存で有名な場所となっている。

■チノ エアポート入り口ではB-17が出迎えてくれる。


チノ エアポートを拠点としているビンテージ機の保存団体は2つある。そのどちらも世界でも有数のコレクションの質と数を誇ると言っていいだろう。1つ目はハリウッド映画への協力や日本機のコレクションでも有名なプレーンズ・オブ・フェイム。そしてプレーンズ・オブ・フェイムのほぼ隣にあるヤンクス・エアミュージアムだ。


プレーンズ・オブ・フェイムの創設は、初代館長だったリー・マロリー氏が大量にスクラップになった第二次世界大戦の機体を集め始めたのがきっかけに誕生し、チノを拠点にしてからは拡大の一途をたどり、第二次世界大戦を戦った軍用機である大戦機の動態保存ではおそらく世界で最も実績と影響力を持つ団体と言っていいだろう。

ビンテージ機の保存を早くから始めた団体だけあって世界で唯一現存する。日本海軍の戦闘機 雷電もこのプレーンズ・オブ・フェイムによって修復保存されている。

プレーンズ・オブ・フェイムが保存している。機体の数の多さとバラエティーの豊かさはまるで博物館の中がおもちゃ箱のように見えることさえある。

そんなプレーンズ・オブ・フェイムが毎年5月に主催している、チノ エアショーは世界でも屈指の大戦機を見ることができる巨大なエアショーとなっている。いざエアショーが開催されればわずかしか残されていないはずの大戦機たちが会場いっぱいを埋め尽くし縦横無尽に飛行場内を飛び回る。その密度の濃さは航空機マニアでさえ食傷気味になってしまうぐらいてんこ盛りだ。

■とにかく見たことのない数の飛行機が飛び回り戦車までやってくるチノ エアショー


ヤンクス エアミュージアムもプレーンズ・オブ・フェイムに負けず劣らず高い質を誇るビンテージ機保存を行っている非営利団体で、このF6Fもヤンクス・エアミュージアムで修復されているものだ。プレーンズ・オブ・フェイムと比べるとハリアーやブルーエンジェルスのF/A-18やF-14トムキャットの静態保存などややあとの時代のジェット機に強い団体で、広大な敷地に保管されている飛行機置き場はボーン・ヤードと呼ばれ、最近ではエースコンバット7のモチーフの一つにもなっている。

ヤンクス・エアミュージアムのボーン・ヤードの写真をちょっとロモ風に現像すればエースコンバットそのものの世界だ。

もちろんエアミュージアムの通り、館内はとてもキレイな機体が目白押しで航空機ファンなら気に入ること間違いなしなのでぜひ見てほしい

というわけで、簡単にOpenSkyアメリカツアーの第二の目的地チノエアポートの簡単な紹介でした。

飛行機とか好きな人