シーズン14エピソード 第4章「多分、間違いなく」
第4章 “多分、間違いなく”
引っ越しか。
俺は危険と共に生きることに慣れてるが、タロスはコミュニティーが生活するような場所じゃねぇ。
ハモンドがこの惑星を破滅に追いやってる限りはな…
ブラハの一族も安全な場所を探さないといけねぇな。
ブラッドハウンド「ウォルター、荷物を持ち上げるのを手伝ってくれないか?」
ヒューズ「もちろんだぜ!こうやって背中から持ち上げるんだ。膝を曲げるなよ?」
ブラッドハウンド「気にかけてくれて感謝する。」
ヒューズ「お安い御用だ。」
ヴァンテージ「最悪のアドバイスだね。」
ヒューズ「うわ!お前一体どこから湧き出てきた!?」
ヴァンテージ「彼の言った真逆のことをやるべきだよ。膝を曲げて、背中を守って。背中は大事。」
ヒューズ「お前、人がからかってるってことわからないのか?」」
ヴァンテージ「知らない。からかうって人にひどいアドバイスをすること?」
ブラッドハウンド「親しい…友人同士の会話でよくあることだ。親しさの表れと言ってもいい。」
ブラッドハウンド「あと、冗談とかも含まれる。」
ヴァンテージ「その定義はとても曖昧だね。聞いてもよくわからない。それは私に親しい友達がいないから?」
ヴァンテージ「実はここに来た理由もそれについてで。親しい友達になってほしい。」
ヴァンテージ「ミラージュによると、まずは友達の悩みや問題に気をかけることだって。どういう悩みがあるの?」
ヒューズ「腰が痛いって言ったら信じるか?」
ヴァンテージ「年寄りだから、信じる。」
ヴァンテージ「…」
ヴァンテージ「ああ、これがからかうってこと?」
ブラッドハウンド「今日は移動するので手一杯になると思っていたが、そうも言ってられないようだな…」
ヒューズ「まずだな、ミラージュの言うことは信じちゃいけねぇ。何一つな。」
ヒューズ「そして悩みを気に掛けてるだけじゃ友達にはなれねぇぞ。」
ヒューズ「一対一になって真摯に向かい合わねぇと。苦しい時に酒でも一杯交わしてな…」
ヒューズ「難しいが、互いを絶対に見放さないことだ。」
ヴァンテージ「ほんと?あなたとマギーっていう人が知り合いだということは明らかよ。あからさまに互いを知らない振りしてるもの。彼女を見捨てたということなの?」
ヒューズ「…いいや。」
ヒューズ「俺はマギーを見放したりなどしていない。」
ブラッドハウンド「ウォルターが言いたかったことは…友情とは狩りのようなものだということだ。近づくためには時間がかかる。」
ブラッドハウンド「集中し、耳を澄まさなければならない。私とウォルターを見ればわかる―」
ヴァンテージ「いや、私が知りたいのは、友達についてで、恋人のことじゃないよ。あなた達みたいにね。」
ヒューズ「ハハハ、まあそうだな。俺たちは確かに―」
ブラッドハウンド「違う、私たちはただの―」
ブラハは俺たちが「ただの」なんだと思ってるんだ?
一体どういう意味だよ。
ヒューズ「…まあ、そうだ。俺たちは親友。それ以上でもそれ以下でもない。」
ヴァンテージ「じゃあなんで二人とも赤くなってるの?」
ブラッドハウンド「仮面をかぶってるのになぜそれがわかる!?」
ヴァンテージ「さっきは適当に言ったんだけど…当たってたんだね!」
ヴァンテージ「これで私はあなたたちのことをたくさん知ることができた。知ってほしい以上に、かもね。これで友達?」
ヴァンテージ「私とワットソンみたいに秘密の友達かも!」
ヒューズ「…ああ、大親友だよ。」
ヒューズ「よし、ブラッドハウンド、まだお前の荷物を色々と整理しないといけないだろ?」
ブラッドハウンド「…いや、私の一族の荷物だけ気にかけてくれれば大丈夫だ。」
ヒューズ「そうだな。ちゃんと優先順位を考えて集中しないと。というわけで、じゃあな―」
ヴァンテージ「ああ!これもからかうってことだね?私って実は友達作る天才だったんだ!」
ヴァンテージ「みんな、パーティに招待したら絶対に来てね。」
ヴァンテージ「ミラージュがパーティを開いた時みたいに孤独で悲しい感じになりたくないからね。」
ヒューズ「…」
ヒューズ「ちょっと待て。」
ブラッドハウンド「ミラージュのパーティ?初耳だ。」