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2022.09.08 CL GS第1節 インテル vs バイエルン(A)

ウニオン戦レビューを記す前に今年も始まった欧州CL! メングラ戦は引っ越しで見れなかった。(失点シーンは確認したけど、相変わらずウパメカノのハイボール処理能力の低さに白目を剥いた)
バイエルンはバルセロナ、インテル、プルゼニと同グループに入り、いわゆる「死の組」と呼ばれるブロックに。
とはいえ、優勝を狙うのであれば遅かれ早かれ強豪とマッチすることになるし、幸いにもGS敗退を心から不安視するような組み合わせは存在しない。
泰然自若に勝ち点を積み重ねてナンボ。油断せずに初戦に。

初回の相手はイタリアの強豪インテル・ミラノとのアウェー戦。
スクデットこそミランに奪われはしたものの、選手層は厚く、攻め崩しきれなかったウニオン・ベルリン戦を彷彿とさせる5バックの相手。

スタメンはこちら。


試行錯誤と迷走と克己心の狭間を彷徨い続けるサネを今回もスタメン起用。
また、ロングカウンター対策も兼ねてか、ハイボール処理が苦手なウパメカノではなく、最近上がり調子のデリフトをCBの一角に配置。

結果から言うと0-2でアウェーのバイエルンの勝利。
バイエルンは明らかに本調子と程遠かった。しかし相手がリスペクトしすぎたのか消極的で非効率的な攻めに終始していたため、ほとんど怪しいシーンも作らずスコア的には快勝。
シンプルにSBの裏に縦ポンを出してラウタロを走らせるほうが怖かった。
勝つには勝ったが、どうもスッキリしない印象である。

まぁ、とりあえず怪我人も出さずに勝ち点を積めたので良しとしよう!
続いて個人レビュー。

・マネ 前線のプレスだったり、裏抜けを意識させた駆け引きなどで貢献。しかし数字での結果は残せず。周囲から提供されるパスの性質を把握しきれていないことと、周囲もマネのキャラや動き出しのタイミングなどのディテールの理解は発展途上なので、これからしっかり連係を深めていってもらいたい。「相互理解のためにもっと交友を深めねば。サネくん、メシいかない? え? その日はサリハミとメシだから無理?」

・コマン スピードに乗った走りや鋭い切り返しで敵陣を翻弄。制度が向上してきたクロスについては、レヴィがもういないのでプレーの幅を広げてほしいところなのは今までもずっと言われていた問題。カットインからのシュートや組み立てはニャブリのほうが圧倒的にうまいので、コマンもさらなる進化を期待していたが、完全に引いた相手に狭い所での高速ワンツーで2点目を演出した動きはまさに求めていたもの。今後も期待したい。
「俺もうクロス上げなくて良いんじゃね? ワロスとか言われたくないし」

・サネ 2点に絡む大活躍。実際に結果を残したことは素直に称賛したいが、残念ながら彼の良さと同様に粗も目立ってしまっていた。
批判を浴びたことで発奮したのか、普段の練習もめちゃくちゃ気合が入っていたらしく、ここ最近の試合も「とにかく監督に指摘された問題を頑張って解決していこう」とばかりに愚直に試み、その分だけ別のところが雑になっているような状況が散見。
しっかり結果を残したわけだし、一度落ち着いてもらい、感覚的なプレーではなく理論と効率をしっかり落とし込んでフィードバックしてほしい。
サネ「俺は…生まれ変われる…!」 デンベレ「せやせや」

・ミュラー 中央の狭い所で正面突破を狙うなら、例えば2点目で披露した高速ショートパスの応酬などが正解の一つだが、効果的なポジショニングも重要なファクター。現時点のオフェンス陣でミュラーはやっぱり頭一つ抜けている。引いた相手の鋭いカウンターを防ぐには、前線からも効果的なプレスが欲しいけどミュラーはガッツリ指揮してくれるのでありがたい。
そんなこんなで結果的に危うげない勝利に。今のバイエルンの攻撃デザインの理論値を出すにはミュラーは必要不可欠。
「早くバルセロナで遊びてぇ! ん? 次はホームだって? だから言ってんじゃん。FCバルセロナで遊びたいって」

・キミッヒ 個人的MOMは彼。長短を織り交ぜた正確無比なパスでゲームメイク。貴重な先制点もキミッヒの弾丸フィードから発生。
今回キミッヒはそこまでえげつないマークを付けられることはなく、のびのびプレーできていた。相手がそこまで意識をしていなかった、ザビッツァーの補助が良かった、などの要因もあるかも知れないけれど、シンプルにキミッヒのプレーに磨きがかかったと言って良いと思う。
「ラウ太郎丸ティネスくんは何故あんなに不機嫌だったんだろう?」

・ザビッツァー 何だかんだで中盤でのボール回収や散らしをスピーディーにこなしてくれており、彼も守備方面ではあるがプレーの幅を広げるのに成功している一人ではなかろうか。地味に体幹が非常に強く、デュエル王の遠藤航的にも非常に厄介なプレーヤーの一人として名を挙げるほど。
ザビ砲でのゴールも見たいところだが、多分チーム戦術的にミドルシュートでフィニッシュは極力最小限にするようになっているっぽい。
「ザビ砲は1試合に1発… いや…2発までだ」

・デイビス ウニオン戦でも同じ現象が起きていたが、深く引いた5バックに対して十分にスピードを乗せられない状況になり、仕方がないから組み立て直す、という展開が多かった。あと、守備時の帰陣がやたら遅く、コンディションの今一つだった印象。スピードに乗せられないなら上手くサネを走らせたりすれば良さそうだが、その辺りはかなり改善の余地あり。
「あ、パイセンが熱血面倒クサ男モードに入っちゃってるわ。どうしよ。わからん、とりあえずソレっぽいパス回しでお茶を濁そう」

・リュカ 対人守備はいつも通り問題なし。ビルドアップではあまり怖さを見せることはできなかったが、そこまで強烈なプレスを与えてくるわけではなかったので別に良い。
問題は、自陣でのパス回しで普通に引っかかってピンチを招いたこと。あれはマジでやっちゃだめなやつ。まぁ、さすがに本人も反省しているとは思うが、とりあえず効率的なビルドアップに磨きをかけて邁進してほしい。
「失点にはならなかったけど、めっちゃ怒られた」

・デリフト ほとんど競り負けず、安定した守備を見せてくれた。引いた相手の場合は縦ポンでSB裏の広いスペースに出されるのが怖いところなのだが、ウパメカノはこれが壊滅的に苦手なので、インテルのようなチームが相手だとデリフトの方が良いのかもしれない。ただ、広いスペースのケアがデリフトが得意かどうかと言われると何とも言えない印象。CBはみんなキャラが異なっていて、監督のチョイスも試合を見る上で楽しめるところだ。
「試合前めっちゃ舐められていた恨み、忘れてやらない」

・パヴァール 評価が難しい。そこまで器用な選手でないことはバイエルンファンの皆様なら何となく感じていたでしょう。意図が良く見えない大外ポジショニング、期待値がストップ高のクロスボールがどれほど効果的なのかは分からない。しかし最低限以上の守備は行い、勇敢なスライディングでボールを刈り取り、フィニッシュは十八番のボレーシュートで宇宙を開拓する。実に評価が難しいが、マズラウィは元気にしているだろうか。
「やはりボレー。ボレーは(決まれば)すべてを解決する」

・ノイアー 肝を冷やすシーンは多少あったが、実際に危険なシュートが飛んでくることは殆どなかった。ハイライトは1点リードのシーン、バックパスに対して猛然とチェイスをかける太郎丸ティネスに対して華麗なるターンで回避。いや、あれマジで失点モノだから、せめて複数点リードのシーンにしてください。心臓が持ちません。
「怒られて草」

・ゴレツカ ザビッツァーに代わり途中出場。リハビリ明けながら気の利いたポジショニングと効果的なパスを供給。
昨期のゴレツカは3列目から攻撃時の2列に飛び込んでいく役目のマッチョだった。なのでマネがフィットした後の攻撃デザイン時に、どのような役目を担うマッチョになっているのはワクワクしながら見ていきたい。ザビッツァーと全くキャラが異なるので、その辺りの使い分けなども注目。
「やはり筋肉。筋肉はすべてを解決する」

・ニャブリ コマンに代わり途中出場。コマンとは得意分野が異なるので、ウィンガー交代による相手DF陣への攪乱戦術は今後も良いオプションになりそう。正直、コマン⇒ニャブリよりもニャブリ⇒コマンの方が相手は苦労しそうな印象はある。でも手にギブス巻いた奴を先発にするのは難しい。
「そうなんよ。この手だと納豆を混ぜられないんよ」

・ウパメカノ イエローカードが一枚出てしまっていたデリフトに代わって途中出場。後半の30分にもなれば相手のスタミナも落ちて来るころだし、点差も複数あり。となると怖いものはそんなにはない。特に危うげなくプレーに従事できましたとさ。
「巷じゃ俺のビルドアップが上手いか下手かで論争が起きているらしい」

・スタニシッチ リュカに代わって途中出場。後半の40分にもなれば(以下略)面白かったのが、普段は右SBを主戦場・時々左サイドを任されているマルチロールが、普通にリュカの位置、つまりCBの位置にそのまま入った点。
現在のバイエルンのCB勢は割と近距離パワー型のオラオラ系ばかりなので、ここにサッカーIQの高い彼(無駄無駄系ではない)が鎮座すると、アラバロスを払拭して余りある可能性が生まれる。頭脳は大丈夫。なら次は? そう、パワーである。
「ゴレツ化って何ですか…?」

・ムシアラ サネに代わって途中出場。後半の40分にもなれば(以下略)あまりボールに触れる回数は多くなかったが、ヌルヌルしたドリブルも少し見ることもできて視聴者的には嬉しかった。彼もコンディション調整で休んでいた期間があったので、是非とも最高のコンディションで我々を楽しませていただきたい。多くのバイエルンファンは、今のチームのエースは彼だと思っている。
「バルサ戦、誰のシャツ貰おうかな~。フォンジーにも聞いてみよ」

・ナーゲルスマン 多分、気合が入りまくって若干空回り気味のサネのメンタルを鑑みてここ最近はスタメンにしていると邪推。才能は間違いないが波が激しく、本人の向上心も青天井なのに「イマイチだから交代」とかしたら引き籠ってしまうかもしれない。バルサ戦のスタメンはどうするか注目。
「は? トゥヘルさんもドドスコくんも解雇? …レヴィに決められてホームで負けたりなんかしたら、俺も…!?」

・マズラウィ 「俺も練習頑張ろう… まずはボレー1000本!」

・ジロー 「俺も練習頑張ろう… まずは筋トレ1000セット!」

・チュポ 「地味に復帰しました」

・サール 「登録外でした」


次回のGSはホームでのバルサ戦。レヴィ凱旋試合である。
言葉は多くは要らない。いけ、ころせ。

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