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自然変動型電源の大量導入がもたらすもの

 電力中央研究所社会経済研究所では2017年3月に『電力システム改革におけるアデカシー確保の考察―長期エネルギー需給見通しにおける火力電源の収支分析―』という論文を発表しております。
 その中で、固定価格買取制度で固定費を国民の再生可能エネルギー発電促進賦課金で補助された太陽光や風力などの限界費用ゼロ電源と競合すると”4.3市場適応電源の評価(p11)”にありますように「市場適応電源は資本費のかからない既存石炭火力のみ」と予想されています。
 ”補.1 火力電源の諸元・特性(pp14-15)”にありますように「一般的に,石炭のような固体燃料より液体燃料のほうが出力変化速度は速く,天然ガスは更に速くな」ります。
 "5.結論と今後の課題(p12)"にありますように「給電指令可能な電源は,供給力だけでなく系統運用に不可欠な需給調整力を確保できる重要な電源であ」り、今後、2021年初めに発生したような電力危機が頻発することが危惧されます。
 詳しくは下記をご覧ください。
https://criepi.denken.or.jp/jp/serc/periodicals/pdf/periodicals64_01.pdf

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