「姉なんだから」の暴力

最近、友人や知り合い周りで5〜6月に子供が生まれる予定、という話を聞くことが立て続けにあった。
うちの子供も5月生まれなので当時を思い出したり、忘れていることに気づいたりした。

2人目、みたいな話をぼちぼち聞くけど、私は、少なくとも今のところ、もう1人子供を欲しいとほとんど思えない。

もちろん色々な理由があるのだけれど、自分の幼少期に母が2人目流産したり、体調崩して入院したり、その後すぐ妊娠出産したことが重なった影響もあるような気がしてきた。

そのときは気づかなかったけれど、私はきっと不安で寂しかったし、孤独だったし、それを言ってはいけないと思い振る舞っていた。
兄弟ができて寂しい思いをするってのは恐らく世の姉兄みんな多少は経験することだろう。
でもやっぱり、あのキツさを子に体験させるのに気が引けてしまう。1歳半にしてすでにめちゃくちゃ人の顔色や空気読むタイプなので無理するんだろうなとか考えてしまう。

一方で夫は三人兄弟の長男だが、弟ができて寂しい思いや我慢をしたという記憶がほとんどないらしい。
今でも弟たちが大好きだし、家族の中では今もなお「にいに」と呼ばれている。(20代も後半の立派な男たちが、にいに、と呼ぶのが可愛らしい。しかし50〜60歳になってもそのままなのか?)

まあ姉や兄になってしまえば結構なんとかなるんだろうし、妹がいて良かったこともたくさんあるので全面悲観はしていない。
ただやっぱり弟妹つくるのは親のエゴ、ということは忘れずにおきたい。子供つくるのももちろん。

子どもの頃、「姉なんだから我慢しろ」「姉なんだからしっかりしろ」的なことを言われたり、他人が言われているのを見て「はあ?願って姉になったわけじゃねーよ!役割押し付けるな!」と思っていたけど、あながち間違っていない気がする。(もちろん、年長者として小さき者に気配りをするのは必要ですが)
多分妹弟の方々も「願って妹弟として生まれたわけじゃねーよ!」と思うのだろう。

しかし前述の夫は、「兄として」が当たり前に内面化されており、我慢したり弟たちを優先したりといった行動を自然と行うので、いろんな意味ですごい。
よく聞くと、「兄なんだから」と言われた記憶はないそうだ。

思えば、私に「姉なんだから」としきりに言い聞かせてたのは父で、父も同様に祖母に「長兄なんだから」と言われて育てられたらしかった(きっと当時はそういう家庭が多かったのではないか)。
毒の連鎖である。

今週は日記頑張った。
また来週以降も書けるとよいな。

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