祝ドラマ化!つくたべ編集者インタビューを振り返る

読み返してたらムカついてきたんでやっていくぜ!

そもそも作者じゃなくて編集者のインタビューて何やねん

ComicWalker(COMIC it)にて連載中のこちらの作品は、料理を作るのが大好きな野本さんと、たくさん食べる春日さんという二人の女性の関係を描いた「シスターフッド×ご飯×GL(ガールズラブ)」コミックです。社会で感じる生きづらさを、“作って食べる”ことでともに消化してきた二人。

そうだったかなあ・・・


 担当編集のKさんは「ガールズラブをテーマとした作品の中で、登場人物によるセクシュアリティが表明されるのは稀なこと」と語ります。

早速微妙なラインが来ましたね
所謂日常ほのぼの路線が濃い漫画だとセクシャリティ部分に深く触れず適当に済ます漫画もあるっちゃある

一方で最近の百合姫の漫画とかは真面目に恋愛するやつがトレンドなのでセクシャリティの話はけっこうやってるハズ(わたゆりとかわたおしとか欠けた月とドーナッツとかその辺)

俺はあんまり恋愛色が濃い漫画は趣味じゃないんで明るく無いんだけど、ガールズラブをテーマにしてるようなガッツリめの作品に限れば稀ってほど稀じゃねえんじゃねえかなって思います

データとったわけじゃないから何とも言えないけど、少なくともみんな野本が意識しだしたらデブも自動的にそういう感じになってる漫画よりは真面目にやってんじゃないかな


それまでの野本さんは「まだ自分のセクシュアリティを自覚していない、異性愛規範に囚われているレズビアン」という状況でした。

セクシャリティはそいつの主張が全てらしいんで、ネット診断を根拠に「私はレズビアンです」と言う人をレズビアンとして認めることに文句はないんだけど、”自覚していない人””自覚していない人”であってレズビアンでもなんでもないだろ

ナントカジェンダーだのナントカセクシャルだのって科学的な概念じゃなくて、単にその人が主張してるだけのことなんだからレズビアンの自覚無くして異性愛規範に囚われているレズビアンなんて存在しねえだろ



ゆざきさんは「レズビアンの人物をレズビアンとして描かないことは、現実にいる女性同性愛者の存在を透明化することに繋がるのではないか」という懸念から、そこは誠実に表明しておきたいと考えていらして。この透明化の議論ってBLのジャンルでは比較的進んでいるかと思うのですが、GLは読み手・書き手の母数が少なかったりという問題もあって、これまであまり活発ではなかったんですよね。

これもすンっげ~~~~~~~~怪しいと思うけど、自分はBLのジャンルがどうなってるか詳しくないし、こいつらと同じレベルに落ちたくないので言及を避けさせていただきます
BL方面詳しいよって方いたら教えてください

俺はこいつらの半径2メートルくらいのお目覚めshipper界隈の話なんじゃねえかと推測してます



コミックスをたくさんの方に読んでいただいているおかげで、なんとなく「話題作」のコーナーに置いてもらえてはいますが(笑)。百合というジャンルって、現状、商業的な文脈では男性文化の中に取り込まれている面があって。
 百合も起源としてはBLと同じ「女性が発信する女性のための文化」ではあったものの、今の読者層の男女比って、微妙に男性の方が多いんですよね。媒体的にも男性誌で掲載されている作品が多いですし。

2017年の記事で百合姫読者の男女比が6:4くらいらしい
元は女が多かったけどゆるゆりブームで男が増えて段々戻りつつある

っていうか微妙に男性の方が多いくらいと認めてるものを男性文化とまで言い張るな


ゆざきさんとしては、友情と恋愛に序列をつけたくはない、どちらも平等に扱いたいという意志があるんですよね。「これは恋愛とかじゃなくてもっと崇高で純粋なものなんだ」とか、反対に「これは友情を超えた特別なものなんだ」とかの捉え方はしたくないとおっしゃっていました。

どうせ適当にくっついてヨカッタネで終わるのに「どっちも平等に扱いたい」も何もないだろ

そういう主張がしたいなら「お互い別に恋人は居る2人の友情を描く」とかじゃないと無理でしょ
友達がスタートで恋愛がゴールでハッピーエンドなら

コマンドーを見て「銃社会とかやめて、男らしさにこだわったりタフなマッチョを目指すのもやめよう、平和で非暴力的なものを愛そう」と思わないだろ 「丸太担げるマッチョな男になりてえ」としか思わねえよ
誰が「マッチョでもそうでなくてもいいよね」ってなるんだよ


1巻の最後にあたる9話で野本さんが春日さんに「クリスマスも年越しも一緒に過ごしませんか」って告げるシーンがありますよね。あのシーンは、ゆざきさんも私もめちゃくちゃ恋愛に踏み込んだつもりだったんですよ。ネームもかつてなく難航して、調整に調整を重ねた上での踏み込みだったのですが……。
読者さんの反応を見ていると、意外とあのイベントを恋愛フラグだと捉えている方は少なくて。「あれ!?」ってなりましたね(笑)。単純にこちらが伝えきれなかったという問題もあるのかもしれませんが、私たちが想定していたよりもずっと、世間の「女性同士の恋愛フラグ」というハードルが高かったのかな、とも思います。

最悪だよこいつら

『一人暮らしの同性同士で実家帰らねえし年末年始一緒に過ごすか~』って恋愛じゃなくても起こりうるシチュエーションだろ

それを恋愛ととらなかったら「かぁ~~~~っ!女同士だと恋愛フラグわからんかぁ~~~~~!」ってバカじゃねえの?

恋愛脳すぎてわっかんねーよ!!!!

「年末年始一緒に過ごすって恋愛確定じゃん!」っていうヤツと
「年末年始一緒に過ごすからって恋愛とは限らない」と思ってるヤツがいたとして明らかに後者のほうが意識たけーだろうがよ



私とゆざきさん両方の意見として、「二人の関係を描くときには、性愛に頼らない恋愛描写をしよう」というのがあるんです。女性同士の恋愛を題材にしたフィクションって、どうしても「性愛の話をしないと読者に恋愛だと認識されない」という問題を抱えているんですよね。それこそ、キスから話を始めないと分かってもらえないとか。

 なので『つくたべ』では、性愛と恋愛はあくまで別のものとして扱おうという姿勢があるのですが、そういう面があるぶん踏み込みが浅く見えるというか、恋愛ではない友達同士の関係としても解釈されやすいのかなと。

恋愛と性愛を分ける、自体がよくわからんのだけど(どっちも繁殖への動機づけでしかないんだから性欲には違いねえだろと思ってしまう)

話の流れ的にキスとか=性愛恋愛はそれ以外の部分ってことでいいのかな?

それにしたって、ちゃんと恋愛的に好きなんだ~って描写してたら別にキスから始めなくてもわかるだろ(最後にキスして終わる百合漫画ってそこそこあるけど、キスするまで読者は恋愛と認識してない訳じゃないでしょ)


で、この記事によるとつくたべにおいては恋愛と性愛をゴッチャにしない、性愛に頼らない恋愛描写をする方針らしいんだけど

これは性愛描写じゃないらしい

これも性愛描写じゃないらしい


餃子食ってるところニチャりながら酒飲むのもセーフ判定らしい


あと同じ集合住宅に住んでんのにやたらとお泊まりしたがるのも恋愛判定らしい


最近の話だけど「食べかすついてますよ」「はわわ////」みたいなやりとりもやってましたね
あれもセーフらしい


これの4枚目のハートマーク飛ばしながら四角いケツ並べてるやつも恋愛カウントらしい

 もちろん性愛を否定しているわけではなく、恋愛は恋愛、性愛は性愛として切り分けたうえで尊重したい。「恋愛」を構成するピラミッドの頂点に性愛を置くのではなく、それぞれ別個の欲求や感情として取り扱いたいということです。

尊重どころか切り分けの部分から出来てなくねえか!?



そもそもこいつら記事の段階では隣近所のお友達同士でしかないんだからキスも何も無いのが当然だろ
何を偉そうにやってます感出してんだよ


ゆざきさんは本当に誠実にGLをやろうとしていらっしゃって、私はだいたいそれに追随する形なのですが……。ゆざきさんの中で何か疑問や懸念が発生したときには、一緒にそれを解きほぐしていくお手伝いができればいいなと思っています。

編集仕事しろやって言われがちな作品だけど「疑問や懸念が発生したときには」仕事してるらしい
多分一年に一回あるかないかぐらいなんじゃねえか 疑念や懸念が発生してんの



まとめ

前回紹介した記事に負けず劣らずのクソ記事っすねぇ~~

大きく分けると百合漫画の話恋愛と性愛分ける話の2本が今回のメインでしょうか


百合漫画の話

つくたべを持ち上げるときの常套句で「百合ジャンルはポルノまがいの作品ばかりなのにエロくなくていい」っていうのがあります
実際に今回の記事でも編集者側が得意げに恋愛と性愛を分けていることを主張していました

↑これかなり笑えるんでおすすめ



しかしながら、(商業)百合ジャンルを10年くらい眺めてきた感想としては

「マリみてやゆるゆりで入ってきたやつらはセックスやガチめの恋愛について来られない」
「『百合はいいけどレズはちょっと…』みたいなナメたことを言い出すやつまでいる」
「そいつらに合わせた結果、ヌルい範囲に収まりがちで、女性の女性に対する性欲が無いものとされ、女性=清純な存在とするような旧時代的偏見を助長する」

とかのほうが、ジャンルの抱えていた問題に近い実感があります(最後は少し大げさだけど)

今は「ゲッ、レズかよ…」みたいな反応は薄くなったと思います
「これレズじゃんw」みたいに面白がる方向の層が増えたので



恋愛と性愛分ける話

つくたべ読むような層なら分かると思うけど、ちょっと前にバズライトイヤーの映画に女同士のキスシーンがあって大騒ぎしてたじゃないすか

映画は別に面白くもないウンコだったけど、つくたべ編集者の言うような性愛は一般ウケを狙ったら描かないほうが簡単なんですよ

家族のいる居間でごちうさ見てるヤツと桜Trick見てるヤツどっちがすごいかって言われたら圧倒的に後者だろ


バズライトイヤーの映画はクソつまんなかったし、騒ぎになってるキスシーンも割としょうもない描かれ方だったけど

ピクサーが世間の反発や一部の国で公開できなくなることも想定した上で同性愛者の姿を描いたことには意味があると思います


つくたべがやってるのはマジョリティに受け入れられやすいマイノリティ像を描いてるだけですよ

野本とデブは付き合ってないから何もないのはいいとしても
サブキャラまでセクシャルマイノリティ師匠ポジションがアセクのビアンで手をつなぐのも無理てw



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?